ニュース

富士スピードウェイ、10月14日~16日にWEC第7戦「富士6時間耐久レース」開催

観戦券は8月18日前売り開始。新型「TS050 HYBRID」で中嶋一貴選手、小林可夢偉選手も参戦

2016年10月14日~16日 開催

4月17日に英国 シルバーストン・サーキットで行なわれたWEC 2016年シーズン開幕戦のスタートシーン

 富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で、FIA 世界耐久選手権(WEC)の第7戦「2016 FIA 世界耐久選手権 第7戦 富士6時間耐久レース」が10月14日~16日に開催される。

 2012年から行なわれているWECは、レース専用のプロトタイプスポーツカーによる「LMP1」「LMP2」、市販車をベースとしたGTマシンで争われる「LMGTE Pro」「LMGTE Am」の4クラスが混走する耐久レースの年間戦。6月に開催される“世界3大自動車レース”の1つ「ル・マン24時間レース」も現在はWECの1戦となっている。

 最上位クラスとなるLMP1には、日本のトヨタ自動車、ドイツのポルシェ、アウディという3メーカーが参戦。エンジンと電気モーターを組み合わせて走行する「ハイブリッドプロトタイプスポーツカー」によりレースが行なわれている。なかでもトヨタは今シーズンから新型車両となる「TS050 HYBRID」を投入。昨年に引き続いて参戦する中嶋一貴選手に加え、新たに小林可夢偉選手が日本人選手として起用されている。すでに年間全9戦のうち2戦が終了し、2015年のシリーズチャンピオンとなったポルシェが56ポイントで首位。43ポイントのトヨタ、41ポイントのアウディが追いかける展開となっている。

2015年のマニュファクチャラーズチャンピオンとなったポルシェの「919 Hybrid」。2号車は開幕戦優勝、第2戦2位でドライバーズランキングでも首位を走っている
THS-R(TOYOTA Hybrid System-Racing)を採用するトヨタ「TS050 HYBRID」。写真の5号車はアンソニー・デビッドソン選手、セバスチャン・ブエミ選手、中嶋一貴選手の3人がドライブする
今シーズンから中嶋一貴選手(左)に加え、日本人レギュラードライバーとして元F1ドライバーの小林可夢偉選手(右)が参戦。6号車をドライブする小林可夢偉選手は、ステファン・サラザン選手、マイク・コンウェイ選手とともに開幕戦で2位フィニッシュを飾った

 また、GTマシンによるLMGTE ProとLMGTE Amでもアストンマーティン、ポルシェ、フェラーリがそれぞれ2016年モデルとしてニューマシンを導入。さらにフォードから今シーズンから新規参入し、4メーカーでの争いとなっている。

 各種観戦チケットの前売り販売は、8月18日から富士スピードウェイチケットサイト、全国のコンビニエンスストア、プレイガイドなどで販売を開始する。

走行ペースの異なるプロトタイプスポーツカーとGTマシンが混走することもWECの大きなポイント。GTマシンでも今シーズンからフォードが新規参入し、4メーカーによる競争が行なわれている

(編集部:佐久間 秀)