試乗記
ついに登場した新型「エルグランド」(4代目)、プロトタイプに初乗り!【前編】
2025年10月31日 08:00
サイズ感はまさに“威風堂々”
ようやく次期「エルグランド」(4代目)がお披露目された(発売は2026年夏予定)。現行モデルが登場したのは2010年で、エクステリアのマイナーチェンジやVIPユース仕様の設定などはあったが、随分と長生きだったのはいうまでもない。ライバルというか、この世界を牛耳っているといえるアルヴェルは、その間2015年と2023年に新型を登場させているのだから、やはり次期エルグランドが見えてきた現状は“ようやく”なのである。
次期エルグランドが狙ったのは、プレミアムミニバンを再構築すること。初代や2代目で大成功を収め、この世界を切り開いてきたパイオニアであると自負する日産だが、実は3代目となる現行モデルはそれほどヒットせずに終わろうとしている。その反省を踏まえ再出発したいという思いがあるのだろう。
日本の日産のフラグシップとして“威風堂々”をキーワードとしたエクステリアを目の当たりにすると、まずはサイズ感がかなり違っていると感じる。全長×全幅×全高は4995×1895×1975mm(数値は日産測定値)、現行のそれは4975×1850×1815mm(Urban CHROM系)。つまりは全長は20mm延長され、全幅は45mm拡大され、全高は160mm高められた。今回は室内での撮影だったため屋外よりもインパクトを感じるのは当然だが、それにしても大きくなったなという印象がある。
ちなみにアルヴェルのそれは4995×1850×1945mm(プラグインハイブリッド)でホイールベースは3000mm。つまりは次期エルグランドと比べて全幅が45mm狭く、全高が30mm低い。すなわち、次期エルグランドはタワマンよろしく高層化の流れに従った格好だ。
デザインで特徴的なのは日本の伝統工芸「組子」を現代的に解釈したというフロントまわりだ。ボディカラーが下からグラデーションしていくグリルパターンとシームレスにつながっていく、エルグランド伝統の2段シグネチャーがかなりのインパクトを与えてくれる。また、四隅をしっかりと角張らすと同時に下部へ向かって広がるラインを与えて安定感を与えたことも特徴だろう。
さらに現行型はボディ中央部にスライドドアのレールがあったが、次期型はガラス下に備えることで、それがやっと目立たなくなったことがうれしい。アルヴェルは随分前からそれをやっていて、かなりスッキリとしたデザインだったのだから。
見た目だけでなく走りの機能が満載
インテリアはプライベートラウンジをテーマとし、広がり感と先進感を追求。全高が高まったことに合わせたその空間は、例えば2列目のガラスがスクエアにできていたりと、どのシートに座っていても見晴らしもよくなりそうな雰囲気。対して現行のようにサクッと飛び乗るようなわけにはいかなくなったが、高層化に乗っかるなら仕方なしといったところだろうか。
コクピットまわりは超ワイド&ハイコンソールが与えられ、ドライバーもくつろげそうな雰囲気。水平基調に作られたコクピットの奥からドアにかけては、間接照明が与えられるなど凝った作り。シートも色調がそれらと合わせられているが、そこには組子柄にインスパイアされたパターンが与えられ、日本の伝統を意識した作りだ。
このほか、助手席オットマンやセカンドシートリクライニングに中折れ機能を付け、倒した時でも前が見えるという特徴はそのまま継承されていた。対して3列目シートは床下収納ではなく、跳ね上げ式に変更となった。
パワートレーンは第3世代のe-POWERが与えられ100%モーター駆動となり、発電に特化したエンジンはなんと3気筒 1.5リッターターボを採用したという。静粛性を大幅に向上させ、クラストップレベルの燃費を実現。動力性能もこれまでのトップモデルであるV6 3.5リッターを凌ぐという。さらにおどろきは四輪駆動のe-4ORCEが標準となったこと。つまり前輪駆動モデルは廃止というわけだ。加えて電子制御サスペンションが装備されるなど、見た目だけでなく走りの機能が満載となる。
実際の走りは市場に出てきてから……、というのがジャパンモビリティショーがらみの記事の流れだが、実は次期エルグランドのプロトタイプをいちはやく今年の8月に乗ってきた。その模様は後編でお伝えする。
ジャパンモビリティショー 2025 記事リンク集
https://car.watch.impress.co.jp/category/event/jms/2025/index.html
























