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写真で見る 日産「エクストレイル」(2017年マイチェンモデル)
2017年6月8日 10:00
日産自動車の「エクストレイル」はミドルサイズの本格SUV。3代目となる現行モデルは2014年にデビューしたあと、2015年にハイブリッドモデルを追加。そして今回のマイナーチェンジに至っている。
新モデル最大のトピックとなるのが、一部モデルにオプション設定された「ProPILOT(プロパイロット)」をはじめとした先進安全技術の充実だ。エクストレイルの場合、従来モデルにおいても「エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」「LDW(車線逸脱警報)」「BSW(後側方車両検知警報)」などを備えていたが、今回のマイナーチェンジでさらに内容が充実している。
目玉ともいえるプロパイロットは、先だってデビューした「セレナ」に初搭載された機能で、高速道路を主眼に置いた同一車線自動運転技術。ざっくりいうと、車速&車間距離をコントロールする「インテリジェントクルーズコントロール」と、全車速域で可能な「ステアリング制御」を組み合わせた技術となる。
具体的には約30km/h~100km/h内の設定した車速を上限として前走車との車間距離を一定に保つとともに、車線中央を走行するようにステアリングを制御する。前走車の追い越しなどはできないものの、追従と停止に加えて停止保持まで行なってくれるため、渋滞走行や長時間の巡航時にはドライバーの負荷を大幅に軽減してくれる。
このほか、ロービームとハイビームを自動で切り替える「ハイビームアシスト」、意図せず車線を逸脱しそうなときに注意喚起を行なう「車線逸脱防止システム(インテリジェントLI)」、後方を横切る車両を検知して注意喚起を行なう「後退時車両検知警報(RCTA)」など、最新の安全技術を採り入れている。
エクステリアは特長的な「Vモーション」を拡大採用するとともに、ヘッドライトまわりをシャープなデザインに変更。力強さや存在感を際立たせ、より日産車らしいディテールとしている。一方、インテリアは素材やカラーの変更に加えて、ガソリン車の2列シート車ではリアシートにリクライニング&スライド機構を追加。ラゲッジスペースを拡大するといった仕様変更が行なわれている。
パワーユニットは従来と変わらず、ガソリンエンジンとそこにモーターを組み合わせたハイブリッドの2本立て。両者ともにガソリンエンジンは直列4気筒直噴DOHCの「MR20DD」ユニットを搭載。ハイブリッド車の場合は、さらにリチウムイオン電池を電源とする「RM31」モーターが組み合わされる。エンジン単体での最高出力は108kW(147PS)/6000rpm、最大トルクは207Nm(21.1kgm)/4400rpm。モーターの最高出力は30kW(41PS)、最大トルクは160Nm(16.3kgm)。トランスミッションはエクストロニックCVTで、駆動方式は2WD(FF)と4WD(ALL MODE 4×4-i)の2タイプ。JC08モード燃費はガソリンエンジン車が15.6~16.4km/L、ハイブリッド車が20.0~20.8km/L。
グレードはガソリンエンジン車が「20S」「20X」の2タイプで、20Xのみ3列シート車を設定。ハイブリッド車は2列シート車のみで「20S HYBRID」「20X HYBRID」の2タイプ。どのモデルでも2WDと4WDの選択が可能となっている。ボディカラーは「プレミアムコロナオレンジ」(特別塗装色)など新色6色が用意され、計12色のラインアップとなる。価格はガソリンエンジン車が219万7800円~282万7440円。ハイブリッド車は258万9840円~309万8520円。
オーテックジャパンモデル
ベースモデルのマイナーチェンジに合わせ、オーテックジャパン扱いとなる「モード・プレミア」「エクストリーマーX」もマイチェンされる。
モード・プレミア
モード・プレミアは、インテリア&エクステリアの高級感をアップして上質な印象を持たせたモデル。20X系グレードをベースにして、専用のフロントバンパー、リアバンパーフィニッシャー、デュアルエキゾーストマフラー。19インチアルミホイールなどを装備。さらに「ハイコントラストインテリア」仕様として、ストーンホワイトレザーシート、専用色の本革巻ステアリングホイールなどを装備したモデルも用意される。ボディカラーはブリリアントホワイトパールなど全5色。価格はガソリンエンジン車が307万1520円~338万5800円、ハイブリッド車が347万3640円~366万5520円。