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写真で見る トヨタ新型「カローラ ハッチバック(仮称)」(プロトタイプ)
1.8リッターハイブリッドと1.2リッターターボの細部をお届け
2018年6月1日 00:05
トヨタ自動車「カローラ」は同社の歴史とともに育ち、発展してきたモデルだ。1966年に登場したセダンボディの初代モデルを皮切りに、クーペやステーションワゴン、ハッチバックなど多くのバリエーションモデルを輩出。2018年3月末には世界16カ国の生産拠点を持ち、154以上の国と地域で販売され、総販売台数は4600万台を超える大ベストセラーとなっている。
ただし、日本国内に話を限定すると、セダンボディの「カローラ アクシオ」、ステーションワゴンの「カローラ フィールダー」ともに、ユーザーの主流は60代以上と高齢化が進んでいる。こうした現状を打破し、若返りを図るために開発されたのが今夏に発売予定となっている12代目モデル「カローラ ハッチバック(仮称)」だ。
先に発売された「プリウス」「C-HR」に続くTNGA(Toyota New Global Architecture)第3弾となるモデルで、開発にあたっては「クルマ本来の楽しさ(デザイン・走り)」「コネクティッド」の2軸が重視されたという。と、ここからもう少し踏み込んだ部分まで紹介したいのだが、今回、撮影することができたのはプロトタイプ。車名が仮称であるのはもちろん、細かなバリエーションやスペックなども未発表。確認できている部分のみお伝えしたい。
まず、ボディサイズは4375×1790×1460mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2640mm。車高以外はほぼC-HRと変わらないサイズ感といえる。
パワートレーンもC-HRと同じく1.8リッターハイブリッド(ハイブリッド車)と1.2リッターターボ(ターボ車)の構成。エンジンのブラッシュアップによりレブリミットが引き上げられるなどの変更はあるものの、スペックそのものに変更はない。具体的には1.8リッターガソリンエンジンが最高出力72kW(98PS)、最大トルク142N・m(14.5kgf・m)、組み合わされるモーターが最高出力53kW(72PS)、最大トルク163N・m(16.6kgf・m)。一方の1.2リッターターボは最高出力85kW(116PS)、最大トルク185N・m(18.9kgf・m)となる。
バリエーションに関しては、ハイブリッド車は2WD(FF)+CVTの組み合わせのみとなるが、ターボ車には2WD(FF)+6速iMTのほか4WD+CVTの組み合わせも用意される。6速iMTは国内販売モデルではトヨタ車初となるシフトダウン時のブリッピング制御、ゼロ発進時にエンジン回転をアップする発進アシスト制御などが組み込まれたもの。
車両重量はハイブリッド車が1370kg~1400kg、ガソリン車が1310kg~1340kgと、ハイブリッド車が60kgほど重くなっている。半面、JC08モード燃費はハイブリッド車が34.2km/L、ターボ車が19.6km/L(ともに最良値)とハイブリッド車が有利だ。
また、パワートレーンやステアリングなどのセッティングを変更できるドライブモードセレクターが用意されており、前者は「ECO」「NORMAL」「SPORT」の3モード、後者はこれに「COMFORT」「SPORT S+」を加えた5モードから選択できる。サスペンションはコンベンショナルタイプを新開発としたほか、500段を超える調整幅を持つ「AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション・システム)」装着車両も設定。前述のドライブモードを変更することで、モードに応じた減衰力にセットされる。
安全装備は自転車や夜間歩行者にも対応した自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティ)、車線維持支援機能(LTA)などに対応した第2世代の「Toyota Safety Sense」が全車標準装備となる。
ボディカラーは新開発の「オキサイドブロンズメタリック」「スカーレットメタリック」のほか、「スーパーホワイトII」「シルバーメタリック」「アティチュードブラックマイカ」、注文色の「シアンメタリック」「ホワイトパールクリスタルシャイン」「ブラキッシュアゲハガラスフレーク」と計8色が用意される。