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写真で見る トヨタ新型「カローラ ハッチバック(仮称)」(プロトタイプ)

1.8リッターハイブリッドと1.2リッターターボの細部をお届け

新型「カローラ ハッチバック」(仮称)。右がハイブリッド車でボディカラーは「ブラキッシュアゲハガラスフレーク」、左がターボ車でボディカラーは「オキサイドブロンズメタリック」

 トヨタ自動車「カローラ」は同社の歴史とともに育ち、発展してきたモデルだ。1966年に登場したセダンボディの初代モデルを皮切りに、クーペやステーションワゴン、ハッチバックなど多くのバリエーションモデルを輩出。2018年3月末には世界16カ国の生産拠点を持ち、154以上の国と地域で販売され、総販売台数は4600万台を超える大ベストセラーとなっている。

 ただし、日本国内に話を限定すると、セダンボディの「カローラ アクシオ」、ステーションワゴンの「カローラ フィールダー」ともに、ユーザーの主流は60代以上と高齢化が進んでいる。こうした現状を打破し、若返りを図るために開発されたのが今夏に発売予定となっている12代目モデル「カローラ ハッチバック(仮称)」だ。

 先に発売された「プリウス」「C-HR」に続くTNGA(Toyota New Global Architecture)第3弾となるモデルで、開発にあたっては「クルマ本来の楽しさ(デザイン・走り)」「コネクティッド」の2軸が重視されたという。と、ここからもう少し踏み込んだ部分まで紹介したいのだが、今回、撮影することができたのはプロトタイプ。車名が仮称であるのはもちろん、細かなバリエーションやスペックなども未発表。確認できている部分のみお伝えしたい。

 まず、ボディサイズは4375×1790×1460mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2640mm。車高以外はほぼC-HRと変わらないサイズ感といえる。

 パワートレーンもC-HRと同じく1.8リッターハイブリッド(ハイブリッド車)と1.2リッターターボ(ターボ車)の構成。エンジンのブラッシュアップによりレブリミットが引き上げられるなどの変更はあるものの、スペックそのものに変更はない。具体的には1.8リッターガソリンエンジンが最高出力72kW(98PS)、最大トルク142N・m(14.5kgf・m)、組み合わされるモーターが最高出力53kW(72PS)、最大トルク163N・m(16.6kgf・m)。一方の1.2リッターターボは最高出力85kW(116PS)、最大トルク185N・m(18.9kgf・m)となる。

 バリエーションに関しては、ハイブリッド車は2WD(FF)+CVTの組み合わせのみとなるが、ターボ車には2WD(FF)+6速iMTのほか4WD+CVTの組み合わせも用意される。6速iMTは国内販売モデルではトヨタ車初となるシフトダウン時のブリッピング制御、ゼロ発進時にエンジン回転をアップする発進アシスト制御などが組み込まれたもの。

 車両重量はハイブリッド車が1370kg~1400kg、ガソリン車が1310kg~1340kgと、ハイブリッド車が60kgほど重くなっている。半面、JC08モード燃費はハイブリッド車が34.2km/L、ターボ車が19.6km/L(ともに最良値)とハイブリッド車が有利だ。

 また、パワートレーンやステアリングなどのセッティングを変更できるドライブモードセレクターが用意されており、前者は「ECO」「NORMAL」「SPORT」の3モード、後者はこれに「COMFORT」「SPORT S+」を加えた5モードから選択できる。サスペンションはコンベンショナルタイプを新開発としたほか、500段を超える調整幅を持つ「AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション・システム)」装着車両も設定。前述のドライブモードを変更することで、モードに応じた減衰力にセットされる。

 安全装備は自転車や夜間歩行者にも対応した自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティ)、車線維持支援機能(LTA)などに対応した第2世代の「Toyota Safety Sense」が全車標準装備となる。

 ボディカラーは新開発の「オキサイドブロンズメタリック」「スカーレットメタリック」のほか、「スーパーホワイトII」「シルバーメタリック」「アティチュードブラックマイカ」、注文色の「シアンメタリック」「ホワイトパールクリスタルシャイン」「ブラキッシュアゲハガラスフレーク」と計8色が用意される。

ターボ車

撮影車両のボディカラーは「シルバーメタリック」
ボディ前端にはカローラの証
フロントウィンドウ上部にToyota Safety Sense用の単眼カメラを装備
アンテナはシャークフィンタイプ
ウィンカー内蔵タイプのドアミラー
ドアハンドル
複雑な形状のリアまわり。バックドアは樹脂製を採用
ルーフエンドスポイラーを装備
中央にバックカメラ。オープナーはバックドアの下端部にある
トヨタ車ではお馴染みのエアロスタビライジングフィン
ヘッドライトは2タイプ
ヘッドライトの点灯パターン
リアコンビランプの点灯パターン
1.2リッターターボの「8NR-FTS」型エンジン
タイヤはブリヂストンのエコピアEP150。標準サイズは205/55 R16
ガソリンは無鉛レギュラー仕様
スタンダード仕様のインテリア。レザー表皮仕様も設定される
ステアリングはプリウスともC-HRとも異なる形状
CVT仕様のシフトまわり
6速MT仕様のシフトまわり
パーキングブレーキは電動でレバーと同じく引き上げると掛かるタイプ。ホールド機能も付く
メーターパネルは2種類。こちらはスタンダードタイプで右に4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイが付く
シフトレバー前方にドライブモードセレクターを装備。CVT仕様にはアイドリングストップのON/OFFスイッチも付く
ドライブモードセレクターによるセッティング内容
ドライブモードの表示はマルチインフォメーションディスプレイに
CVT仕様のペダルまわり
ステアリングコラム右側のスイッチ群。下部はETC車載器用のスペースと思われる
インパネには9インチディスプレイが収まる。型番から見るとディーラーオプションモデルのようだ
通信関連の機能はアプリで追加する仕様のようだ
オートエアコンは温度を左右独立して調節可能
シフト後方にカップホルダー
アームレスト下は収納。DC12VソケットとUSB端子が備わる
グローブボックス
スタンダード仕様のシート。このほかスポーツタイプも設定
運転席ドアトリム
アームレストにはパワーウィンドウのスイッチなど
リアシート
中央には収納式のアームレストを装備
ラゲッジスペース
下部にはパンク修理キットなど

ハイブリッド車

ボディカラーは「シアンメタリック」。ハイブリッド車はカローラエンブレム周囲がブルーになるほか、フェンダー部にバッヂが付く
プリウスやC-HRなどに採用されている「2ZR-FXE」型エンジンを搭載
ハイブリッド車のシフトまわり
ドライブモードセレクター横にEVモードのスイッチが付く
レブリミットやOFFポジションの有無がガソリン車との違い
シートヒーターを装備
ルームランプまわり。詳細は不明ながら「ヘルプネット」用の通報ボタンを装備している
サンバイザー裏にバニティミラーと照明を装備
オプション仕様のラゲッジ。折り畳み式のボードを利用することでフルフラットなどのアレンジを実現

スポーツ仕様(ハイブリッド車)

ボディカラーは「ブラキッシュアゲハガラスフレーク」
タイヤはダンロップ「SPスポーツマックス050」。サイズは225/40 R18
スポーツ仕様のインテリア。オプション仕様ではアクセントカラーとして赤色を採用するほか、表皮がスウェード&レザーになる
ステッチも赤色
ハイブリッド車のパワースイッチは他モデルと同じく青色
上級仕様のメーターパネルは中央部に7インチ液晶を採用
フロントウィンドウ投射式のヘッドアップディスプレイも装備
DINスペースは7インチワイド仕様
スポーツシートはサポートがよいのはもちろん、見た目のアピール度も高い
運転席ドアトリム
リアシートまわり