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写真で見る スバル「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)

フォレスター Touring。ボディカラーは新色のカスケードグリーン・シリカ

新世代アイサイト搭載以外にも、デザインや機能の細かいブラッシュアップが図られた

 現行型のスバル「フォレスター」は2018年に登場し、いわゆる“年次改良”とも呼ばれる年に1度の一部改良が加えられてきた。今回は“ビッグマイナーチェンジ”として大幅改良が加えられ、デザインの変更や機能の向上などが図られた。

 モデルラインアップは最高出力107kW(145PS)/6000rpm、最大トルク188Nm(19.2kgfm)/4000rpmを発生する水平対向4気筒DOHC 2.0リッター直噴エンジンと、最高出力10kW(13.6PS)、最大トルク65Nm(6.6kgfm)を発生するモーターを組み合わせる「e-BOXER」モデルの「Touring」「X-BREAK」「Advance」と、最高出力130kW(177PS)/5200-5600rpm、最大トルク300Nm(30.6kgfm)/1600-3600rpmを発生する水平対向4気筒DOHC 1.8リッター直噴ターボエンジンを搭載する「SPORT」の計4グレードを踏襲。発売は8月を予定しており、価格は未定。

 今回の大幅改良におけるトピックの1つとして、新型「レヴォーグ」で採用している新世代アイサイトを搭載したことが挙げられる。新型レヴォーグの機能のうち「前側方レーダー」「前側方プリクラッシュブレーキ」「前側方警戒アシスト」といった一部機能や「アイサイトX」は非搭載となるものの、新型ステレオカメラとすることで画角を従来比約2倍に拡大したほか、画像認識ソフトと制御ソフトの機能を向上するなどの変更が与えられた。

 さらに、ドライバーモニタリングシステムにスバル初となるジェスチャーコントロール機能を追加。エアコンの設定温度をスイッチに触ることなく変更できるようにした。

 安全装備については「アダプティブドライビングビーム」がこれまでのロータリーシェード式からアレイ式に変更され、ハイビームの照射範囲を拡大するとともに、複数あるLEDライトの配光によって照射範囲を素早く切り替えられるようになった。また、スマートリアビューミラーの機能向上も行なわれ、画素数の高いカメラを採用することでクリアな映像として見やすさを高めるとともに、ディスプレイに表示されるカメラ画角を拡大。ディスプレイの画素数を上げるとともにミラー内をフレームレス表示とすることで視認できる範囲を広げている。

 外観ではフロントのヘキサゴングリルを大型化し、グリルの枠をブラックとすることでサイズ感を強調。スバルのデザインコンセプト「BOLDER」の表現を取り入れて大きく力強いデザインとした。また、フロントバンパーの形状を変更し、前端を15mm伸長。これにともない、全幅と全高はそのままに、全長はこれまでより15mm長い4640mmとなった。

 灯火類においては、ターンランプをLED化して先進感を表現するとともに、小型化を実現。コンパクトになったLEDヘッドライトユニット内にターンランプを収めることで、ヘキサゴングリルの存在感を際立たせている。LEDフロントフォグランプ&フォグランプカバーはフロントグリルに合わせた横方向への広がりを感じさせるデザインに変更。「Touring」「Advance」ではシャープな形状のメッキ加飾を追加している。

 そのほかにも、「X-BREAK」に標準装備、ほかグレードにはオプション設定されるルーフレールに、これまで一部グレードにのみ設定していたロープホールを全グレードに展開を拡大。フロントとリアのレッグに直接ロープやベルトを結びつけられるロープ穴を設けて利便性を高めている。

 ボディカラーは「ジャスパーグリーン・メタリック」「セピアブロンズ・メタリック」を廃止して、新色となる「カスケードグリーン・シリカ」「オータムグリーン・メタリック」「ブリリアントブロンズ・メタリック」の3色を追加した計10色を設定。X-BREAKではレッドオレンジ加飾の映える「クリスタルホワイト・パール」「アイスシルバー・メタリック」「マグネタイトグレー・メタリック」「クリスタルブラック・シリカ」の4色展開とした。

フォレスター SPORT。ボディカラーはホライゾンブルー・パール。ボディサイズは4640×1815×1715mm(全長×全幅×全高。ルーフレール装着車は全高が1730mm)
ヘキサゴングリルを大型化。SPORTはピアノブラックとグレーを用いたダークトーンでコーディネート
フロント&リアバンパーガードはシルバー加飾付き
ダークメタリック塗装のSPORT用18インチアルミホールに組み合わせるのは225/55R18サイズのオールシーズンタイヤ
今回の大幅改良で新世代アイサイトを搭載。ステレオカメラの取り付け方式を変更し、レンズ部分に触れられない構造とした
SPORTの内装は従来通りのウルトラスエードと本革を組み合わせ、上質感とスポーティさを併せ持つデザイン
Touring、X-BREAK、Advanceの3グレードに展開され、ラインアップの中心となる「e-BOXER」モデルは最高出力107kW(145PS)/6000rpm、最大トルク188Nm(19.2kgfm)/4000rpmを発生する水平対向4気筒DOHC 2.0リッター直噴エンジンと、最高出力10kW(13.6PS)、最大トルク65Nm(6.6kgfm)を発生するモーターを組み合わせる。トランスミッションはCVTのリニアトロニック。WLTCモード燃費は14.0km/L
SPORTはラインアップの中で唯一となる水平対向4気筒DOHC 1.8リッター直噴ターボエンジン搭載の“DIT”モデル。エンジンは最高出力130kW(177PS)/5200-5600rpm、最大トルク300Nm(30.6kgfm)/1600-3600rpmを発生し、トランスミッションにはCVTのリニアトロニックを組み合わせる。WLTCモード燃費は13.6km/L
フォレスター Advance
フォグランプカバーにメッキ加飾が追加された
フロント&リアの樹脂製バンパーガードはシルバー加飾付き
ダークメタリック塗装+切削光輝のAdvance用18インチアルミホイールに組み合わせるのは225/55R18サイズのサマータイヤ
e-BOXERモデルは専用のエンブレムが装着される
給油口。油種は全車無鉛レギュラーガソリンで、燃料タンク容量はe-BOXERモデルが48L、“DIT”モデルが63L
X-BREAKはルーフレールを標準装備。そのほかのグレードではオプション設定となる
Advanceのインパネ。内装色は写真のブラウンのほかに、ブラックも用意される
ステアリング
ステアリングの左スポークにはオーディオ関連のスイッチなどを配置
ステアリングの右スポークには運転支援関連のスイッチとSI-DRIVEの切り替えスイッチを配置
メーター内の表示切り替えスイッチ
ステアリングヒーターはX-BREAK、Advance、SPORTに標準装備。Touringにオプション設定
ステアリングコラム右側にスイッチ類を集約
シフトノブ
X-MODEスイッチ。周囲にフロントビューモニターとサイドビューモニターのスイッチやパーキングブレーキ、AVH(オートビークルホールド)のスイッチを配置
エアコン関連の物理スイッチ
スマートリアビューミラー
LEDルームランプ
オーバーヘッドコンソールボックス(シャワーライト付)
エクステンション付サンバイザー(運転席&助手席)
バニティミラーは助手席側も照明付き
ドアトリム
パワーウインドゥスイッチはメッキ加飾付
アクセスキー対応運転席シートポジションメモリー機能はAdvance、SPORTに標準、Touring、X-BREAKはオプション設定
シルバーステッチ入りの本革シート(ナッパレザー)は写真のブラウン以外にブラックを用意
リアシートは4:6分割可倒式。リアシートを倒すとほぼフラットな荷室となる
スバルとして初めてカーゴアッパーフックを設定し、日常からアウトドアユースまでさまざまなシーンでの使い勝手を向上させた
ヘッドライトの点灯パターンとフォグランプ
リアコンビネーションランプの点灯パターンとリアフォグランプ
バックランプは左右両方が点灯する
メーター内のマルチインフォメーションディスプレイ表示パターン
マルチファンクションディスプレイ表示パターン