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写真で見る スバル「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)
2021年6月18日 06:10
新世代アイサイト搭載以外にも、デザインや機能の細かいブラッシュアップが図られた
現行型のスバル「フォレスター」は2018年に登場し、いわゆる“年次改良”とも呼ばれる年に1度の一部改良が加えられてきた。今回は“ビッグマイナーチェンジ”として大幅改良が加えられ、デザインの変更や機能の向上などが図られた。
モデルラインアップは最高出力107kW(145PS)/6000rpm、最大トルク188Nm(19.2kgfm)/4000rpmを発生する水平対向4気筒DOHC 2.0リッター直噴エンジンと、最高出力10kW(13.6PS)、最大トルク65Nm(6.6kgfm)を発生するモーターを組み合わせる「e-BOXER」モデルの「Touring」「X-BREAK」「Advance」と、最高出力130kW(177PS)/5200-5600rpm、最大トルク300Nm(30.6kgfm)/1600-3600rpmを発生する水平対向4気筒DOHC 1.8リッター直噴ターボエンジンを搭載する「SPORT」の計4グレードを踏襲。発売は8月を予定しており、価格は未定。
今回の大幅改良におけるトピックの1つとして、新型「レヴォーグ」で採用している新世代アイサイトを搭載したことが挙げられる。新型レヴォーグの機能のうち「前側方レーダー」「前側方プリクラッシュブレーキ」「前側方警戒アシスト」といった一部機能や「アイサイトX」は非搭載となるものの、新型ステレオカメラとすることで画角を従来比約2倍に拡大したほか、画像認識ソフトと制御ソフトの機能を向上するなどの変更が与えられた。
さらに、ドライバーモニタリングシステムにスバル初となるジェスチャーコントロール機能を追加。エアコンの設定温度をスイッチに触ることなく変更できるようにした。
安全装備については「アダプティブドライビングビーム」がこれまでのロータリーシェード式からアレイ式に変更され、ハイビームの照射範囲を拡大するとともに、複数あるLEDライトの配光によって照射範囲を素早く切り替えられるようになった。また、スマートリアビューミラーの機能向上も行なわれ、画素数の高いカメラを採用することでクリアな映像として見やすさを高めるとともに、ディスプレイに表示されるカメラ画角を拡大。ディスプレイの画素数を上げるとともにミラー内をフレームレス表示とすることで視認できる範囲を広げている。
外観ではフロントのヘキサゴングリルを大型化し、グリルの枠をブラックとすることでサイズ感を強調。スバルのデザインコンセプト「BOLDER」の表現を取り入れて大きく力強いデザインとした。また、フロントバンパーの形状を変更し、前端を15mm伸長。これにともない、全幅と全高はそのままに、全長はこれまでより15mm長い4640mmとなった。
灯火類においては、ターンランプをLED化して先進感を表現するとともに、小型化を実現。コンパクトになったLEDヘッドライトユニット内にターンランプを収めることで、ヘキサゴングリルの存在感を際立たせている。LEDフロントフォグランプ&フォグランプカバーはフロントグリルに合わせた横方向への広がりを感じさせるデザインに変更。「Touring」「Advance」ではシャープな形状のメッキ加飾を追加している。
そのほかにも、「X-BREAK」に標準装備、ほかグレードにはオプション設定されるルーフレールに、これまで一部グレードにのみ設定していたロープホールを全グレードに展開を拡大。フロントとリアのレッグに直接ロープやベルトを結びつけられるロープ穴を設けて利便性を高めている。
ボディカラーは「ジャスパーグリーン・メタリック」「セピアブロンズ・メタリック」を廃止して、新色となる「カスケードグリーン・シリカ」「オータムグリーン・メタリック」「ブリリアントブロンズ・メタリック」の3色を追加した計10色を設定。X-BREAKではレッドオレンジ加飾の映える「クリスタルホワイト・パール」「アイスシルバー・メタリック」「マグネタイトグレー・メタリック」「クリスタルブラック・シリカ」の4色展開とした。