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写真で見る トヨタ新型「クラウン クロスオーバー」

新型クラウン(クロスオーバー)

 1955年にトヨタ自動車が国産技術で作り上げた量産型自動車「クラウン」。その後、67年にわたり「革新と挑戦」を掲げてトヨタブランドのフラグシップに君臨。数多くのモデルを世に送り出してきた。

 16代目となる新型クラウンは、「クラウンとは何か」を徹底的に見つめ直し、「これからの時代のクラウンらしさ」を追求。その結果、これまでセダンを中心としてきたラインアップから方向転換、セダンに加えエステート、スポーツ、そして新機軸となるクロスオーバーを加えた4モデル構成となった。

 このうち、第1弾として最初にリリースされるのがクロスオーバーで、この秋ごろの発売が予定されている。

 外観はこれまでのクラウンが持つ保守的なイメージを一新。TNGAプラットフォームを採用し軽量&高剛性を実現したボディは、4930×1840×1540mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2850mmと堂々たるサイズ。そこにクーペライクなフロントセクションとリフトアップスタイルを持つリアセクションを組み合わせるとともに、21インチまで用意される大径タイヤを装着することで、これまでにない新しいイメージを作り上げている。

 ワイドなボディを生かした内装は水平基調のデザインにより、広々とした空間を演出。同時にヒップポイントを従来のセダンより高く設定することで、視界を確保するとともに乗降性をアップ。シートやスイッチなど内装パーツ1つひとつにもこだわり、上質さと豊かさが感じられる空間とすることで「全席特等席」を実現する。

 パワートレーンは2タイプでハイブリッド車のみをラインアップ。トヨタ初となる「デュアルブーストハイブリッドシステム」は、直列4気筒2.4リッターターボエンジン「T24A-FTS」と、後輪の大型モーター「eAxle(イーアクスル)」を組み合わせたもの。スペックはエンジンが最高出力200kW(272PS)/6000rpm、最大トルク460Nm(46.9kgfm)/2000-3000rpm。モーターを組み合わせたシステム最高出力は257kW(349PS)を発生する。駆動方式は「E-Four Advanced(電気式4輪駆動)」、トランスミッションは6速ATのみ。燃料は無鉛プレミアムガソリン指定となり、WLTCモード燃費は15.7km/L。

 もう1つは直列4気筒2.5リッターエンジン「A25A-FXS」を核としたハイブリッドモデル。こちらは最高出力137kW(186PS)/6000rpm、最大トルク221Nm(22.5kgfm)/3600-5200rpmで、システム最高出力は172kW(234PS)。駆動方式は「E-Four」のみが設定される。燃料は無鉛レギュラーガソリン指定となり、WLTCモード燃費は22.4km/Lと、ひと昔前のコンパクトクラス並みの数値を実現する。

 先進安全装備は「トヨタセーフティセンス」を標準装備するほか、渋滞時(0km/h~約40km/h)に運転をサポートする「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」、スムーズな駐車を実現する「アドバンストパーク」などを採用。アドバンストパークではスマホアプリを使ったリモート操作にも対応する。

 グレードはデュアルブーストハイブリッド車が「CROSSOVER RS」で、パッケージ装着車として“Advanced”を用意。ハイブリッド車はベーシックモデルとなる「CROSSOVER X」と上級グレードとなる「CROSSOVER G」で、CROSSOVER Gには“Advanced”のほか“Leather Package”、両仕様を組み合わせた“Advanced・Leather Package”が用意される。

 ボディカラーはいわゆる2トーンとなるバイトーンが6タイプ、モノトーンも同じく6タイプを設定。

 価格はCROSSOVER RSが605万円、RS“Advanced”が640万円。CROSSOVER Xが435万円、CROSSOVER Gが475万円、CROSSOVER G“Advanced”が510万円、CROSSOVER G“Leather Package”が540万円、CROSSOVER G“Advanced・Leather Package”が570万円となる。

CROSSOVER RS“Advanced”

撮影車両のボディカラーはブラック×エモーショナルレッド
撮影車両のボディカラーはブラック×プレシャスレイ
LEDデイライトはセンターまでワイドに点灯
RS系は4眼LEDヘッドライトを標準装備
リアコンビネーションランプもワイドに点灯する
ターボエンジンを核としたデュアルブーストハイブリッドシステムを搭載。システム最高出力は257kW(349PS)
RS系には225/45R21タイヤが標準。アルミホイールは切削光輝とブラック塗装のコンビネーション
横基調でワイド感を強調したインパネ。RS系の内装色はブラックとイエローブラウンのコンビネーションになる
12.3インチTFTカラーメーターを採用。テイストの異なる4つのモードから選択が可能。写真は「Smart」
シフトまわりにはドライブモードセレクターなどが並ぶ。シフト前方にはトヨタ初となる縦型の「おくだけ充電」を装備
インパネ中央には12.3インチHDディスプレイを用意。カーナビはT-Connectを利用したコネクティッドナビが基本だが、同グレードには車載データを持つ「ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus」が標準となる
エアコンは「ナノイーX」対応。RS系はシートヒーター&ベンチレーションが標準、ステアリングヒーターも備わる
RS系は本革シートが標準。カローラの特別仕様車に設定されていた「除電スタビライジングシート」がXを除き標準
リアシート中央に収納式アームレストを装備。トランクスルー機能も備わる
トランク容量は約450L。9.5インチのゴルフバッグを3個積載可能

CROSSOVER G“Advanced・Leather Package”

撮影車両のボディカラーはプレシャスブロンズ
撮影車両のボディカラーはプレシャスシルバー
撮影車両のボディカラーはブラック×プレシャスブロンズ
2.5リッター直列4気筒エンジンを核としたハイブリッドシステムを搭載。システム最高出力は172kW(234PS)と抑え気味ながらWLTCモード燃費は22.4km/Lをマーク
内装色はフロマージュ。このほか黒系のカラーも用意される
シフトまわり。EVモードのスイッチが付く
シートだけでなくルーフも同色となるので室内は明るく華やかな印象になる