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写真で見る ホンダ新型「フリード エアー」(3代目)
2024年5月9日 11:00
本田技研工業は、コンパクトサイズながら3列シートを備え、7人乗りを可能にするなど居住性と使い勝手のよさで人気のスモールミニバン「フリード」のモデルチェンジを発表した。現行モデルは2016年にデビューしており、すでに登場から8年が経過。2024年6月に、いよいよ新型へとバトンタッチする。
フリードの初代モデルがデビューしたのは2008年。同様のコンセプトを持つ「モビリオ」の後継車として投入された。モビリオには5人乗りとすることで荷室を自由な発想でカスタマイズ可能な「モビリオ スパイク」もラインアップしており、こちらも2010年に「フリード スパイク」としてモデルチェンジを果たしている。
2016年には2代目にモデルチェンジ。コンセプトを引き継ぎつつも使い勝手や快適性を高め、モデルサイクルを通じて年間7~8万台を販売する人気モデルとなった。なお、初代同様2タイプのラインアップは変わらないが、フリード スパイクは「フリード+」へと名称が変更されている。
そして3代目となるのが、この6月に発表される新型「フリード」だ。新型は“使う人の気持ちにも寄り添い、日々の暮らしに笑顔をもたらすクルマ”を目指して開発。2代目と同じく2タイプがラインアップされるが、より分かりやすく個性を際立たせ、従来のフリードは「フリード エアー」に、フリード+は「フリード クロスター」に名称を変更。フリード エアーは3列目シートを備えた7人乗りと6人乗り、フリード クロスターは5人乗りに加えて3列シートの6人乗りも新たに選択可能となった。
なお、今回はデザインのお披露目となっており、詳しいスペックや装備、機能といった部分は未公開となっている。詳細な情報は6月に予定されている発表日までお待ちいただきたい。
フリード エアー
フリードの基本型ともいえるのがフリード エアー。「ちょうどいい」を合言葉に進化を遂げてきた同車だが、新型でもそれを継承。ボディサイズは4310×1695×1755mm(全長×全幅×全高)と全長が45mmほど伸びているが、これは「e:HEV」化に伴うもの。ホイールベースは2740mmと変わらないため、取り回しは大きく変わらずといってよい。
外観デザインは「誰でもどこでも、自由な気持ちであつかえる」がコンセプト。水平基調のボディラインに大きなグラスエリアを備え、見通しよく運転がしやすい形状を採用。ディテールは2代目のスポーティさを感じさせるものではなく、現行「フィット」に通じる上質で親しみを感じさせるものとなった。
室内は7人乗りが2列目がベンチシートで2+3+2、6人乗りは2列目がキャプテンシートの2+2+2のレイアウト。フロント(1列目)シートは体を安定させる「ボディースタビライジングシート」を採用するとともに、ヘッドレストと肩口のボリュームを減らすことでウォークスルー性と前方視界を向上。ボディサイズの制約から閉塞感が出やすい3列目に関しても、2列目シート形状を1列目同様に変更したほか、サイドウィンドウを大型化することで開放感が高められている。3列目は跳ね上げ式となっており、収納することでラゲッジスペースを拡大可能。6人乗りはウォークスルー部を利用することで27インチクラスの自転車も積載可能とするなど、コンパクトモデルでありながら高い積載性を備えているのは従来通り。
パワートレーンはガソリンとハイブリッド(e:HEV)の2タイプを設定。ただ、排気量を含めたスペックは現状未公開。先進安全装備に関しても「進化したHonda SENSING」とのリリースがあるのみとなっている。
グレードも未公開ながらラインアップは7人乗りが2WD(FF)のみ、6人乗りは4WDも設定とアナウンス。ボディカラーは新設定の「シーベッドブルーパール」など9色、内装色はベージュ系とブラック系の2色が用意される。