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写真で見る ランボルギーニPHEVスーパーSUV「ウルスSE」

ランボルギーニのPHEVスーパーSUVモデル「ウルスSE」

 アウトモビリ・ランボルギーニが4月25日(現地時間)に、北京国際モーターショーで発表したPHEVスーパーSUV「ウルスSE」は、新デザイン、最適化したエアロダイナミクス、最新の車載テクノロジ、800CVのハイブリッド・パワートレーンを搭載したモデルで、エンジンとモーターの2つの心臓を持ち、快適性・性能・効率性・CO2排出量・ドライビングプレジャーのすべてにおいて「ウルスS」を凌駕する1台。

 アウトモビリ・ランボルギーニ会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は、「ランボルギーニはウルスと共にSUVの枠組に変革を起こしたほか、わずか数年でランボルギーニのベストセラーの1台となりました。ランボルギーニは新たな顧客を獲得し、市場での存在感も獲得しました」と説明している。

PHEVスーパーSUVモデルのウルスSE

 デザインは、よりエアロダイナミクスの効率を求めウルスSからアップデートが実施され、フロントセクションはレヴェルトから得たインスピレーションにより、切断ラインのないすっきりとした流線形のフードが一体感と力強さを高めたほか、新型DRL(デイタイム・ランニング・ライト)シグネチャーを搭載した。

ボディサイズは5123×2181×1638mm(全長×全幅×全高)全幅はミラーを含む。ホイールベースは3003mm

 リアは、ハッチのデザインが見直され、ガヤルドから着想を得た一体型デザインを採用したほか、テールランプには「Y」字型を採用し、よりスポーティなプロポーションに仕上げている。また、新形状のリアディフューザーは、新型スポイラーとの相乗効果により、高速走行時にはウルスSと比べてダウンフォースが35%増し、安定性が向上したという。

標準ホイールは21インチだが、オプションでGalanthusリムを採用した23インチの新たらしいアロイホイールを設定。写真は23インチ。ブレーキは前後ともカーボンセラミックを採用
タイヤはピレリの専用「P ZERO」を履くほか、スノー用はピレリの「スコーピオン ウィンター2」が用意されている。

 ダウンフォースの改善はディフューザーだけでなく、ボディ底部に新たなエアベントを設けたほか、エアダクトの形状も改良し、空気の流れをウルスよりも15%増加させ、冷却性も従来のシステムと比べて30%向上させている。

新型DRL(デイタイム・ランニング・ライト)シグネチャー
「Y」字型を採用したテールランプ
フェンダーダクトにはイタリアカラーがあしらわれる
サイドステップに「URUS SE」のエンブレムが配される
給電ポートは左側に配置

 室内はランボルギーニの象徴的なデザインDNA「Feel Like a Pilot」が際立つように刷新され、ダッシュボード中央に12.3インチの大型スクリーンは、グラフィックの更新により直感的に使用できる最新バージョンのHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)を備えている。

ウルスSEのインテリア
前席
後席
ラゲッジスペース
ステアリングまわり
シフトまわり
ペダルは吊り下げタイプ
パノラマルーフ

 搭載するV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンは、最高出力456kW(620CV)/6000rpm、最大トルク800Nm/2250-4500rpmを発生し、そこに最高出力141kW(192CV)/3200rpm、最大トルク483Nmの電動パワートレーンを組み合わせ、システム全体の最高出力は588kW(800CV)/6000rpm、最大トルク950Nm/1750-5750rpmを誇り、あらゆるドライビングモードで最適なパワーカーブを実現する。25.9kWhのリチウムイオンバッテリをラゲッジルームの床下、電子制御のリアディファレンシャルの上部に配置し、組み合わされる8速AT内にモーターを搭載し、EV走行60km以上を達成。

 ウルスSEで初採用された縦型の電動トルクベクタリングシステムは、車両の中央に配置され、フロントアクスルとリアアクスルに駆動トルクを可変的かつ継続的な配分を可能にする電気油圧式マルチプレートクラッチを装備している。

エンジンルーム
V8のエンブレムがあしらわれている