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写真で見る ホンダ新型「N-BOX JOY」(2024年追加グレード)

2024年9月19日 発表

N-BOXの新たなバリエーションモデルとなるN-BOX JOY。撮影車両はターボエンジン車。ボディカラーはボタニカルグリーン・パール 2トーン

 Nシリーズのトップを切って2011年に発売されて以来、軽四輪車の新車販売台数ランキングにおいて、トップの座をほぼ独走し続けているのがホンダの「N-BOX」だ。3代目となる現行モデルは、これまでベースモデルのN-BOX(標準車)と、スポーティで存在感のあるデザインを採用する「N-BOX CUSTOM(カスタム)」の2モデル構成だったが、第3のモデルとして「N-BOX JOY(ジョイ)」が登場する。なお、詳細なスペックや装備などは取材時点では未公表。正式な発表をお待ちいただきたい。

 N-BOXは2011年に初代モデルがデビューした後、2017年に2代目にバトンタッチ。そして2023年に現行モデルとなる3代目が登場。Nシリーズとしては、この間「N-WGN」「N-ONE」「N-VAN」、そしてつい先日は商用EVモデルの「N-VAN e:」とラインアップを広げ、幅広いユーザーから人気を集めるモデルとなった。その裾野をさらに広げるのが、このN-BOX JOYというワケだ。

 実はこのN-BOX JOY、3代目の開発当初からラインアップ化が決定しており、諸般の事情から1年遅れでの追加となったという。振り返ってみれば3代目がデビューした際、ジャーナリストなどからギモンの声があがっていた。「なんで標準車には自然吸気エンジン車しか設定がないの?」と。街中や短距離走行メインなら自然吸気エンジンでも必要十分な性能を持っているけれど、人や荷物を積んで長距離を走るとなるとターボエンジン車のほうがラクなのは当然。アウトドアやレジャーユースを中心と考えるユーザーなら、カスタムではないターボエンジン車を望む声が大きいのでは? という背景を意識してのギモンだ。この時は明確な回答は得られなかったものの「価格アップを嫌ったのかな」とナットクしていたのだが、そういったユーザー向けには自然吸気エンジン車とターボエンジン車の両方をラインアップするN-BOX JOYが用意されていたのだ。

 N-BOX JOYは「ナチュラル・アクティブ」に魅力を感じるユーザーをターゲットに設定し、「気軽に使える」「のんびり過ごせる」「時間(トキ)を味わえる」をコンセプトに開発。外観は「マイペースボックス」をテーマに、専用の前後バンパーやガーニッシュ類などで気軽に使える道具感を演出。一方、内装は「ナチュラルりらっくすコーディネート」をテーマにチェック柄のシート表皮を採用するほか、荷室部分を専用のフラットフロア化&シート背面にも同様の表皮を貼ることで、のんびり過ごせる空間に仕上げている。

 パワートレーンは前述のように自然吸気エンジンとターボエンジンを設定。スペックは公表されていないが、ほかの現行モデルと変わらないはず。駆動方式は2WD(FF)と4WDを設定。カスタムのターボエンジン車は15インチタイヤを装着するが、こちらはどちらも14インチ(155/65R14)を履くといったあたりが変更点になる。

 ボディカラーはモノトーンが「プラチナホワイト・パール」「クリスタルブラック・パール」の2色、ブラックルーフの2トーンカラーは「スレートグレー・パール」「フィヨルドミスト・パール」「オータムイエロー・パール」「ボタニカルグリーン・パール」「デザートベージュパール」の5色が設定される。

アースカラーや樹脂パーツなどで標準車と差別化
フロントはグリルとバンパーが専用パーツとなる
リング部がアルミ蒸着のパーツで上下分割される
ドアロアガーニッシュを装着
バンパーガーニッシュ付きの専用リアバンパー
ブラックのライセンスガーニッシュを採用。リアコンビネーションランプはカスタムと同様。「Joy」の書体にもこだわったという
ドアミラーハウジングやドアハンドルはブラックを採用
ディーラーオプションでフロントグリルの「H」ロゴが「HONDA」になり、グリルも艶のないマット仕様になる「アクティブフェイスパッケージ」を設定する(写真右)

自然吸気エンジン車

 ファブリックシートとなるのが内装面での大きな違い。外観はホイールキャップの差異程度とターボエンジン車との違いはごくわずかとなっている。

自然吸気エンジン
ホイールは鉄ホイール+ハーフキャップの組み合わせ。装着車両のタイヤは横浜ゴム「ブルーアース」でサイズは155/65R14
内装は明るいブラウンとブラックのコンビネーション。ルーフはブラック
ステアリングは2本スポークタイプ
9インチHondaCONNECTディスプレイはオプション
キズ付きを抑えた樹脂トレーはストーンデザイン
シート表皮はチェック柄部分を含めてファブリックとなる
Nシリーズ初となる撥水表皮を採用。キズ付きにも耐性があるという。白、黒、茶の糸だけに見えるが、虫眼鏡で見ると赤や青も入っていて、それが明るい雰囲気を生み出している
運転席ドアトリム。ターボエンジン車とはアームレスト部分の素材が異なる
リアシートは5:5の分割式
スライドドアのウインドウにはロール式のサンシェードが付く

ターボエンジン車

 シート表皮はプライムスムースとファブリックのコンビネーションで高級感をアップ。そのほかステアリングが本革巻になるほかパドルシフトも装備。外観ではホイールがハーフキャップにメッキリングが加わるといった程度の違いに留まる。

ターボエンジン
鉄ホイール+ハーフキャップ、それにメッキリングを装着。タイヤは自然吸気エンジン車と同じ
ステアリングは本革巻。パドルシフトも装備する
シフトまわり
ペダルまわり
7インチの液晶メーターを採用
フルオートエアコンを装備。運転席&助手席シートヒーターは標準装備
ターボエンジン車は両側パワースライドドアが標準となるようだ
ステアリングコラム右側下部には手動式ヘッドライトレベライザーなど
ルーフ中央にはマップランプなど
サンバイザー裏にはバニティミラーを用意
グローブボックス
インパネ中央下部にDC12Vソケットと収納がある
シートはベンチタイプで中央にアームレストを装備。表皮はチェック柄の部分がファブリック、それ以外がプライムスムースのコンビネーション
運転席ドアトリム。アームレスト部がシートと同じプライムスムースになる
アームレストにはパワーウインドウスイッチなど
シートバックには折り畳み式のテーブルを装備
リアシート
座面はチップアップできる
前席を倒せばセミフラットも可能
ラゲッジスペース。シートバックにもチェック柄のファブリックが貼られる。シートバックは日本初の「成形同時接着」を採用。織物表皮と基材を成形時にまとめて仕上げている
ラゲッジ部には照明を用意。新たにON/OFFできるスイッチが搭載された
リアシートの座面を前倒しすると「ふらっとテラス」と名付けられたスペースに
フロア後端を標準車より80mmアップすることでフラット化を実現
前倒ししたままスライドできるようにレバー部にアクセス可能なフタが用意されている
後部にはフロアアンダーボックスを装備
深さがあるのでコンパクトな椅子やテントなども収納可能
フロアボックスは取り外しでき、水洗いできる

純正アクセサリー装着車

 標準車向けを含めた数々の純正アクセサリーが用意される。N-BOX JOY向けは「STEP VAN」をモチーフにしたデザインを採用しており、「N+IroDoRi」をコンセプトにアウトドアライフを気軽に楽しめるものとなっている。

純正アクセサリー装着車
1972年に発売された「STEP VAN(ステップバン)」に設定していたオレンジのストライプを復刻
LEDフォグライト
14インチアルミホイール
フューエルリッドガーニッシュ
ルーフキャリアはINNO製
テールゲートスポイラー
フロアカーペットマット
ロゴが光るサイドステップガーニッシュ
フタ付き収納を備えたアームレストコンソール
ワンアクションで簡単にサンシェードが引き出せるサンシェード内蔵大型ルーフコンソール
表皮や内装をキズや汚れから守ってくれるカーゴライナー
後席用のソケットを増設できるUSBチャージャー。LEDルームランプはフロントマップランプ用、ルーフランプ用、リアルームランプ用を用意
ルーフだけでなくラゲッジスペースでも使えるユーティリティネット
ユーティリティネット&ユーティリティフック活用例
小物をつるしておけるルーフユーティリティフック。耐荷重は1kgまで
N-BOX(奥)とN-BOX CUSTOM(手前)に続きN-BOX JOY(中央)が登場しラインアップが強化された