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写真で見る スズキ「スペーシアギア」(2代目/2024年9月発売)

2代目となる新型スペーシア ギアが登場

 人気のハイトワゴンにSUVテイストのデザインを組み合わせて、多くのユーザーからの支持を受けたスズキ「スペーシア ギア」。ベースとなった「スペーシア」には、メッキグリルやエアロパーツなどの専用アイテムで上級感を演出した「スペーシア カスタム」が存在しており、スペーシア ギアは「今までの軽ハイトワゴンにはなかった新たな価値」を提供する第3のモデルとして誕生した。なお、スペーシアシリーズには商用車となる「スペーシア ベース」も用意されており、幅広いユーザーにマッチするラインアップとなっている。

 スペーシア ギアの初代モデルは2017年に登場した2代目スペーシアをベースに2018年12月にデビュー。そして、2023年11月にスペーシアが3代目へとフルモデルチェンジしたのにあわせ、こちらも新型がデビューすることになった。

 新型のコンセプトは「アウトドアライフに欠かせないアクティブ軽ハイトワゴン」とし、実際にキャンプなどのアウトドアを楽しむユーザーはもちろん、ファッションやライフスタイルとして意識するユーザーをもターゲットにしている。

 外観は「10マイルアドベンチャー」をコンセプトにボディパネルをスペーシアと共通としつつも、前後バンパーやボディサイドのガーニッシュ、アルミホイールなど専用アイテムを装着。「ガジェット感」にこだわったそれらは、多角形デザインとすることで丸みを帯びたベース車から一転、どっしりとしたボリュームを感じさせるものとなった。内装はデザインはそのままに、ダークグリーンをコンビネーションカラーとするとともにオレンジのアクセントを配置。また、シート表皮は山の稜線やタイヤパターンなどをモチーフとしたデザインを採用。さらにシートバックポケットはサコッシュをイメージとしたメッシュタイプとするなど、随所に遊び心を演出したものとなっている。

 パワートレーンは直列3気筒0.66リッターエンジンを核としたマイルドハイブリッドシステムを採用。自然吸気モデルとターボモデルをラインアップしており、モーターもそれぞれで異なるタイプを組み合わせる。トランスミッションはCVTのみとなるが、駆動方式はともに2WD(FF)とフルタイム4WDが設定される。

 まず、自然吸気モデルは最高出力36kW(49PS)/6500rpm、最大トルク58Nm(5.9kgfm)を発生する「R06D」型エンジンと、最高出力1.9kW(2.6PS)/1500rpm、最大トルク40Nm(4.1kgm)/100rpmを発生する「WA04C」型モーターの組み合わせ。WLTCモード燃費は23.9km/L(2WD車)。

 一方のターボモデルは最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク98Nm(10.0kgfm)/3000rpmを発生する「R06A」型エンジンと、最高出力2.3kW(3.1PS)/1000rpm、最大トルク50Nm(5.1kgm)/100rpmを発生する「WA05A」型モーターの組み合わせ。WLTCモード燃費は21.9km/L(2WD車)。電池はどちらも3Ahのリチウムイオン電池を搭載する。

 安全装備も充実しており、衝突被害軽減ブレーキとして単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポートII」を採用するほか、前後方向とも対応する誤発進抑制機能などにより安心感をアップ、また、全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロールや車線維持機能なども用意されており、高速道路などでドライバーの疲労軽減をサポートしてくれる。

 ボディカラーはルーフをガンメタリックとした2トーンが「ミモザイエローパールメタリック ガンメタリック2トーンルーフ」など6色、モノトーンが3色の全9色を用意する。

 グレードは自然吸気エンジンを搭載する「HYBRID XZ」と、ターボエンジンを搭載する「HYBRID XZターボ」の2タイプ。価格は前者の2WDが195万2500円、4WDが207万2400円、後者は2WDが203万7200円、4WDが215万7100円。

撮影車両はHYBRID XZターボ。ボディカラーはミモザイエローパールメタリック ガンメタリック2トーンルーフ。先代モデルにもイエロー系の「アクティブイエロー」が設定されていたがそれより彩度を抑えた淡い色合いとなった。ボディサイズは3395×1475×1800mm(全長×全幅×全高)
フロントフェイスは専用アイテムにより力強いイメージに変身
コーナー部にはターンランプ、フォグランプ、ソナーを一体化したベゼルを配置
ナンバープレート右横には「ダズル迷彩」柄をさりげなく採用。ガジェット感にこだわったディテールとなっている
先進安全装備は単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせたデュアルセンサーブレーキサポートIIなどを採用
サイドドアガーニッシュにはワンポイントとしてキーカラーのオレンジ色を採用したロゴを配置
車名バッヂにもオレンジ色をアクセントに用いた。全てのボディカラーにこのバッヂが付く
リアバンパーもスキッドプレートふうの造形
ルーフレールは全車標準装備
ターボエンジン車には直列3気筒DOHC 0.66リッターの「R06A」型エンジンを搭載。最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク98Nm(10.0kgm)/3000rpmを発生
全車155/65R14タイヤと14インチアルミホイールの組み合わせ。撮影車両は低燃費と静粛性能を両立したダンロップ「エナセーブ EC350+」を装着
スペーシアと同じく大容量コンテナをモチーフとしたインパネまわり。ダークグリーンのパネルやオレンジのワンポイントでアウトドア感を演出。オーディオは6スピーカーを備えるオーディオレス仕様が標準
本革巻ステアリングは全車標準。ターボエンジン車はパドルシフトも装備
ターボエンジン車はシフトノブも本革巻になる。フルオートエアコンは全車標準装備
ペダルまわり。電動パーキングブレーキを採用するためスッキリ
シフト上部に電動パーキングブレーキのスイッチを配置
表示内容は他のスペーシアと同様ながらリングふうの意匠やオレンジの差し色で差別化
カラー表示のヘッドアップディスプレイも全車標準
エンジンスイッチ横にスライドドアのスイッチ。全車両側パワースライドドアが標準
ステアリングヒーターも全車標準と快適装備の充実度がスゴイ
ステアリングコラム左下にはアイドリングストップとVSCのスイッチ
エアコン吹き出し口の風量調節ダイヤルはオレンジ色を採用
運転席&助手席のシートヒーターも標準装備となる
助手席前にType-AとType-Cの充電用USBソケットを用意
ルームランプは標準でLED
運転席、助手席ともサンバイザー裏にはバニティミラーを用意
後席も快適に過ごせるスリムサーキュレーターを標準装備
ベンチタイプのフロントシート
アームレストは小物入れ付き
撥水加工が施されたシート表皮は山の稜線やタイヤパターンをツヤとマットを組み合わせて表現。ステッチはキーカラーのオレンジ色
運転席ドアトリム。アームレスト部の表皮にも撥水加工が施される
アームレスト部にはパワーウィンドウなどのスイッチ類が並ぶ
収納式アームレストを装備したリアシート
調整式のフットレストも装備
フットレストを立てることで荷物の転がりを防止することも可能
フロントシート背面に折り畳み式のテーブルを用意。上部にはメッシュタイプのポケットも。大型のタグには“トレイルランをしているスペーシア ギア”が描かれている
後席ドアにはロールサンシェードを装備。こちらも全車標準
ラゲッジスペース
リアシートを前方にセットすれば広い収納スペースを確保可能
2名乗車ならリアシート背もたれを前倒しすることで広大なスペースに
助手席のシートバックも前倒しすれば長尺物の積載も可能になる