写真で見る メルセデス・ベンツ「C250 ステーションワゴン」


 メルセデス・ベンツのコンパクトセダンが「Cクラス」。セダンとステーションワゴンが用意されている。今回取り上げたのは、「C250 CGI ブルーエフィシェンシー ステーションワゴン アバンギャルド (C250 CGI BlueEFFICIENCY STATIONWAGON AVANTGARDE)」である。

 車名は「C250」だが、パワーユニットには「C200」系と同じ1.8リッターの4気筒ターボチャージャー付きガソリンエンジンが搭載されている。これは、以前のC250が2.5リッターのV型6気筒を搭載していたことに由来し、最高出力は150kW(204PS)と、C200系に比べて1割以上パワーアップ。C200の上位モデルという位置づけになる。

 「ブルーエフィシェンシー」はメルセデス・ベンツの総合的な環境技術の名称でもある。車名としては、ハイブリッドやクリーンディーゼルといったエンジンだけでなく、ボディーの軽量化や転がり抵抗の軽減、空気抵抗の減少などにも考慮したモデルに付けられている。今回撮影したモデルは直噴のCGIエンジンを搭載。バッテリーが80%以上充電されていると作動を休止するオルタネーター、エンジン冷却が必要ない場合にはフィンを閉じるラジエターブラインドなどを採用している。燃費は11.0km/L(10・15モード)。

 また、撮影車はオプションの「AMGスポーツパッケージ」を装備。専用のブレーキキャリパーやドリルドベンチレーテッドディスクなどのほか、「SPORT」モードを選択することでスポーツドライビングに適したセッティングとなる「ダイナミックハンドリングパッケージ」も装備する。

 サイズは、4615×1770×1440mm(全長×全幅×全高)。車両重量は1620kg。ステアリング位置は右となる。価格は587万円(オプション除く)。

フロント部はそのままに、セダンのルーフを延長し、広い荷室を確保するというワゴン造りの伝統に則ったC250 ステーションワゴン。それでも後ろに向かってゆるく下がるウィンドーのカーブや、後部で高くなるキャラクターラインなど、現在のメルセデスらしい色気も備えている。サイドスカートはAMGスポーツパッケージによるもの
フロントまわり。シンプルながら、重厚な雰囲気「アバンギャルド」モデルはグリルに大きなスリーポインテッドスターを備え、上部のオーナメントは装備しないヘッドライトはもちろんバイキセノン。走行状態に応じて明るさと照射範囲をコントロールするインテリジェントライトシステムも装備
エンジンは直噴をはじめ、省エネタイプのオルタネーターなどを備えるCGIエンジンLEDウインカーを内蔵したヒーテッド・ドアミラー。空力にも考慮した形状としている撮影車は「AMGスポーツパッケージ」モデルのため、17インチのAMG 6ツインスポークアルミホイールを装備していた
リアまわり。大きなテールゲートとコンビネーションランプが目立つ。後方視界もよいコンビネーションランプはLEDランプを使用ハイマウントストップランプを点灯した状態。もちろんLED
ステーションワゴンの名に恥じない広大な荷室。5名乗車時で450L、2名乗車時では最大1465Lの容量がある。小物を入れるネットやサービスソケットも装備フロアボードを空けると非常停止板などが現われるさらにその下にはスペアタイヤや工具が収められている
リアゲート左の「C250」ロゴ右には「CGI」のロゴが配される前輪近くの「BlueEFFICIENCY」ロゴ
端正なコクピット。「AMGスポーツパッケージ」を装備しているため、ステアリングはパドルシフト付きの本革巻きとなるシルバーのメーターパネル。速度計の中央はインフォメーションディスプレイ電動のチルト&テレスコピックステアリング。イージーエントリー機能も備える
前席はヒーター付きのスポーツシートペダル。アクセルは依然としてオルガン式ペダルを採用シフトレバー。コンフォート(C)モードとスポーツ(S)モードが選択できる
前席ドア。中間部はインテリアと同じホワイト。大きなアームレストを装備ドアのスイッチ類。シートメモリーも可能インパネ中央部。中央にオーディオ類が、下に空調コントロール系が収まる
センターコンソールの物入れ。オーディオやエアコンのダイヤル式コマンダーを装備するリアシート。2:1の分割可倒式。荷室までフラットになる後席ドア。必要にして十分な大きさ
後席用の空調吹き出し口。サービスソケットも装備する

(西尾 淳(WINDY Co.) / Photo:石川 智)
2010年 6月 7日