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写真で見る ジャガー「Fタイプ R AWD クーペ」2016年モデル

 ジャガー「Fタイプ クーペ」のラインアップ中、最も高価となるモデルが「Fタイプ R AWD クーペ」。シリーズ最強のパワーユニット、スーパーチャージャー付き V型8気筒 5.0リッターエンジンの搭載に加えて、すべてのホイールを駆動する4WDモデルとなる。

 Fタイプ クーペのパワーユニットはすべてスーパーチャージャー付きで、V型6気筒 3.0リッターエンジンが出力によって2種類あり、それに加えてV8エンジン1種類の合計3種類。グレードは、V6エンジンを搭載する標準モデルと高出力モデル「S」の2タイプ、V8エンジン搭載モデルは「R」と4輪駆動モデルの「R AWD」の2タイプが用意され、計4タイプとなっている。

 その中でも最強グレードとなる「Fタイプ R AWD クーペ」は、2016年モデルから登場。搭載されるV型8気筒 5.0リッターエンジンのスペックは、スーパーチャージャーを採用することで、最大出力は550PS(405kW)、最大トルクは680Nm。トランスミッションは8速ATを組み合わせ、他のグレードは後輪駆動だが、「Fタイプ R AWD クーペ」に限ってはフロントも駆動する4輪駆動となっている。

 ボディーはジャガーお得意のアルミボディー。サイズは4470×1925×1315mm(全長×全幅×全高)、重量は1860kg。AWDモデルと他のモデルの違いは特になく、カタログ上の全幅はAWDモデルとV6エンジンを搭載する「S」グレードが1925mmで、その他のグレードが1923mmと誤差程度の違いしかない。

 走りのメカニズムでは、車体の動きやピッチロール比を毎秒100回測定してダンパー設定を連続して調整する「アジャストアダプティブダンピング」、「R」に標準装備される「トルクベクタリング」など装備し、撮影車はさらに「カーボンセラミックブレーキ」をオプションで装備している。

 外見上の特徴では、ボンネットにあるベントの部分がAWDモデルだけボディー同色ペイントがなされていて2WDモデルとは異なっている。さらにリアのエンブレムに「AWD」と書かれているぐらいで、AWDとして違う点は少ない。

 なお、Fタイプのシリーズ全体でも外見上の違いはほとんどなく、エンブレムのほかは、V6エンジン搭載車のエクゾーストパイプがセンターに2本出しのところ、V8エンジン車は左右のそれぞれ2本の合計4本出しになる程度となっている。

ジャガー「Fタイプ R AWDクーペ」
Fタイプのフロントまわり。ここだけ見ればエンブレム以外にグレード差はない
AWDモデルの特徴、ボンネットのベントがボディー同色ペイントがされている
ターンシグナル内蔵のドアミラー
独自のデプロイアブルドアハンドル。走行中やドアロック時はボディー面とフラットになり、空気の流れを妨げないという仕組み。
フューエルリッド。ドアロック連動。ワンプッシュで開く
オプションのカーボンファイバールーフを装着している。通常はアルミ、オプションではグラスルーフも選べる
エキゾーストエンド。V8エンジン車のため、左右それぞれ2本の合計4本出し
ヘッドライトはHID、スモールランプやターンシグナルはLEDによるもの。オプションでステアリング操作方向にライトを向けるアダプティブ フロントライティングも装備できる
ハイビーム状態のライト。1灯のHIDライトからハイビームとロービームを切り替えるため、切替えてもほとんと違いはない。
ターンシグナルもLED
テールランプもLEDによる。これは非点灯時
スモールランプやヘッドライト点灯で細く点灯する
ブレーキランプ点灯時
ブレーキとターンシグナル点灯
エキゾーストエンドの横にバックランプとリアフォグランプがある
20インチタイヤ&ホイールを履き、ブレーキはカーボンセラミックタイプを装備する
Fタイプのエンブレム
4輪駆動である「AWD」のエンブレムはリアにある
エンジンはフロントにスーパーチャージャー付きのV型8気筒 5.0リッターエンジンを搭載する
ボンネットのヒンジは前側に付く
コクピットまわり。スポーツカーらしく操作部がタイトにまとまり、助手席からは手出ししにくいデザインにもなっている
メーターは2眼で中央にはマルチディスプレイが付く。マルチディスプレイの画像で水温計と燃料計を示している
シフトレバーはセンターにある。AWDモデルはATのみの設定。電子式パーキングブレーキや走行関連のスイッチはここにまとまる
ステアリングホイールのスイッチ、オーディオやハンズフリーの操作が可能
反対側は走行系の操作となる
ぺダルはクローム仕上げでゴムパッド付き
ステアリングホイールには変速のためのパドルが左右に備わる
Fタイプは2名乗車
シートには「R」のロゴが入る
運転席ドア。パワーウインドースイッチのほか、ミラー、パワーシートの操作部がある
空調を使用しないときは、吹き出し口が下がって隠れる仕組み
収納式のカップホルダー
クーペのルーフ
ラゲッジスペースは縦方向に十分なスペースがある。ハッチに連動する上部のフタをつけた状態で315Lの容量。内部には英国車によくある手動の脱出用ハンドルもある
テールゲートの裏側。電動で開くがハンドルも革製
画面OFFにすると「R」のロゴが掲出される。変更も可能
ホームメニュー
エアコン操作
地図表示
ナビメニュー
ラジオの受信局を選択するオーディオ操作画面
サラウンドやスピーカー音量の前後左右調整
音量を操作すると画面に音量表示が出る
照明の操作もこの画面がから行う
そのほかにも多彩な操作が可能
画面設定も変更可能
画面セーバ時の表示画面
吹き出し口が閉じたエアコンOFF状態

(正田拓也/Photo:堤晋一)