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写真で見る ハーレーダビッドソン「ロードスター」
(2016/5/10 00:00)
- 2016年4月19日 発表
4月19日に発表され、オーダー受付を開始したハーレーダビッドソン「ROADSTER(ロードスター)」は、スポーツスターシリーズに位置付けられるカフェレーサースタイルを意識したモデルだ。既報のとおり、日本国内では5月下旬から店舗へデリバリーが開始され、ユーザーへの納車は6月頃からを予定している。カラーリングは「ビビッドブラック」「ブラックデニム」「ベロシティーレッドサングロ」「ビレットシルバー&ビビッドブラック」の4色。価格は154万円~158万4000円。
同社のラインアップには、ほかに「ダイナ」「ソフテイル」「Vロッド」「ツーリング」などのシリーズがあるが、スポーツスターはアメリカンバイクからイメージされるロングライド向けというよりは、どちらかというと普段の足として使いやすく、スポーティな走りも許容する、トラフィックの多い日本にも向いたシリーズと言える。100万円台から入手できる手頃な価格帯である点も魅力の1つだろう。
新たに登場したロードスターは、そんなスポーツスターのなかでもよりスポーティさを強調するフォルムに仕上げられた1台となっている。どっしりとリアタイヤに体重を預けるかのように構えるアメリカンスタイルとは違い、座面を785mmとやや高めに設定し、ハンドルをタンク上面よりも低い位置にセットしたことで、カフェレーサー、あるいはネイキッドに近い雰囲気をかもし出している。
フロント19インチ、リア18インチという大径のアルミキャストホイールを装着。同社の「フォーティエイト」など他車種でも採用しているトラディショナルでコンパクトな“ピーナッツタンク”や、タンデム一体型の段付きシートと短めのフェンダー、スリムなスイングアーム、小型の単眼ヘッドライトといった装備により、大柄に見えて独特なシルエットでありながらも、バランスの取れたスタイリングという印象を受ける。
ホイールベースは1505mmとスポーツ向けの割には長く、車両重量も259kgで決して軽くないところは、やはりアメリカンといったところ。心臓部は昨今の同社製品ではスタンダードな45度Vツインエボリューションエンジンで、排気量は1201cc。最大トルクは101Nm/4250rpm(レッドゾーンは6000rpmから)と、やや高回転域でパワーが発生するような性格だ。マフラーは右2本出しで、エンド部分がテーパー状に加工されているなど、細かい造形にまでこだわりが見られる。
フロントサスペンションは初期動作が穏やかであるとされるビッグピストンフォークを採用するが、プリロード、コンプレッション、リバウンドの各アジャスターは設けられていない。リアサスペンションはプリロード調整のみが可能。ブレーキはフロントがダブルディスク、リアがシングルディスクで、いずれも片押し2ピストンキャリパーが装着。ABS標準装備となっており、安全かつ安定したストッピングパワーを発揮する。
ハンドルマウントのシングルメーターには、デジタルスピードメーターとアナログタコメーターを表示。さらに液晶部分で時刻、オド・トリップメーター、ギヤポジションインジケーターを左ハンドルのスイッチで切り替えて表示できる。グリップヒーターおよびオートクルーズは備えない。