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写真で見る 日産新型「エクストレイル」(2025年マイナーチェンジ)
2025年8月21日 10:00
日産自動車「エクストレイル」はミドルサイズの本格4WD SUV。2000年にデビューした初代モデル(T30)は、「テラノ」の後継車種らしく“タフギア”をコンセプトに誕生。その後もそのDNAを継承しつつ2007年に2代目(T31)に、2013年にはそこに「先進性」をプラスした3代目(T32)へとモデルチェンジ。2022年には現行モデルとなる4代目(T33)が「上質さ」を付加して登場する。そしてデビューから25年を迎える今、グローバル累計販売台数は810万台を数えるまでに成長し、さらなる飛躍を求めてマイナーチェンジが実施された。
今回のマイナーチェンジでは「本格SUVイメージの確立」「ニーズに合わせた多彩なグレード構成」「先進技術の強化」を重視。
外観で目立つのはフロントまわりで、グリルを横桟基調のデザインとしたほかシグネチャーランプを変更。ボディ各所にグロスブラックとサテン調シルバーのアクセントを加えることで上質感を高めた。内装はインパネとドアトリムをブラックに変更するとともにシート表皮を変更。オプションのナッパレザー仕様はカラーをブラウンとすることで落ち着いた印象に仕上げた。
機能面で目立つのはインフォテイメントシステムを日産国内初となるGoogle搭載としたこと。今回は写真で紹介できないが、Googleマップでのナビゲーションをはじめ、音声で操作可能なGoogleアシスタント、アプリの利用が可能なGoogle Playストアもインストールされている。また、「インテリジェントアラウンドビューモニター」も国内販売モデルとして初採用する。
パワートレーンは変更なく、エンジンで発電してモーター駆動を行なう「e-POWER」を採用。エンジンは可変圧縮を採用した1.5リッター直列3気筒ターボユニットで、圧縮比を8.0:1~14.0:1まで変更することで、通常走行から高負荷走行に効率よく対応する。2WD(FF)はフロントに「BM46」モーターを、4WDとなる電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」はリアに「MM48」モーターを組み合わせる。モーターのスペックは前者が最高出力150kW、最大トルク330Nm。後者は最高出力100kW、最大トルク195Nmとなる。
エクストレイル
従来から販売されているベーシックなモデル。グレードは「S」「X」「G」の3タイプで、2WD(FF)と4WD(e-4ORCE)を設定。4WD車のグレード名は「G e-4ORCE」のように表記される。基本は2列シートの5人乗りだが、Xの4WD車のみ7人乗りの3列シート車が用意されている。価格は384万3400円~447万9200円。
エクストレイル SOTOASOBIパッケージ
アウトドア好きのユーザー向けとなるパッケージオプション。装着されるのは3点。まずはボンネットでプロテクションシールドと名付けられた高撥水、防汚性、耐久性を持つフィルムを装着。艶消しブラックのカラーを採用しており精悍な雰囲気に仕上げてくれる。2点目はJAOS製のフェンダーガーニッシュ。凹凸のあるざらっとした表面仕上げとリベット留めを模した意匠によりスパルタンな印象をアップ。それに加えてフロントフェンダーに専用のバッヂが付く。T33だけでなくT32、E26キャラバン用も設定される。価格は20万~23万円(予価)。
エクストレイル ROCK CREEK
新たに設定されるのがタフギア感を強調したロッククリーク。北米仕様(ROGUEなど)に設定されているモデルを日本市場に最適化して導入される。外観はグリルやバンパー、バッヂ類を専用とするほか、ブラックルーフレール、専用アルミホイールなどを装備。内装についても専用防水シートのほか随所に溶岩をイメージした「ラバレッド」のアクセントが施される。
ボディカラーは「キャニオンベージュ」に「スーパーブラック」のルーフを組み合わせた2トーンカラーを専用に用意するほか、2トーンをさらに2色、モノトーンを4色の全7色を設定。4WD車のみの設定となり5人乗りが475万6400円、7人乗りが488万6200円。
エクストレイル AUTECH
プレミアムスポーティをコンセプトとしたカスタマイズモデル「AUTECH」も引き続きラインアップ。フロントグリルやプロテクター類などの外装パーツ、刺繍入りのブラックレザーシートやブルーステッチなどの内装パーツを装着。専用20インチアルミホイールや255/45R20サイズのミシュラン「PRIMACY 4」タイヤを装備する。
また、新たに「AUTECH SPORTS SPEC」をラインアップ。こちらは「セレナ」や「ノート オーラ」の同仕様に続くもので、コンピューターやe-4ORCE、電動パワーステアリングを専用チューニングとするとともに、「パフォーマンスダンパー」を標準装着化。それに合わせてサスペンションセッティングも最適化される。
グレードはXグレード相当のモデルがベースの「AUTECH」、Gグレード相当のモデルがベースの「AUTECH Advanced Package」およびAUTECH SPORTS SPECの3タイプで、それぞれ5人乗りの4WD車を設定。AUTECHのみ7人乗りが設定されるほか、AUTECH Advanced Packageには5人乗りの2WD車も設定される。価格は514万1400円~590万1500円。
エクストレイル NISMO
コーナリング限界の高さ、伸びのある加速、フラットで質感の高い乗り味を狙って開発。日産モデルとしては初採用となるカヤバ製ショックアブソーバー「Swing Valve」を装着するほか、「NISMO tuned e-4ORCE」、20インチのミシュラン「PILOT SPORT EV」タイヤ、専用チューニングのパワーステアリングにより高いスタビリティを確保しつつ上質な乗り心地を実現している。
内外装は他のニスモモデルと同様の「ひと目でニスモと分かる」デザイン。レーシーなイメージを感じさせるエアロパーツやレッドステッチを配した操作系など、所有欲を満たしてくれる仕上がりとなっている。
ラインアップは5人乗りの4WD車のみで、NISMOと「NISMO Advanced Package」の2タイプ。AUTECHと同じくNISMOがXグレードベース、NISMO Advanced PackageがGグレードベースになる。価格はそれぞれ541万6400円、596万2000円。































































