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写真で見る 三菱自動車 新型「パジェロ」(5代目/2026年世界初公開)
2026年9月2日 13:15
- 2026年9月2日 発表
バブル景気華やかなりし1980~1990年代。クルマ業界のトレンドとなったのがRV(レクリエーショナル・ビークル)だ。まだSUVなんて言葉がなかった時代に、いわゆるクロスカントリー4WD(クロカン4駆)やステーションワゴンといった車種が飛ぶように売れていた。
そんな時代をけん引した1台に数えられるのが三菱「パジェロ」だ。それまでマニアが細々と楽しんでいたクロカン4駆を一般ユーザー向けにアレンジすることで、最盛期には月に7000~8000台あまりを販売するまでになった。2019年にその歴史をいったん閉じたものの、フルモデルチェンジを果たし2026年に復活することが決定。生産拠点であるタイを皮切りに日本、オーストラリアから販売を開始し、次年度以降はASEAN、中南米および中東など世界約100か国へ順次投入される。なお、記事中の数値は開発中のものを含んでいるため、量産モデルとは異なる場合があることに注意していただきたい。
パジェロの歴史を振り返ってみると初代モデルが登場したのは1982年。「乗用車感覚で使いこなせるまったく新しい多目的4WD車」としてデビューし、後にワゴン(5ナンバー車)やロングボディ、本革シートを採用した上級グレードとなるエクシードを追加。さらにパリ・ダカールラリーで総合優勝を果たしたことで信頼性やパフォーマンスの高さを証明し、約63万台を販売するヒットモデルとなった。
それでも、まだまだ限られたマニアの乗り物だったパジェロを、一般ユーザーにまで間口を広げ浸透させたのは1991年に登場した2代目の功績が大きい。この新型ではトラック然とした乗り心地や静粛性を乗用車レベルまで引き上げることで快適性を大幅に高めるとともに、3列シートモデルを用意するなどボディバリエーションを拡大。加えて駆動方式はフルタイム4WDをベースに走行中でも2WDと4WDの切り替えが可能な「スーパーセレクト4WD」を搭載するなど使い勝手を向上。アウトドアスポーツやキャンプを楽しむユーザーを中心に爆発的なヒットモデルとなった。
2000年間近になると乗用車をベースとするクロスオーバーSUVの登場により、重く大きなクロカン4駆は次第に敬遠されていく。そこで1999年に登場した3代目パジェロは従来のラダーフレーム構造からモノコックボディ底面にフレームを溶接した「ビルトインモノコックボディ」に変更。同時にサスペンションは前後ダブルウィッシュボーンとし、旧態依然としたリジッドアクスルと決別、4輪独立懸架となった。パジェロならではのスーパーセレクト4WDも前後駆動力配分を可変式とした「スーパーセレクト4WD-II(SS4-II)」へと進化。悪路走破性を落とすことなく大幅な軽量化を実現するとともに、乗り心地や操縦性も高いレベルへと引き上げることで復権を狙った。
2006年にデビューした4代目は基本構造を先代から踏襲しつつ、これまでのノウハウをフィードバック。ビルトインモノコックボディのスポット溶接部位を拡大するなど、70%あまりの構造を見直して熟成が図られた。当初、ガソリンエンジン車のみのラインアップだったが、2008年のマイナーチェンジを機にディーゼルエンジン車を追加。搭載されたのは直列4気筒3.2リッターインタークーラーターボ「4M41」型で、2010年には改良によりクリーンディーゼル化された。このときのスペックは最高出力140kW(190PS)/3500rpm、最大トルク441Nm(45.0kgm)/2000rpmだった。国内向けは10年を超えるロングセラーモデルとなったが、惜しまれつつも2019年に販売終了となり、残った海外向けの生産も2021年に終了。主にパジェロの生産を担当していたパジェロ製造株式会社も工場を閉鎖するとともに活動を終了している。累計生産台数は325万台超、販売地域は世界170か国以上を数えた。
そして5年のブランクを経て登場するのが5代目パジェロだ。そのコンセプトは「First-class & All-rounder CHARISMA」。従来からの悪路走破性や信頼性、快適性はそのままに存在感と上質さをプラス、全方位にわたって大幅な進化を遂げているのが特徴となる。
この新型はピックアップトラック「トライトン」をベースにしていることがアナウンスされており、ビルトインモノコックボディではなくラダーフレームへと回帰。ただ、「新型パジェロ用に専用開発」との記載もあることから、まったく同一ではなく何かしらのチューニングが行なわれていそう。サスペンションもフロントがダブルウィッシュボーンなのは同じだが、リアはリーフリジッドではなく新開発の5リンク式コイルリジッドとなっているため、乗り心地やストローク面では大きなアドバンテージを持っているはずだ。
ラダーフレームの上に乗るボディは4920×1925×1910mm(全長×全幅×全高)。4代目のロングボディが4900×1875×1870mm(全長×全幅×全高)だったので、わずかに大きくなった程度の違いしかないが、実車を前にすると存在感はまったくの別物。数値以上に大きく見える。ちなみにホイールベースは2870mmとこちらは90mm伸びており、2列目の居住性向上に貢献しているようだ。230mmの最低地上高を確保しつつ対地障害角はそれぞれアプローチアングル30.4度、デパーチャーアングル25.8度、ランプブレークオーバーアングル22.6度(数値は20インチタイヤ装着車)と、クロスカントリーカーへの原点回帰が感じられるスペックだ。
パワーユニットは専用開発の直列4気筒 2.4リッター コモンレール式DI-D クリーンディーゼルターボエンジン。今の時点では詳しい説明はされていないものの、トライトンに搭載されている「4N16」型がベースだと思われる。ただ、現車を見る限り可変ジオメトリーターボはそのままに水冷式インタークーラーが組み合わされているようで、スペックも最高出力150kW/3500rpm、最大トルク480Nm/1750-2500rpmと、最大トルクを10Nmアップ。なお「一部仕様では470Nm」との記載もあることから、何かしらグレードによる物理的な差異が設けられているのかもしれない。
このスペックは現行「デリカD:5」に搭載されている2.2リッターはもちろん、4代目に搭載されていた3.2リッターをもしのぐ数値を獲得しており、車両重量は2460kgと大幅に重くなっているものの十分満足できる走りが楽しめそうだ。組み合わされるトランスミッションは新開発のスポーツモード付き8速AT、4WDシステムはSS4-IIと先代踏襲ながら、新たに車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を組み合わせることで、さまざまな天候や路面でも安心・安全で快適なドライブが可能となっている。
そのほか公表されているところでは先進安全技術と運転支援技術の充実があり、こちらはカメラとレーダーを組み合わせたハイブリッドタイプ。先進安全技術は衝突被害軽減ブレーキのほか前方衝突予測警報、踏み間違い衝突防止アシスト、緊急時車線維持支援機能、前進時交差車両検知警報システムなどを採用。運転支援技術はレーダークルーズコントロールと車線維持機能を統合した高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」を採用している。
グレードは撮影車両の上級タイプのほかベーシックタイプを用意。明言されていないもののタイヤやセンターディスプレイのサイズが異なるようだ。ボディカラーは「アーマーカッパーメタリック」「ファントムブルーメタリック」と2色のテーマカラーに加えホワイトダイヤモンド、ジェットブラックマイカ、そしてシルバー系など8タイプほど用意されるようだ。
なお、発売は2026年度中となっており、詳細な情報はそのときまでお待ちいただきたい。













































































