写真で見るレクサス「IS250C」


 レクサスのISシリーズをオープンボディとした「IS250C」。電動開閉式のメタルトップを採用、約20秒でオープンとクローズを変更できる。ベースのISと異なり、2ドアとなるとともに乗車定員も4名となる。

 ルーフの開閉では、トップ部分が2分割され、さらにリアガラスが別に格納される。そのためクローズ時にボディ全体の長さに対してルーフが短めというアンバランスさを感じないデザインになっている。また、ボディの造りも良好で、オープン、クローズともに不快なきしみ音などが発生することもなかった。

 また、レクサスらしく、ルーフの状態によりエアコンの制御を自動変化させるなど、おもてなしの装備も十分。オープン時は外気の温度、日差しに応じた温度調整、車速に応じた風量調整を行うという。オーディオの音質も同様にルーフの状態によって変化する。

 エンジンはV型6気筒 2.5リッターエンジンのみで、トランスミッションは電子制御6速AT(6Super EXT)。グレードは標準グレードとレザーシートの採用など装備を豪華にした“version L”がある。

 撮影車は“version L”で、オプションが多数装備されている。主なものでは、プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)とレーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付き)、クリアランスソナー(ルーフ開閉盛業機能付)、マークレビンソンプレミアムサラウンドシステムとなる。

撮影車のカラーは「レッドマイカクリスタルシャイン」で、明るすぎず暗すぎない赤。オープン化と2ドア化でフロントマスク以外は4ドアのISとはかなり趣が異なっているのがわかる
ルーフのオープン動作は20秒で完了する。スイッチ操作以外にはロックを外すなどの作業は必要ない
まぶしいばかりのホワイトのレザーシート。インテリアカラー名はメローホワイトで、写真では確認しづらいが、ステッチカラーがオプションのレッドとなっている
後席は十分とはいえないものの乗車可能な広さを持つ
後席アームレストにはドリンクホルダーまで備わるオープン時に風の巻き込みによってシートベルトがめくり上がらないよう、シートベルト抑えも備わるチャイルドシート固定用の金具も装備される
運転席から手が届くシート下のレバーを引くことで、ヘッドレストが手前に倒れ、若干後方視界が改善される
クローズ時でも、フロントの両席は窮屈さはないクローズ時のリアシートのヘッドスペースはミニマム。後席に乗るならオープンで乗りたい

 

開閉にかかる時間は20秒。3分割のルーフからリアガラス以外にも細かなパーツの動きがある

 

トランクルームはクローズ時に9インチのゴルフバッグ2個収容できる最大容量となるが、ルーフを開ける前には仕切り板を立てておく必要がある。仕切り板より前のスペースがルーフの収納スペースとなる
オプションでパンク修理キットを選ぶとトランクルーム下はスペアタイヤの代わりに収納スペースを確保できる。スペアタイヤ搭載を選ぶことも可能
フロントマスクだけ見れば4ドアのISと違いはほとんど見分けられない。微妙な違いだがフロントグリルの縦桟の数が4ドアのISよりも若干増えている
ライトは外側がキセノンタイプで、タイヤの切れ角によって向きが変わるインテリジェントAFSを装備フォグランプはバンパーに装備。4ドアのISとは形状が異なっているハイビーム時は4灯が点灯する
リアのテールランプは4ドアのISとはデザインが大きく異なる。ストップランプはLEDタイプ
ハイマウントストップランプもLEDタイプ
バックカメラはナンバープレートの上に付く。真後ろからはほとんどわからないよう設置され、すっきりとしているグレードを示すバッヂはリアの右下に付くマフラーは左右1本ずつの2本出し
ボンネット内は、さらにカバーに覆われているためほとんど何も見えない。冷却水、エンジンオイルの給油口、バッテリーが見える程度だ
ワイパーは全体がカバーで覆われるタイプ。最近の欧州車に多いフラットタイプとは異なるサイドミラーはウインカー内蔵。電動格納ももちろん装備。下側には乗車しようとするドライバーの足もとを照らすライトも装備
スマートキーを持っていればドアノブのボタンでロック/アンロックできる給油口は左側。ガソリンは無鉛プレミアム指定アンテナは固定式、車両寸法内に収まっているため、機械式駐車場などの利用でも収納する必要がない
タイヤはフロントが225/45R17、リアが245/45R17。ホイールは前後とも8J。ランフラットタイヤと18インチがオプションで選べる
ドライバーズシートは、ホワイトの内装でも上半分はブラック基調となるため、ガラスに内装が映りこむこともない。ペダルはオプションのアルミ製スポーツべダルが装備
ステアリングには左側がオーディオ関連、右側がハンズフリーなどのボタンがある。シフトチェンジのパドルも装備
左側にはワイパー操作。オートポジションもあるので雨が降ったら自動で動かすことも可能右側はウインカーとヘッドライト下にクルーズコントロールがある
センターコンソールは上からカーナビなどの液晶ディスプレイ、エアコンなどの操作、オーディオ操作となる。オーディオはMDにも対応する。なお、ナビゲーション部の表示は英語表示もオプションで選択可能シフトレバーはゲート式
センターコンソールには灰皿、ドリンクホルダー、アームレスト内には収納がある。アームレスト内にはUSBポートとシガライターソケットがあるグローブボックス内はETC車載機があり、説明書類、車検証などがきれいに収まるような仕切りがある
エンジンスタートはプッシュボタンステアリングの右側にはインパネ証明の照度調整やトランクや給油口のスイッチ、さらにルーフの開閉スイッチがあるドアにはパワーウインドの開閉スイッチ、左右ミラーの角度調整、パワーシートのメモリーボタンがある
キーはドライバーが持っているだけよいカード状のスマートキー。非常用の内溝キーも収納されるマークレビンソン・プレミアムサラウンドシステム装備車はセンタースピーカーがダッシュボード中央奥にあるドア上にはツィーターが配置される
天井にはルームライト類のほか緊急通報サービス“ヘルプネット”のボタンがある左右のバイザーはライト付きのミラーが装備される夜間はスカッフプレートに白色LEDが灯り、LEXUSの文字が浮かび上がる
シートの調整はパワーシート後席の乗り降り時はシート上のスイッチを押すと、電動でシートが前に倒れる
メーターパネル内の表示は、ステアリング右側の「DISP」スイッチを押すことで変化する。瞬間燃費などの各種燃費計、ギアポジション、平均車速、温度計など
カーナビ画面だけでなく渋滞予測や各種情報表示が可能
携帯電話とはBluetoothで接続するオーディオ・ビデオ機能では12セグの地上デジタル放送に対応する
エアコンの詳細設定を画面で行うことも可能バックモニターとしても利用し、ステアリングの切り角による進路が表示される

(正田拓也 / Photo:鈴木広一郎)
2009年 8月 10日