写真で見るマツダ「デミオ 13-SKYACTIV」 |
6月に満を持して登場した新型「デミオ」。発売後1カ月で1万3500台の受注を受け、販売も好調のようだ。
その中核を担っているのは、直列4気筒DOHC 1.3リッターガソリンエンジン「スカイアクティブ-G 1.3」を搭載した「13-SKYACTIV」だ。
スカイアクティブ-G 1.3は、1.3リッタークラスの国産車で初となる直噴エンジンで、14.0という高圧縮比を達成し、全域にわたって燃費性能を向上。これに改良したアイドリングストップ機構「i-stop」を組み合わせることで10・15モード燃費30.0km/L、JC08モード燃費25.0km/Lという、ハイブリッド(HV)車と比べても遜色ない数値を実現した。
このスカイアクティブ-G 1.3エンジンの詳しい内容については関連記事に譲るが、同社ではHV車や電気自動車(EV)の開発を行う前に、まずは内燃機関、トランスミッション、ボディー、シャシーといった自動車のベース技術を徹底的にブラッシュアップし、その上で減速エネルギー回生システムやハイブリッドシステムといった電気デバイスを2020年までに段階的に投入していく「ビルディングブロック戦略」という考えに則り、各車両の開発を行っている。
デミオの開発陣。13-SKYACTIVを筆頭とした新型デミオに「ぜひ試乗してほしい」と口を揃えていた。今回の作品にはそれだけ力が入っているのだろう |
デミオ13-SKYACTIVは同戦略の第一歩であるわけだが、現段階でこのように優れた燃費性能を実現しているのは賞賛に値するだろうし、今後リリースされるスカイアクティブ テクノロジー搭載車にも期待がかかる。
燃費性能のみならず、マツダならではの「上質な走り」を実現するべくダンパーのチューニング、ボディー剛性の向上などにより操縦性を高めるとともに、遮音性の高いガラスやロードノイズを低減するアルミホイールなどを採用し、静粛性の向上も図られた。
また、インテリアではインストルメントパネルのシルバー加飾、ピアノブラック仕上げのオーディオパネル、メーターパネルのブラック化、ハザードランプの赤色化といった上質感が高められているのも、注目点と言えるだろう。
今回の撮影車は13-SKYACTIVで、ボディーカラーは専用色のアクアティックブルーマイカ。価格は140万円。
ボディーサイズは1815×1425×1220mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2490mm。車重は1010kg |
13-SKYACTIVはドライバーのアクセル、ステアリング、ブレーキ操作や車速の変化を検知して低燃費運転やスムーズな運転をサポートする「i-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)」を装備。ランプの色やゲージの点灯によってリアルタイムに運転操作を判定。運転終了後にスコア、アドバイス、運転スキルレベルを示す3段階の「ステージ」が表示される |
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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/
(編集部:小林 隆/Photo:堤晋一)
2011年 9月 8日