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写真で見るボルボ「XC60」(2013年モデル)

 2008年にデビューしたミドルクラスのクロスオーバーモデル「XC60」は、世界的なクロスオーバーブームと相まっていまや「世界でもっとも売れているボルボ車」になっている。日本でも2009年に導入されて以来、V60、V60、S60に次ぐ売れ筋モデルとなった

 そのコンセプトは「SUVの走破性とスポーツクーペのダイナミックなドライビング性能」であり、スタイリングもそれを体現して「上半身がクーペ、下半身がSUV」としてデザインされている。

 充実した安全装備やスカンジナビアン・テイストあふれるインテリア、使い勝手のよいラゲッジルームなど、ボルボならではの魅力もきっちり備えつつ、都会派クロスオーバーとしての地位を、世界市場できっちり築いたモデルと言えるだろう。

 2013年モデルのXC60には、ヘッドライトの自動点灯機能「オートライト」や「イルミネーテッド・シフトノブ」が新たに装備されたほか、先進安全装備のパッケージ・オプション「セーフティ・パッケージ」には、アクティブ・ハイビーム(AHB)とロード・サイン・インフォメーション(RSI)が加わった。

 また、T5には17インチアルミホイール「Segin」が、T6 AWDにはクラシックウッドパネルが標準で装備された。またT5は装備を見なおして値下げされ、500万円を切る価格が設定されている。

 現在のラインアップは直列4気筒DOHC 2リッター直噴ターボと6速デュアルクラッチトランスミッション「パワーシフト」を搭載する2WD(FF)モデルの「T5」(499万円)と、直列6気筒DOHC 3リッターターボと6速ATを搭載する4WDモデル「T6 AWD」(619万円)「T6 AWD R-DESIGN」(679万円)。これに加えて、T5ベースの「T5 R-DESIGN」(560万円)も特別仕様車として用意されている。

 ここではT5 R-DESIGNとT6 AWDの詳細をお届けする。

XC60 T5 R-DESIGN

 6気筒モデルにのみ用意されていた「R-DESIGN」仕様をT5ベースで作り上げたモデル。エクステリアはフルカラーコーディネートされ、サイドスカッフプレートやリア・スキッドプレート、デュアル・スポーツテールパイプなどを、インテリアには本革スポーツシートやアルミニウム・パネルなどを装着し、ダーク・ティンテッド・ガラスとフロント・シートヒーターを備える。また、足まわりには専用のチューンが施されたスポーツサスペンションを採用している。

 価格は560万円だが、撮影した車両はセーフティ・パッケージ(15万円)とETC車載器(2万5000円)を装着しており、合計で586万5000円となっている。ボディーカラーは2013年モデルからR-DESIGN専用色として加わったレーベルブルー。

R-DESIGNのエクステリアにはエンブレム付フロントグリル、シルクメタル・トリム(フロント部)、サイドスカッフプレート、リア・スキッドプレート、シルクメタル・ドアミラーカバー、デュアル・スポーツテールパイプが装着され、ボディー下部をマット調仕上げとしたフルエクステリアカラー・コーディネートが施される。アルミホイールはスペシャルデザインの“Cratus”マットシルバーブライト
フロントグリルのレーダーで先行車との車間距離を測って維持する「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」はセーフティ・パッケージに含まれるオプション。2013年モデルにはACC作動中にウインカーを使用して追い越しする際に、設定より先行車両に近づくよう加速し、追い越し時間を短縮する「追い越しアシスト機能」が入った
2013年モデルからセーフティ・パッケージに含まれるようになった「ロード・サイン・インフォメーション(RSI)」は、カメラで道路標識を読み取り、制限速度や追い越し禁止の情報をタコメーター内のディスプレイに表示する。写真では、40km/h制限の標識が表示されている
本革スポーツシート、アルミニウムベゼル付メーターパネル、アルミニウム・パネル、本革/シルクメタル・スポーツステアリングホイール(3本スポーク/オフブラック)、フロアマット、スポーツペダルが特別装備される
カーナビは標準装備
シフトノブ上のシフトポジションがイルミネーションされるイルミネーテッド・シフトノブを新たに採用した
エンジンは直列4気筒DOHC 2リッターターボ
後席は4:2:4の分割可倒式
床から仕切り板が起き上がるようになっており、黄色いゴムバンドで小さな荷物を板に固定することもできる

XC60 T6 AWD

 直列6気筒DOHC 3リッターターボエンジンと6速ATを搭載するモデル。224kW(304PS)/5600rpm、440Nm(44.9kgm)/2100-4200rpmを発生するハイパワーモデルだが、電子制御式AWDシステムと足まわりのセッティングにより不安を感じずにスポーティーな走りを楽しめる。

 ボルボおなじみのセンターコンソール「フリーフローティングセンタースタック」には、2013年モデルからクラシック・ウッドパネルが貼られるようになった。

 価格は619万円だが、撮影した車両にはセーフティ・パッケージ(15万円)と、インテグレーテッド・チャイルド・クッションなどが含まれるファミリー・パッケージ(4万円)、リアシート・エンターテインメントシステム(18万円)、ETC車載器(2万5千円)、チルトアップ機構付き電動パノラマ・ガラスサンルーフ(20万円)が装着されており、合計で678万5000円となっている。

 ボディーカラーはコスミックホワイトメタリック、シートカラーはソフトベージュ。

R-DESIGN仕様ではないためボディー下部がブラックになる
T6は直列6気筒ターボエンジンをフロントに横置する
パワーテールゲートを標準で装備する
フリーフローティングセンタースタックにはクラシック・ウッドパネルは標準で貼られる
オプションの電動パノラマ・ガラスサンルーフは前後席にわたる広大なもの
リアシート・エンターテインメントシステムは前席と後席左右の3個所で異なったソースを再生できる。前席にかかっているのは、リアシート用のワイヤレスヘッドホン
フロントのセンターアームレスト内にはAUXとUSBのほか、映像入力も備える
車種グレード価格
XC60T5499万円
T5 R-DESIGN569万円
T6 AWD619万円
T6 AWD R-DESIGN689万円

(編集部:田中真一郎)