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写真で見るマクラーレン「MP4-12C」
(2013/4/9 07:24)
F1チーム「マクラーレン」のグループ企業となる英マクラーレン・オートモーティブのロードカーが「MP4-12C」だ。MP4という名称からF1マシンを想像するとおり、カーボンシャシーをはじめF1の技術が取り入れられた公道走行可能なマシン。
マクラーレンのロードカーは約20年前に登場したセンターステアリングのマクラーレン「F1」が有名だが、それとは異なりこちらは右ハンドルとなり、エンジンはV型8気筒3.8リッターツインターボ「M838T」でマクラーレンの自社開発とされている。最高出力は441kW(600PS)/7000rpm、最大トルクは600Nm/3000-7000rpm。最高速は330km/hに達する。
トランスミッションは伊グラツィアーノ製7速デュアルクラッチ「シームレス・シフト・ギアボックス」。ステアリングホイールのパドルでシフトアップ/ダウンが可能なほか、オートモードを備えてイージーにドライブすることもできる。ノーマル、スポーツ、トラックという3種類の変速プログラムも用意される。
ドアは前方に持ち上がる「ディへドラルドア」で、乗り込む時からスーパーカーらしさを感じさせてくれる。ドアノブはなく、ドアノブが装着されているであろう場所を指先でスワイプするとドアが開く。一体設計のカーボンファイバーで構成された乗車スペースは、ドアが開いてもドアシルが幅広く、高さもあり、すんなりと乗車させてくれない。着座位置は極めて低く、スポーツカーらしさを感じさせてくれる。
メーター類は、センターにあるタコメーター以外は液晶パネルなどによりグラフィック表示される。警告等の情報は日本語化もなされており、日本人が乗っても戸惑うことはなさそう。操作のほとんどは電子スイッチやタッチパネルとなっており、サイドブレーキも電子スイッチによる操作。変速モードやサスペンションのセッティングの変更もすべて電子スイッチだ。
MP4-12Cのボディーサイズは4509×1908×1199mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2670mm。重さは1336kgと軽量だ。カーボンモノコックが軽量化に大きく貢献していることが想像される。