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写真で見る「ヴィッツ“GRMN Turbo”」
(2013/8/15 15:26)
GAZOO Racingはトヨタ自動車が行っているクルマの楽しさと夢を広げる取り組み。そこから生まれたクルマに付けられるのがGRMNのブランドで、「M」は人(the Meister)、「N」は道(Nurburgring)を表す。つまり、人の感性と厳しいシチュエーションによって鍛えられたクルマというワケだ。
GRMNではこれまでにiQベースのコンプリートカー2モデルをリリースしており、第3弾となるのが「ヴィッツ」ベースとなる「ヴィッツ“GRMN Turbo”」だ。同様のコンセプトモデルは2007年から発表されており、この1月に開催された東京オートサロン2013ではより進化を遂げ「GRMN Vitz Turbo Concept」として出展されている。今回、紹介するのは、より市販モデルに近いプロトタイプとなる。
ベースとなったのは現行ヴィッツのRSグレード。ただし、カタログモデルの5ドアではなく国内未導入の3ドアで、オーストラリア仕様をアレンジしたもの。
エンジンは直列4気筒1.5リッター、可変バルブタイミング機構を備える1NZ-FE。ノーマルのスペックは最高出力80kW(109PS)、最大トルク138Nm(14.1kgm)とごくフツーの数字。だが、ヴィッツ“GRMN Turbo”ではその名のとおりターボチャージャーを追加することで112kW(152PS)/6000rpm、206Nm(21.0kgm)/4000rpmと50%近い上乗せを実現している。
それに合わせてボディーおよび足まわりにも手が加えられた。ピストン径アップなどを施した専用チューンのショックアブソーバー、フロントブレーキには対向4ピストンキャリパー、専用LSDと専用チューンのVSCを備えるなど、パーツ単位での見直しを実施。さらにブレース類の追加や高剛性のフロントロアアームの採用、さらにフロア下を中心にスポット増しまで行われているなど、ユーザーレベルでは作業的にもコスト的に難しいレベルまでキッチリチューニングされているのだ。
今回撮影した車両はプロトタイプ。車重は市販バージョーンで1070kgとなり、そこに2.0リッターNAエンジン並の強心臓を搭載。さらにキチンとチューンされた足まわりが備わるのだから、ファンな走りが楽しめるのはもはや必然。
もちろん、走りだけでなく専用バンパーやLEDランプ付ヘッドライトといったエクステリア、専用スポーツシートや専用メーターといったインテリアなど、内外装もキッチリ差別化されている。所有する喜びや満足度も高そうだ。
と、魅力一杯のヴィッツ“GRMN Turbo”だが、気になるのはその価格と販売台数。8月25日21時から先着順でWeb限定の商談申込みを受け付け、9月下旬に全国のネッツ店のAREA86を通じて200台限定で発売する。価格は270万円。販売はGAZOO.com内の専用サイト(http://gazoo.com/GRMN/Vitz_Turbo/)からとなる。
Gazoo Racingレース参戦車両
今年のニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦したトヨタ「86」とレクサス「LFA」も展示されていたので簡単にお届けしておく。