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写真で見るメルセデス・ベンツ「スマート電気自動車」

 メルセデス・ベンツの「スマート電気自動車」は、名前のとおりマイクロコンパクトカー「スマート フォーツー」の電気自動車(EV)版。

 スマート フォーツー エレクトリックドライブには、今回撮影した通常仕様(295万円)のほか、BRABUS仕様としてモーターの出力アップとともに専用内外装を施した80台の限定車「スマート フォーツー ブラバス エレクトリックドライブ」(399万円)の2タイプがある。

 撮影した通常仕様のスマート電気自動車は、最高出力55kW(74PS)/4000rpm、最大トルク130Nm(13.3kgm)/0-4800rpmを発生する電気モーターを搭載し、電気モーターらしく最低回転から最大トルクを発生している。バッテリーはリチウムイオン充電池(17.6kWh)で、満充電で180km以上(JC08モード走行)の走行が可能。

 スマート フォーツーはもともとリアエンジン、リアドライブのパワートレーンを持つが、EV化されてもそれは変わらず、電気モーターをリアに搭載し後輪を駆動する。前後でタイヤサイズが異なることもガソリンエンジン車と同様で、前輪は155/60 R15、後輪は175/55 R15となっている。

 ボディーサイズは2740×1560×1540mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース1865mmと、ガソリン車と同様コンパクトに仕上がるが、車両重量は950kgで100kgほど重くなっている。

 撮影車はオプションとして「エレクトリックドライブデザインパッケージ」を選択していて、ホワイトをベースにグリーンのアクセントを加えた電気自動車専用色となっている。このほかにも、他のスマートフォーツーと同様の通常カラーも用意されている。

スマート電気自動車。カラーはエレクトリックドライブデザインパッケージを選択してホワイトにグリーンのアクセントを加えた仕様となっている。ボディーサイズは2740×1560×1540mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース1865mm。乗員を保護する鋼鉄製骨格「トリディオンセーフティーセル」を備えるのもガソリン車と同じ
ヘッドランプはプロジェクタータイプ。光源にLEDは使われていない
ターンシグナルランプも同様に電球タイプとなる
ドアをすべて開けたところ
タイヤは前後で幅が違う。前輪は155/60 R15、後輪は175/55 R15
ワイパーは左右それぞれが外側に動くタイプ
EVであることを示すエンブレムがAピラー付け根に備わる
充電ソケットは右側の側面後部にある
リアゲートの下にガソリン車と同様のスリットが入る。ガソリン車はここからエンジン熱を逃がす
リアゲートの下側を開くと、中に充電ケーブルが収納されている
リアゲートのフロア下にはバッテリーやモーターを搭載するが、容易にはアクセスできないようになっている
上下に開くリアゲート
上だけ開いて荷物の出し入れをすることも可能
リアに貼られたエレクトリックドライブのエンブレム
ドアはサッシュレスタイプ
ステアリングホイールの中央にスマートのロゴが入る
左右の乗員の着座位置は近いが、ヘッドクリアランスが確保されているとともにガラス面積が広いことから、あまり窮屈さを感じない
スピードメーターの下に各種情報を表示し、最下部にはバーによるバッテリー残量表示がある
バッテリー残量とパワーのかかり方を示すメーター。回生ブレーキ時には左に触れる
シフトレバーは小さくシンプル。その手前方向にキーを挿入して発進する
スマート フォーツー エレクトリックドライブは回生ブレーキを備え、パドルシフトで回生ブレーキの強弱をつけられる
右側のレバーでワイパーの操作を行う
ヘッドライトの光軸調整つまみ
ペダルはアクセルとブレーキのみ
シートはリクライニングができないが、前に倒すことはできる
エアコンのアウトレット
カーナビの横からケーブルが出ており、携帯オーディオプレーヤーなどと接続可能

(正田拓也/Photo:高橋 学)