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野間智の「ニュルブルクリンク24時間レース 2021」フォトギャラリー

2021年6月3日~6日(現地時間) 開催

コロナ禍で開催された2021年のニュルブルクリンク24時間レース

 6月3日~6日(現地時間)に「第49回 ニュルブルクリンク 24時間レース」が開催された。コロナ禍でメディアも人数が絞られる状況下において、2020年に続き取材のパスを得られたので、レースの内容とともに現地の雰囲気をお伝えしていく。

 今年は昨年以上に制限があり、ピットまわりを行動範囲とするドライバー、クルー、メディアなどはFFP2タイプのマスク(2重構造)の必着、さらにPCR検査の陰性証明書の提出も必須だった。1コーナーのメルセデスタワーとメインスタンドに入れる観客は全員が抗体検査かPCR検査の陰性証明者、またはワクチンを接種した証明者だったとのこと。

一度だけ抗体検査を受けた際に小さい赤丸のシールを貼ってくれたが、メディアはパスを受け取るときにPCR検査の陰性の証明書と引き換えだったので、銀色(金色に写っていますが……)のシールが貼ってあり、検査の必要はなかったようだ
2020年と同様に、自分の席が決まっていて移動はできない。左右は誰も座れないようになっている
メディアセンターのロッカーに貼られた距離を保つ注意書き
サーキット敷地内に設置された抗体検査とPCR検査場に並ぶ観客

 ニュルブルクリンク 24時間レースの撮影は、山道を移動してノルドシュライフェ(北コース)の撮影ポイントにたどり着くまでも時間を要する。新型コロナウイルスが流行する3年前はノルドシュライフェのコースまわりは観客とクルマであふれ、移動に時間を要していたものの、コロナ禍での開催となった昨年と今年は移動が楽であった。しかし、観客がいない山道は光がなく、今年は雨と濃霧でぬかるんでいたため大変でした。スタート時に高い位置からの撮影人数の制限があったり、濃霧のために昨年以上の長時間にわたりレースが中断してしまったり、撮影は簡単ではありませんでしたが、偉大なレースの雰囲気を感じ取っていただけると幸いだ。

 4時間弱のスプリントなレースを制したのは、SP9(FIA GT3)クラスの911号車のカイローリ・マッテオ/マイケル・クリステンセン/エストレ・ケビン/カーン・ラース組(Manthey-Racing)のPorsche 911 GT3 Rが総合優勝。チームは創立25周年、2年ぶりの参戦で通算7勝目を飾った。

 2位は98号車のコナー・デ・フィリッピ/マーティン・トムチェク/シェルドン・ファン・デル・リンデ/マルコ・ヴィットマン組(ROWE RACING)のBMW M6 GT3。3位は7号車のマキシミリアン・ゴッツ/ダニエル・ジュンカデラ/ラファエル・マルチェッロ組(Mercedes-AMG Team GetSpeed)のMercedes-AMG GT3。レースは99台が完走している。

 昨年に続き今年もスバル STI、TOYOTA Gazoo Racing、KONDO RACINGは参戦を見送ったが、5人の日本人ドライバーが参戦。

 54号車の松井猛敏/フォルカー・クラウス/ヴァイリッヒ・ヴィルヘルム/朝日ターボ組のLexus RCF(SP8クラス)と、72号車の東徹次郎/マイケル・ティシュナー/ヘイコ・テンゲス/朝日ターボ組のToyota Supra(SP10クラ)が「Novel Racing with Toyo Tires by Ring Racing」から昨年に続きトーヨータイヤとタッグを組んで挑み、54号車は総合54位、クラス2位、72号車は総合64位、クラス6位で完走した。

 160号車のBMW F30 330iのステアリングを握った関豊選手はManheller Racing OHGから6年連続、通算8年目の参戦で総合61位、V2Tクラス4位で完走を果たし、今年もToyota Gazoo Racing Team Thailandから参戦となった河村直樹選手も120号車 Toyota Corolla Altisで総合73位、SP3クラス優勝という成績を収めた。

ニュルブルクリンク24時間レースのマシンやレース現場の写真をお届け

 以下にニュル24時間レース中に走行したマシンやレース現場の写真を掲載する。画像をクリックすると、フルHD解像度(1920×1080ピクセル)などで開くので、その迫力の写真を楽しんでほしい。また、拡大写真については、Tv(シャッター速度)、Av(絞り数値)などのEXIF情報を一部残してある。撮影時の参考にしていただければ幸いだ。

Satoshi NOMA/IMC