フォトギャラリー

奥川浩彦の「中嶋一貴選手」フォトギャラリー

 2021年12月6日、TOYOTA GAZOO Racingの「2022年モータースポーツ新体制発表会」において中嶋一貴選手がドライバーとしての完全引退を発表。今後はTOYOTA GAZOO Racing Europeの副会長に就任し、トヨタの欧州におけるモータースポーツ活動のマネジメントメンバーとして活躍することとなった。

 この一報を聞いたとき、筆者は「えっ早くない」と感じた。1985年1月11日生まれ、間もなく37歳。年齢的にも実力的にもまだまだレーサーとして戦えると思われるが、中嶋一貴選手は活躍の場を次のステージに移していく。

 振り返ると、中嶋一貴選手は2007年のF1最終戦ブラジルGPでウィリアムズからF1デビュー。筆者のこのレースの記憶はタイヤ交換時のアクシデントしかない。2008年からF1フル参戦。ちょうどCar Watchが創刊した年だ。F1参戦の2008年、2009年の2年間で決勝最高位は6位、総獲得ポイントは9点。

 2011年からフォーミュラ・ニッポンに参戦。オートポリスで行なわれた第2戦で初優勝。年間ドライバーズランキング2位、翌2012年にはチャンピオンを獲得した。2014年にもスーパーフォーミュラでチャンピオンを獲得。その後のWEC、ル・マン24時間での活躍は記憶に新しい。日本に戻ってからの活躍や安定した強さを見たとき「F1に行ったのは少し早かった?今ならF1でも結果を出せたんじゃないかな」と筆者は感じたが、それは“たられば”だろう。

 Car Watch編集部から中嶋一貴選手のフォトギャラリーを掲載したいと連絡があり、2008年から2021年まで中嶋一貴選手が参戦したレースの写真からピックアップを始めると、思いのほか苦戦することとなった。以前掲載したキミ・ライコネン選手のフォトギャラリーは年に1回のF1日本グランプリだけだが、中嶋一貴選手はこの間にフォーミュラ・ニッポン、スーパー・フォーミュラ、SUPER GT、WECに参戦しているので参戦レース数が膨大。

キミ・ライコネン選手のフォトギャラリー

https://car.watch.impress.co.jp/docs/series/oku_race/1355740.html

 加えてSUPER GTとWECは誰がステアリングを握っているか、写真を見ただけでは判別が難しい。ヘルメットが見える写真は判別が付くが、見えない写真も多く“数+判別”で予想外の作業量となった。

 SUPER GTの場合はフロントガラスにLED表示がある。現在は文字表示でイニシャルと順位が表示されるが、中嶋一貴選手が参戦していた2011年~2013年は白色LEDの点灯と点滅、2014年~2019年は赤色LED、青色LEDで誰がドライブしているかを表示していた。2013年までの点灯と点滅は観戦していたり映像を見ていれば判別が付くが、写真では消灯していれば第2ドライバーと分かるが点灯していると点灯・点滅の区別が付かない。

 その場合は撮った写真の前後に撮った写真から推測したり、レース展開から「決勝スタートが中嶋一貴選手、ゴール間近のこの写真は関口選手」「予選Q1が中嶋一貴選手、予選Q2の写真は対象外」のように推測して掲載している。WECも公式サイトのリザルトなども見ながらの選択となったがSUPER GT以上に苦戦した。判別の付かない写真を外しても1000枚ほどが残り、そこから絞り込んで掲載にこぎつけた。

 という言い訳で、フォーミュラの写真は間違いないと思うが、SUPER GTとWECはもしかすると間違った写真が入っているかも知れない。代替の写真は山のようにあるので、お気づきの方はご指摘いただきたい。

 冒頭で書いたように「まだ戦えるのに」という思いはあるが、中嶋一貴選手がヨーロッパのTOYOTA GAZOO Racingの推進や、日本のモータースポーツの発展に貢献してくれることを期待しよう。

Photo:奥川浩彦