トピック
タイのミニサーキットでドリフト!土屋圭市&松浦孝亮コンビが市販車両で魅せる(360度動画あり)
Moduloアクセサリー装着車の走行性能も確認できたユーザーイベント
- 提供:
- 株式会社ホンダアクセス
2018年1月24日 00:00
- 2017年10月10日(現地時間) 開催
10月10日(現地時間)、タイのPathum Thani Speedwayでユーザーイベント「Option Caravan with Honda Modulo 2017」が開催された。これは、現地タイでも刊行されている日本のカー雑誌「Option」と、ホンダアクセスによるホンダ純正アクセサリーブランド「Modulo」の共催による、タイの読者やユーザーを対象にした走行会イベント。
日本車が多く走るタイでは、日本のカーオーナーと同じように、レーシーな外装カスタマイズをしていたり、独特の感性で内装を仕上げていたりするクルマを頻繁に目にすることができる。こうしたカスタマイズ好きのホンダユーザーに集まっていただき、クルマの走りとともにその楽しさを知ってもらうというのがイベントの目的だ。
このイベントに講師として参加したのが、タイでのSUPER GT第7戦を終えた土屋圭市氏(ARTAエグゼクティブアドバイザー)と松浦孝亮選手(64号車Epson Modulo NSX-GT)の2人。目玉は、2人が運転するクルマに参加者が同乗してサーキットを一周する「同乗走行」と、2人のクルマの後ろについて走る「先導走行」を体験できること。
2人やイベントを運営するホンダアクセスのスタッフにとっては、この同乗走行や先導走行を通じて、タイの人たちとのドライビングやコミュニケーションを楽しめただけでなく、タイにおけるカスタマイズのトレンドをより深く知る機会にもなったようだ。
土屋氏、松浦選手がModuloサスなどを装着したホンダ車を振り回す
強い日差しが照りつけ、路面から反射する熱とあいまって、特に日本人にとっては厳しい暑さのコンディションとなったイベント当日。ぐんぐん気温の上がっていった正午過ぎから、そんな酷暑もものともせず、イベントに参加する約40名、30台以上の車両が続々と会場に詰めかけた。
走行前に屋内で行なわれた説明会では、土屋氏が「(タイでは未発売の)Moduloのサスペンションが入った車両を持ってきている。同乗走行で違いを確認して」と話し、足まわりの違いによる性能差を理解できる数少ないチャンスであることをアピール。先導走行については「同乗走行でラインなどを覚えておけばいい感じに走れるので、その感覚を忘れないように」とアドバイスした。
松浦選手は、会場の路面がほぼ全面コンクリートで滑りやすいコンディションであること、コースから外れると池になっている部分もあることから、エキサイトしやすい先導走行での走り方について説明。「このサーキットは飛び出すと危険。雨が降るとコンクリートは思った以上に滑ると思います。すごく気を付けて走ってほしい」と呼びかけた。
同イベントはホンダアクセスとの共催ということもあり、土屋氏が話していたように、会場にはModuloのアクセサリーを装着した車両が3台持ち込まれていた。1台は「Civic Hatchback 1.5 Turbo」で、Moduloのスポイラーやガーニッシュ、18インチホイールなど計8種類のエクステリアパーツを装備。同乗走行や先導走行ではこれに土屋氏が乗車した。
次の1台は「CR-V 2.4E」。スポーツ走行にはあまり向かない比較的大型のSUVであるため展示のみではあったが、こちらもModuloの18インチホイールやガーニッシュ、LEDフォグランプなど計15種類のパーツを装備し、参加者の目を引きつけていた。
最後の1台は「City 1.5V」で、スポイラーやフォグランプなど7種類。さらにタイ国内ではまだ販売されていないModuloサスペンションに換装していた。ただし、このサスペンションはCity専用ではなく日本仕様の「グレイス」用のものを流用しているとのこと。こちらには松浦選手が乗車して同乗走行と先導走行を行なった。
スキール音を響かせる全開走行に興奮!
土屋氏や松浦選手のドライブするシビック、シティに、数人ずつが同乗して始まった同乗走行。いきなりコーナーというコーナーでタイヤのスキール音を響かせながらの全開走行に、自分の番を待つ参加者たちの目の色が変わる。同乗走行を終えてクルマを降りた参加者も、興奮を隠せない様子だった。
同乗走行を終え、今度は参加者自身がステアリングを握る先導走行に。土屋氏と松浦選手それぞれに数台ずつが連なるトレイン走行で、同乗走行と同じミニサーキット部分と直線パイロンによるスラロームの複合コースをクリアしていく。
参加者のみなさんのドライバーとしてのレベルはまちまちで、腕に自信のある参加者は土屋氏の後を迫る勢いで攻め、恐る恐るといった様子でゆっくり走る参加者は松浦選手の後を追いかけたりと、全員がマイペースで2人と一緒に走るサーキット体験を満喫していた。
イベントの最後には、参加者が所有するホンダ S2000を借りて、土屋氏がドリフト走行を実演。事前の練習走行もなく、それ用のセッティングや装備もほぼないままで、いきなり白煙を上げながら派手なドリフトをこなす土屋氏のテクニックに、参加者からは歓声が上がった。
土屋氏の「自信にあふれるドライビング」を実感
イベント終了後、土屋氏のファンだという参加者の1人に話を聞いた。この男性は2016年に開催された同イベントに続き2年連続の参加で、「いろいろなクルマのイベントに参加しているが、タイにはこういうしっかりした走行イベントはあまりないのでうれしい」と話した。土屋氏のシビックに同乗したことについては「(土屋氏は)やはりドライビングがうまい。自信にあふれるドライビングだと感じた」と感想を語った。
松浦選手のCityに同乗したという女性は、「楽しかった」とまずひと言。松浦選手のドライビングの丁寧さもあるだろうが、Moduloのサスペンションが装着された車両ということもあってか、「走りは速かったけれど、乗っていて不安がなかった」と笑顔を見せた。
実質の走行時間はトータルで2時間ほどと短い間ではあったものの、スピンしたりコースアウトしたりするクルマはなく、トラブルなしでイベントは無事終了。土屋氏や松浦選手のドライビングテクニックを間近で見て、体感することができる密度の高い走行会となった。
なお、イベント参加車両のなかには、こだわりのカスタムを施すクルマが数多く見られた。まるで違う車両のエンジンや足まわりをそっくり移植しながら、走行性能も見た目もバランスよくレベルアップさせている車両もあり、趣味を枠を超えたカスタムの完成度に、ホンダアクセスのスタッフも興味津々といった様子で、用品開発におけるインスピレーションを得ていたようだ。