トピック

橋本洋平の7人乗り「三菱自動車 アウトランダー」で冬の万座ドライブ!

家電が使える「アウトランダーPHEV」でカンタンクッキングにも挑戦

7人仕様があるガソリンモデルの三菱自動車工業「アウトランダー」で万座プリンスホテルへ冬のドライブ

 結婚して子供ができてとなると、クルマ選びの幅がグッと狭まることは想像していた。だが、いまやその想像を遥かに越している。夫婦と子供だけなら4人乗れれば十分かと思いきや、たまに実家に帰って爺さん婆さんと一緒に食事に出かけようなんてなると、それじゃツライ。チャイルドシートを付けているからリアシートは実質2人乗り。となれば、やはり3列目が付いているクルマが欲しくなってくるわけだ。

 そんな流れに逆らえず、結果として家族持ちのパパの王道であるミニバンに仕方なく乗っているのだが、昨今のSUVブームを見渡していると、「やっぱりウチもSUVが欲しい!」と流され気味。東京で大雪に見舞われたりすると、やっぱり4WDが欲しい気持ちも昂ってくる。だがしかし、3列目を持つ7人乗りSUVとなればデカイし高いしウチのキャパには色々な意味でオーバークオリティ。どうしたもんでしょうねぇ、なんて編集者と話していた矢先に提示されたのが、ここにある「アウトランダー」だったのだ。

 正直言って忘れていた……。アウトランダーといえば、最近ではPHEVばかりが注目の的で、ガソリンモデルの7人乗り仕様に目が行っていなかったのだ。サイズは4695×1810×1710mm(全長×全幅×全高)で手ごろなサイズ感。価格だって2WDであれば253万8000円から(4WDは283万1760円から)とリーズナブルである。

 今回はそんなアウトランダーのガソリンモデルで最上級グレードの4WDモデル「24G Navi Package」(328万4280円)を相棒にして、ロングドライブに出かけてみた。目指すは雪深いであろう万座プリンスホテル。舗装路から雪道まであらゆる状況を走ることで、このアウトランダーのよさを探ってみた。

今回の相棒となるアウトランダー「24G Navi Package」の4WDモデル。ボディサイズは4695×1810×1710mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2670mm。最高出力124kW(169PS)/6000rpm、最大トルク220Nm(22.4kgm)/4200rpmを発生する直列4気筒SOHC 2.4リッターエンジンを搭載し、トランスミッションにCVTを組み合わせる7人乗りモデル
雪道に備えてスタッドレスタイヤを装着
「衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)」「レーダークルーズコントロールシステム(ACC)」などの運転支援機能「e-Assist」を搭載
シート生地はファブリック
アウトランダーのインパネまわり
シフトノブのそばにはメーカーオプションの「AYC(アクティブヨーコントロール)(8万6400円高)を選択すると搭載される4WDシステム「S-AWCドライブモードセレクター」を設定
伴走車の「アウトランダーPHEV S Edition」の4WDモデル。ボディサイズとホイールベースはアウトランダーと同じ。最高出力87kW(118PS)/4500rpm、最大トルク186Nm(19.0kgm)/4500rpmを発生する直列4気筒DOHC 2.0リッターエンジンとフロントとリアにそれぞれモーターを搭載。フロント/リアともに最高出力60kW(82PS)、最大トルクはフロント137Nm(14.0kgm)、リア195Nm(19.9kgm)を発生する。アウトランダーPHEVは5人乗りモデルのみの設定
リアラゲッジに100VのAC電源(1500W)を搭載
アウトランダーPHEVもスタッドレスタイヤを装着
シート表皮はS Editon専用の本革。運転席/助手席のシートヒーターも標準装備される
アウトランダーPHEVのインパネまわり
ジョイスティックタイプのセレクターレバーを採用
4WD LOCKモードスイッチと並んでエンジンを始動させずに走行できる「EVプライオリティモード」のスイッチを設定

 間もなく3歳になる娘のためにチャイルドシートをセット。その横には嫁さん(まるも亜希子)が娘のサポートのために座り、いつものように出発だ。街乗りをしてみると、ガソリンモデルとはいえ、4WDモデルは2.4リッターエンジンを搭載しているだけあって、ストレスなく加速を続けている。組み合わされるCVTの滑らかさも、渋滞が続くタウンスピードではかなり快適だ。駐車車両や右折車両で遮断されている交通状況も、ちょっと高めのアイポイントのおかげもあって読みやすく、キビキビとした身のこなしでそれらをかわせるところもSUVらしさか? PHEVじゃないと街乗りはどうなんだろう? なんて思っていたが、何も不足なく走ってくれるところが好感触だ。

 関越自動車道で巡行状態になれば、必要十分なトルクで流れをリードすることもたやすい。レーダークルーズコントロールにお任せ状態でイージードライブも可能だ。ドッシリとしたステアリングフィールも安心感が高く、例えスタッドレスタイヤを装着していたとしても不安はない。

高速道路では流れをリードしたり、レーダークルーズコントロールをセットしてイージードライブしたり、気分に応じて使い分けできる

 途中、嫁さんの意見にも耳を傾けねばと運転を交代してみる。すると、こんな回答が。「ドライビングポジションが高すぎないから、乗り降りもしやすいし、運転していても不安感がないところがイイよね。あとね、荷室の使い勝手もなかなか。荷物をよっこらしょって持ち上げなくても載せられるじゃない。これなら女の人でも使いやすい。それと、女性は軽いステアリングが好きだと思われがちだけど、これくらいドッシリしているほうが私は好み。高速クルーズで手を添えているだけで安定して走ってくれるしね」となかなかの評価。これなら……、許してくれるかな?(笑)

 上信越自動車道の碓井軽井沢IC(インターチェンジ)を降りて碓井バイパスを走れば、高速ワインディングが続くが、そこでの身のこなしもなかなか。SUVというと重量級でそんな状況では軽快さを欠く場合が多いが、車重1570kgに留められたアウトランダーはそんなことがない。そこから軽井沢の街中を抜けて、いよいよ雪道が出てくる鬼押ハイウエーへと突入だ。ところどころアイスバーンがある状況ながら、不安感なく狙った方向へと突き進んでくれるこの4WDは頼もしい。今回の試乗車にはメーカーオプションの「AYC(アクティブヨーコントロール)」(8万6400円)が搭載されていることもあり、トラクションだけでなく曲がる能力もなかなか高い。これはフロントデフに電子制御クラッチを有しており、LSD効果を発揮してくれるもの。おかげで、アクセルでコーナーリングフォースを生み出すことを可能にしているのだ。そもそも軽く低く、そしてバランスがよい状態に、AYCが組み合わされるのだからライントレース性が高くて当然なのかもしれない。

 アウトランダーの走りを堪能したところで、鬼押出し園の駐車場で休憩を取ることになった。そこで活躍したのは伴走車だった「アウトランダーPHEV」である。編集担当がここでPHEVのコンセントとティファールの「Cook4me Express(クックフォーミー エクスプレス)」を使って、豚肉と白菜のミルフィーユ煮を作って振舞ってくれるというのだ。極寒の地でこんなことをするヤツも珍しいと思うのだが(笑)、想像していたよりもウマく、体も温まるからありがたい。乗らずしてPHEVのよさを味わえたことも意外な収穫。1500Wの大電力はこんな楽しみの広がりが出るのかと改めて思えた。

ティファール「Cook4me Express(クックフォーミー エクスプレス)」で豚バラ白菜のミルフィーユを作る!
クックフォーミー エクスプレスは150のレシピが内蔵されていて、前面の液晶でレシピと人数を選ぶと用意する食材を案内してくれる。レシピ選びから調理までボタン1つでカンタン操作ができるスグレモノ
調理開始ボタンを押したらあとは待つだけ
料理の完成を待つ間は、ティファールの電気ケトル「アプレシア エージー・プラス コントロール 0.8L」でお湯を沸かして作った温かい飲み物で一息。アプレシア エージー・プラス コントロールはお湯を湧かす際に飲み物に合わせて7段階の温度設定ができるほか、沸いてからも60分間保温が可能
極寒の地でできあがったほかほかの豚バラ白菜のミルフィーユ
盛りつけたあと、ポン酢をかけてネギを散らして……
家族で「いただきます!」
途中、同行したスタッフと合わせサードシートも使用した6名乗車も試してみた。爺さん婆さんと食事に行くような短距離での移動なら十分に使えそう

 せっかくだからアウトランダーPHEVもそこから乗ってみることに。すると、回生ブレーキの強さをパドルシフトで自在に操れるところが下り坂では扱いやすい。4WD LOCKモードでは、リアのモーター駆動を多めに変更することでヨー方向の動きを作り出そうという動きも、車両をコントロール下に置きやすいように思えた。もちろん、車両重量が1900kgにも達することで重さは隠せない印象はあるが、バッテリーの搭載で重心が低いこともあり、グリップ限界以内で走っている時のドッシリとした安定感は高く、雪道で不安な思いをするようなことは無かった。前後2つのモーターにより低速域からトルクフルで、いざとなれば振り回すこともできる余力を持つ。モーターを搭載しリチウムイオンバッテリーもたくさん積んでいるため高額で5人乗りではあるが、その半面、魅力的な部分は多い。欲を言えばPHEVで7人乗り、それでリーズナブルなら言うことナシ、それが正直なところだ。

 そう考えると今回の主役であるアウトランダーのガソリンモデルはなかなか絶妙なところを突いているよな、というのが今回の結論。僕と同じような悩みに直面している全国のオトーサン、今一度アウトランダーに注目してみるのは大いにアリだと思いますよ!

アウトランダーPHEVをドライブして万座温泉へ向かう
途中の道路には雪が積もっていたが、アウトランダーは危なげなく走行した
万座温泉の「万座プリンスホテル」に到着!
館内にはライトアップされた雪だるまが飾られていた。母子で記念撮影♪
万座プリンスホテルでは、11時~16時(最終受付15時)まで大人1200円、子供(小学生)600円で日帰り入浴もできる。ドライブの疲れを癒やしに行ってきま~す!

撮影協力:万座プリンスホテル、鬼押出し園、鬼押ハイウエー、万座ハイウエー
協力:ティファール