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欧州展開を強化するTOYO TIRE、「エッセンモーターショー」に出展
ケン・ブロック選手の“ベストフレンド”清水隆史社長も登壇
- 提供:
- TOYO TIRE株式会社
2019年12月10日 18:53
- 2019年11月29日~12月8日(現地時間)開催
熱く盛り上がった欧州最大のカスタムカーショー
11月29日~12月8日(現地時間)にドイツで開催された欧州最大のカスタムカーイベント「エッセンモーターショー」。500社以上の関連企業が出展し、ド派手なコンプリートカーやマニアックなオリジナルパーツが並ぶ会場には、36万人ものクルマ好きが訪れるという。
Toyo Tire Europe GmbHが出展するTOYO TIRESブースでは、「OPEN COUNTRY M/T」を装着したトヨタ自動車「ハイラックス」、「PROXES R888R」を装着したモンスターマシン「フーニコーン V2」など、欧州のクルマ好きの目を釘付けにするデモカーが展示されていた。
世界的ラリードライバー、ケン・ブロック選手は子供たちにも大人気
ラリードライバーとしての実績はもちろん、スタントドライバーとしても世界的に有名なケン・ブロック選手が主演するジムカーナシリーズは、YouTubeのシリーズ再生回数が5億回を突破。
その彼がデジタルネイティブ世代の子供たちにも絶大な人気を誇ることは、ステージ客席を見れば一目瞭然。憧れのケン・ブロック選手に質問をする様子は、見ているこちらまで暖かい気持ちになる。
エッセンモーターショーで行なわれたステージでの冒頭、ケン・ブロック選手と固い握手を交わしたTOYO TIRE 清水隆史 代表取締役社長は、25年前にトーヨータイヤヨーロッパ(現:TOYO TIRE株式会社の欧州におけるタイヤ販売統括会社 Toyo Tire Europe GmbH)に勤務していたという。
大口径タイヤへの注力などニッチ戦略が奏功し、北米SUVタイヤ市場シェアは40%を突破(オフロード系MTカテゴリーの20インチ以上。TOYO TIRESブランドとNITTOブランドの合計)。そのTOYO TIREが今後展開を強化する欧州市場において、会場を訪れるファンの熱気は清水社長にも直に伝わったことだろう。
今年秋にドイツに開設した「欧州R&Dセンター」、IoTを駆使した最先端スマート生産施設として2022年初頭にセルビアで稼働開始予定のタイヤ新工場、ヨーロッパの冬道に最適化したウインタータイヤの発売など、TOYO TIRESブランドの欧州展開に期待が高まる。
TOYO TIRESブースに展示された10モデルのタイヤ
「専用タイヤ」という言葉を定着させた1995年発表の「TRANPATH MP」、M/T(マッドテレイン)とA/T(オールテレイン)のよさを兼ね備え、「R/T(ラギットテレイン)」という新ジャンルを確立した「OPEN COUNTRY R/T」など、TOYO TIRESは新ジャンルを作ってきた。今回のエッセンモーターショーのブースには車両装着と展示を合わせ、計10モデル11製品が展示された。
ケン・ブロック選手サイン会は長蛇の列、予定を延長して80分実施
ケン・ブロック選手はトークショー終了後にサイン会を実施。オリジナルポスターにその場でサインを書いてもらえるとあって、予想通りの大盛況。
ブース全体をぐるぐる巻きにするほどの人数にも関わらず、ケン・ブロック選手は時間を延長して80分もサインし続けた。持参したキャップやシャツなどにサインしてもらう人も多く、“ドリフトの神”はサイン会でも神対応だった。
ブースの大型モニターでも上映された、ケン・ブロック選手の動画最新作「クライムカーナ2(Climbkhana TWO)」。この動画に登場する1977年型フォード F150を改造した「フーニコーン V2」は914HPを叩き出すモンスターマシンで、中国の断崖絶壁を縦横無尽に駆け抜けていく。
そのパワーと超人的なドライビングを受け止めるタイヤはTOYO TIRES「PROXES ST3」。「これまで走ったコースの中でも、最大級に過酷だった」というその走りをぜひご覧いただきたい。
今年発売の欧州市場向けウィンタータイヤ「OBSERVE S944」
会場では、欧州市場向けウインタータイヤの新製品として今秋に販売開始した「OBSERVE S944」を展示。
ドライ、圧雪、凍結、ぐちゃぐちゃに溶けた春先の雪道まで、さまざまなコンディションで性能を発揮する必要がある日本のスタッドレスタイヤとは違い、比較的気温差が少なく安定した雪道が多い欧州では、雪道を高速走行しても安定した性能を発揮することが要求されるという。
今秋新発売された欧州向けスタッドレスタイヤ「OBSERVE S944」は、トレッドパターンの縦溝を廃した上で左右が交差するデザインとし、雪道でのトラクション性能を重視していることが伺える。
それぞれ特徴的なデモカー5モデルを展示
東京オートサロン 2019でも展示されたトヨタ ハイラックスのデモカーにはオープンカントリー(OPEN COUNTRY)M/Tを装着するなど、タイヤのキャラクターがひと目で分かり、かつチューニング好きの心をくすぐるTOYO TIRESデモカーが5モデル展示された。
1975年にTOYO TIRE(当時:東洋ゴム工業)が欧州進出してから44年が経過。自らもドイツで勤務した経験を持つ清水社長は、ブースからあふれるファンの姿、展示製品の写真を撮ったり手で触れて友達と語り合ったりする姿を見て「本当に嬉しい」とスタッフに語っていた。
ドイツ「欧州R&Dセンター」、セルビア「新タイヤ工場」と欧州戦略を加速させるTOYO TIREに今後も注目してきたい。