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レースもゆうえんちも満喫できる鈴鹿サーキット、2021年の注目アトラクションを一挙紹介

5月のSUPER GT鈴鹿戦チケットは土日モートピアパスポート付きでお得

鈴鹿サーキットを家族で遊びつくします!

ゆうえんち「モートピア」の新しいアトラクションで思いっきり遊ぼう

 本当に久しぶりに家族でお出かけをするということで、5歳の娘は昨夜から興奮気味。いつもは眠そうな朝も、今日は目がパッチリ、「まだ着かないの?」と待ち遠しそうです。

 今回は私たち夫婦にとっても、久しぶりのロングドライブ。選んだ目的地は、夫・橋本洋平のレース参戦のために何度も足を運んだ、三重県の鈴鹿サーキット。今回の主役は娘ということで、この春、新しいアトラクションもオープンしてさらに魅力いっぱいの遊園地「モートピア」で思いっきり遊び、ファミリーでくつろげるホテルや食事を満喫しようと考えたのです。

 また、5月29日~30日にSUPER GT第3戦「2021 AUTOBACS SUPER GT Round 3 SUZUKA GT 300km RACE」が行なわれるのですが、今回なんと各種観戦チケットにはゆうえんち「モートピア」のアトラクションを利用できるパスポートが、レース期間の2日間付くんだとか。これは家族でレースと遊園地を一緒に楽しむ敷居が下がりますよね。今回はそんな鈴鹿サーキットでの子供と一緒の楽しみ方を体験してきました!

 東京から少し距離はありますが、最近のクルマは高速道路で全車速追従機能付きACCが運転をアシストしてくれるから、とてもラクで安心。のんびり走って、ちょうどホテルのチェックインの時間に到着しました。

 遊園地にもサーキットにも徒歩ですぐという鈴鹿サーキットホテルは、2020年初頭に大掛かりなリニューアルが行なわれて、「THE MAIN」というモダンで落ち着いた雰囲気のロビーやフロアがとても素敵。お部屋はどうなっているのかと、ワクワクしながらドアを開けて、娘と私で思わず「わ~!すごい!」と揃って声をあげてしまいました。

 ロフトのあるメゾネットタイプで、木目調の落ち着いた空間にライトアップされているのは、レーシングマシンがアーティスティックに描かれた壁面。ベッドの上には、鈴鹿サーキット国際レーシングコースのレイアウトもアクセントになっています。さっそく階段を上がってロフトをチェックした娘は、「こっちにもふかふかのベッドがあるよ~」と満面の笑み。「どっちで寝ようかな」なんて悩んでいる姿が可愛い!

鈴鹿サーキットホテルの「Grand Maisonette」。4つのベッドが常設された2階建てメゾネットタイプで、開放感のある空間が特徴。客室面積は47m2

 でも確かに、天井が高く開放感のあるこの「Grand Maisonette」は、3人家族ではもったいないくらいに広くて快適。これならジィジ&バァバも一緒に泊まれるし、娘が成長して友達同士でグループ旅行なんかをする際にも、ぴったりのお部屋だなと感じました。

家族で一緒に添い寝できるハリウッドツインを備えた「Premium Twin」。お子さま連れの家族におすすめ。客室面積は32m2
こちらはEast館 サーキット キッズルーム。スパナ型のクッションやタイヤ型のヘッドボードなどキッズやベビーが喜ぶ仕掛け満載の楽しいコンセプトルーム。客室面積は28m2

最高の食材を五感で楽しませてくれるグリルフレンチ

夕食はエンターテインメントグリル&バー SHUNで

 しばしお部屋でくつろいだ後は、お待ちかねの夕食です。ホテルから徒歩30秒くらいの「S-PLAZA」2階にあるエンターテインメントグリル&バー SHUN。センターキッチンのある広々とした店内は、ゆったりとしたテーブル席とカウンター席、そしてF1ドライバーもここで食事をするという個室もあり、なんと幸運にもその個室でコース料理をいただけることに。ライトアップされた中庭が眺められる素敵な空間で、シェフがこだわり抜いた最上級の和牛や、伊勢・志摩から届く海の恵みなど、最高の食材を五感で楽しませてくれるという、グリルフレンチに期待で胸がいっぱいです。

 季節ごとに用意されているコースメニューは、娘にはキッズメニューのコースを用意してくださり、乳製品アレルギーのある夫にも、それに配慮した素材や調理法で対応してくださるということで、これは本当に助かります。

 まず出てきた前菜のオードブルからもう、目に鮮やかでアートのような盛り付けで感激。それぞれの香りや触感を楽しみつつ、大人はスパークリングワインでシュワッと、気分がほぐされていくのを感じます。

 娘は4種類出てきた天然酵母パンが美味しい美味しいと、パパの分までパクリ。普段は好き嫌いが多くて、なかなか知らない食材には手を出さない娘も、見ただけで美味しそうなシェフの技につられたのか、初体験の味を楽しんでいました。

 大人もスープ、桜鯛、和牛と続く素晴らしいお料理に、ひと口ひと口の幸せを噛み締めながら、じんわりと満たされていく時間が流れます。デザートも、もう最高!

最上級の和牛や、伊勢・志摩から届く海の恵みなど、季節ごとに用意されているコースメニューを味わうことができる。また、好みのワインやカクテルを楽しめるバーカウンターも用意

 と、ここでセンターキッチンでサプライズイベントが行なわれるとのことで、娘と見学に。この日がお誕生日のお客さまのために、ファイヤーでお祝いするというのです。「Happy Birthday!」の掛け声とともに、高く高く浮かび上がるオレンジの炎に、娘はびっくり仰天。こうした記念日など、特別な日のお食事にもぴったりの素敵なレストランでした。

 お部屋に帰ってからもまだ興奮冷めやらぬ娘でしたが、足を伸ばして入れるお風呂で温まって就寝。明日はいよいよ遊園地です。

立体迷路の新アトラクション「菜園めいろ ポタジェンヌ」

 いつもと違って、パッチリと目覚めた朝。まずは「S-PLAZA」1階のレストラン「そら・たべよ」で、ビュフェスタイルの朝食です。たくさんの種類があり、子供が好きなメニューも好きな分だけいただけるので、ファミリーには嬉しいところ。ここでは乳児用に離乳食の用意もあり、さらに助かります。寝坊したパパも合流し、チェックアウトしていざ、遊園地「モートピア」へ。

 エントランスに入った瞬間から、黄色やピンク、水色といったカラフルな飾りやアトラクションが目に入り、娘はテンションアップ。大人も楽しい気分になれる空間です。サーキットからフォンフォンといい音が響いているのは、ちょうどフォーミュラカーの走行が行なわれているよう。この音もまた、気分を高めてくれる鈴鹿ならではの効果音です。遊園地とサーキットは自由に行き来できるので、パパは思わずそちらへ行きたくなったようですが、ここはグッとガマン。最初に目指すは、この春にオープンしたばかりのアトラクション「菜園めいろ ポタジェンヌ」です。

 これはチララのハローガーデンに新しくできた、フランス式の家庭菜園「ポタジェガーデン」が立体迷路になったアトラクション。1階からスタートして、大きく育った野菜や果物の中を冒険しながら、乗り越えたりくぐったり、スタンプを集めたりして5階のゴールを目指すのです。

「菜園めいろ ポタジェンヌ」は建物全体からしてまず、可愛い絵本の中に迷い込んだような、パステルカラーのほっこりする世界観。目をキラキラさせて張り切っている娘を見て、やっぱり女の子だなぁと微笑ましく思いつつ、タイムカードを押していざスタート!

 木の枠の隙間をくぐったり、隠し扉になっている木戸を開けたりしながら、迷路を進む娘。各階で季節が変わると聞いていましたが、1階は冬のようです。あちこち進みながら、「あっ、スタンプがあった!」と駆け寄って1つ目のスタンプをゲット。大喜びで、「よ~し、次のスタンプを見つけるぞ~」と勢いづきます。

スタンプをゲットするとさらにやる気がアップ

 でも、大きな野菜を乗り越えて行った先が行き止まりだったり、さっきの場所に戻っちゃったり、なかなかひと筋縄ではいかない立体迷路。ようやく2階に上がれる階段を見つけて、今度は春の階へ。ところどころに設置されている巨大フルーツや野菜のポイントに入り込むと、娘は目を丸くして大はしゃぎ。大人も、まるで自分が小さな生き物になったような不思議な気分が味わえるし、娘の写真を撮る楽しみもあって、ワクワクの連続です。

「菜園めいろ ポタジェンヌ」では大きく育った野菜や果物の中を冒険しながら、スタンプを集めたりして5階のゴールを目指す

 そして途中に数か所、クイズがあって、野菜や植物に関する問題を娘が自分で読み、正解だと思う方へ進みます。ここで間違えるとガッカリなことになるらしいのですが、なんとかクリア! スタンプも順調に集めつつ、いよいよ5階へたどり着きました。「やった~~」とガッツポーズをする娘の足取りは軽やかなんですが、私はもうハァハァと息切れしているほどで、けっこういい運動になっていること間違いなし。でも、ゴールの鐘を鳴らしてご満悦の娘の背景に、なんとも美しいパノラマが広がっていてしばし見とれてしまいました。この景色が見られるのは、がんばった人だけ。この達成感は、大人でも気持ちいいものだけに、娘にとってはものすごく大きな宝物になったと思います。

クイズをクリアして5階へたどり着くとゴールの鐘が
5階からの眺めは、モートピアの施設の中でもかなり高い方に位置しており景観は抜群。鈴鹿サーキットのグランドスタンドもこの通り。よく晴れた日には伊勢湾まで綺麗に見渡すことができる

 さらにご褒美はもう1つ。なんと、5階からクルクルとまわりながら下まで一気に滑り下りられるスライダーがあるのです。安全確認の青信号をチェックして、娘はひゃっほ~と超楽しそうに滑って行きました。迷路で遊べて、野菜や果物の勉強にもなって、絶景とスライダーまで楽しめるポタジェンヌ。これは親子でぜひチャレンジしてほしいです。

5階には下まで一気に滑り下りられるスライダーも! 子供は絶対好きですよね

世界初の体感音響システムを用いたレース体験アトラクション「レーシングシアター」

「レーシングシアター」の入り口

 次にやってきたのは、世界初の体感音響システムによる本格レース体験アトラクション「レーシングシアター」。エントランスに向かう途中からすでに、地面スレスレに体を傾けてライディングする2輪のオブジェなどがあって、ドキドキしながら建物に入ります。エントランスホールや開始を待つためのウェイティングガレージも、そこに展示されているものが、まぁスゴイものばかり! 1つひとつ見ていたら時間がぜんぜん足りません。そしてここを通過することは、ただのお客さんからレースに参戦するチームの一員となるための心の準備をする意味もあって、気持ちが少しずつ高まります。

エントランスホールや開始を待つためのウェイティングガレージ。気持ちが少しずつ高まるのが分かる

 いよいよメインシアターの中に入ると、幅19mのワイドスクリーンの前に、60席のバケットシートが並んでいます。でもそのシートはただの椅子ではなく、音と振動でレーシングドライバーが実際に見たり感じたりする圧倒的なスピード感や迫力を全身で体験するためのシステムが搭載されているのです。

 感染症対策のため、1つずつ空けて座った私たちは、これから何が始まるのかドキドキ。娘はこうしたアトラクションは初めてなので、どうかなと心配したのもつかの間、映像が流れ始めると一気に引き込まれていました。単にレースの体験というよりは、思わず「行け~!」と主人公になりきってしまうような展開が待っています。手に汗握るシーンもあり、最後は拍手喝采! すっかりレーサー気分を満喫したのでした。

幅19mのワイドスクリーンの前に60席のバケットシートが並び、音と振動でレーシングドライバーが実際に見たり感じたりするスピード感や迫力を体験できる

 メインシアターを出ると、そこはさまざまな「発見」がテーマとなったアクティビティが用意された「ディスカバーモータースポーツ」。例えば、すごいスピードでストレートを駆け抜けながらピットサインを読み、反応できるかをテストしたり、ハンドル操作かブレーキ操作で障害物を避けられるかどうかをテストしたり、レーシングドライバーがレースで勝つためには、どれほどの判断力や動体視力、技術力や体力などが必要なのか、思い知らされるものばかり。大人も子供も楽しめるさまざまな体験は、すごく盛り上がりました。

メインシアターを出ると「ディスカバーモータースポーツ」が。動体視力のテストができるなど、大人も子供も楽しめる体験が用意される
レーシングシアター2Fでは貴重なレースマシンの展示も。Legend of SUZUKA特別展示として写真の2015年 McLaren Honda MP4-30のほかに、4月1日からは1966年 Honda RA273も展示されている

鈴鹿サーキット国際レーシングコースと同じ形状の「デュエルGP」

世界初の自分で操縦できるレーシングコースター「デュエルGP」

 続いては、ちょっと娘は休憩で夫と私のお楽しみタイムです。向かったのは、世界初・自分で操縦できるレーシングコースター「デュエルGP」。2人乗りのカッコいいオープンスポーツカーに乗り込み、同時にスタートしてバトルが楽しめるというアトラクションなのですが、なんとそのコースは鈴鹿サーキット国際レーシングコースと同じ形状! レールの上を走るコースターなので、もしハンドル操作ミスをしても飛び出したりクラッシュすることはないのですが、上手に操作しないとクルクルとスピンするし、大きくドリフトしてしまって、タイムが遅くなってしまうという、本物さながらのハンドルさばきが求められる緊張感があります。ここは夫と私で1台ずつ乗り込み、F1と同じようにシグナルオフでいざ、勝負!

デュエルGPの利用条件は身長120cm以上、ということでパパとママを外から応援! もう少し身長が伸びて次に来るときは私もバトルに参加するぞ~

 とはいえ、夫は何度もリアルに鈴鹿サーキットを走っていますが、私は残念ながら未経験なので、のっけからハンデがありますね~。スタートしていきなり、最初のコーナーでカウンターを当てすぎた私は、あえなくスピン。夫はスイ~っときれいに走り抜けていきます。

 なんとかリカバリーして夫に追いつこうとするものの、直線といえどもハンドル操作でバランスを保つのが難しく、ぜんぜん気が抜けません。コーナーで離され、でもおそらく私の方が体重が軽い分、ストレートで追いつきそうになり、再びコーナーで離される! うまく操作すれば最高速度は40km/hに達するというだけあって、かなりの爽快感です。

 そうこうしているうちに、ついに最終コーナーに突入~。一度もスピンせず、スムーズな走行を見せた夫が勝利! さすが86レースシリーズチャンピオンの腕前を見せつけられたのでした。今度は夫と同乗してコツを教わりたいな~、なんて思うあたり、すっかりハマッてしまった私でした。

鈴鹿サーキット国際レーシングコースと同じ形状のコースを楽しめます

本物のレーシングカートで走れる「カートアタッカー」

夫婦対決に火が付きましたよ~!

 さぁ、デュエルGPで火がついてしまった私たちは、次に本物のレーシングカートで走れるアトラクション「カートアタッカー」にチャレンジすることに。これは小学3年生以上かつ身長130cm以上であれば誰でも挑戦できる全長390mのカートコースで、最初はまず「デビューステージ」からチャレンジ。操るカートの最高速度が約25km/hと抑えられているので、初心者でも安心して乗ることができるのです。

 1人ずつPCで名前などを打ち込んで申請し、映像でレースの流れや注意点などを頭に入れた後は、装備品を装着。今回は5台の参加で、私は4番手、夫は5番手から出走するということで、ここならお互いに初めてのコースだからフェアな闘いができると、すでに火花はバチバチです。

PCで名前などを打ち込んで申請し、映像でレースの流れや注意点などを頭に入れた後に装備品を装着
対決の行方はいかに?

 スタッフの合図とともに1台ずつ間隔をあけて出走し、いよいよ私の番。カートレースには何度も参戦しているので、このカートは遅く感じるかなと思いきや、コースとの相性もいいのか、なかなかの体感スピードが味わえます。でも、タイトコーナーでかかるGもそれほどキツくなく、これなら子供でも安心してトライできるなぁと思いました。

 そしてコースレイアウトはさすが鈴鹿! 2周目まではまだぜんぜん自分で納得のいく攻め方が分からないまま、3周目でようやく「お、これでいいかな?」とつかみはじめ、4周目に本気アタック~と思ったらミスをしでかし、5周目も思うようにいかないままレース終了。タイム計測をみてガクゼン、なんと1位は夫で、私はわずか0.3秒差で3位に……ガーン。ここでも負けてしまい悔しい限りでした。

なかなか攻略法が見い出せないまま5周のレースが終了。夫、やりますね

 このカートアタッカーでは、デビューステージで基準タイムをクリアすると、レベルアップしてカートの最高速度が約35km/hになるアタックステージに挑戦できる仕組みになっています。遊園地といえども、「もっと上を目指したい」と思える刺激があるのって、いいですね。

絶景カフェ「コースサイドピッツェリア GRAN VIEW」でお昼ご飯

 さぁ、すっかりいい汗をかいたところで、お腹の方もグ~と鳴っていることだし、ここらでランチタイム。娘のリクエストは「ピザ」ですが、ちょうど私たちも行ってみたいカフェテリアがあったのです。

 それが、国際レーシングコースと伊勢湾まで一望できる、絶景カフェ「コースサイドピッツェリア GRAN VIEW」。ガラス張りの店内からはもちろん、テラス席からはサーキットならではの音や喧騒、素晴らしい景色がダイレクトに楽しめます。目の前に涼しげな水が流れて、娘はそれにもテンションアップ。私も、どこか異国のリゾートに来たような気分で、すごく癒されてしまいました。

コースサイドピッツェリア GRAN VIEWでは国際レーシングコースと伊勢湾まで一望できる

 メニューには、ここでしか食べられないオリジナルピザや、地元三重県産の食材を使用したジェラートがズラリ。どれも美味しそうなので迷いに迷って、ピザはマルゲリータとマヨコーンをチョイスし、サイドメニューのポテトとチキンナゲットも。そしてデザートに、伊勢の抹茶を贅沢に使った伊勢抹茶のジェラートと、娘が大好きなバニラの酪農ミルクをいただきました。

 熱々のピザはチーズがとろ~り、生地はカリッとしていて、大満足の美味しさ。味に正直な反応を示す娘も、次々にピザをたいらげていきます。ジェラートは伊勢抹茶のすっきりとした後味と、濃厚なミルクの深みのある味わいが、われながら最高のチョイスでした。この鈴鹿ならではの絶景とグルメのマリアージュ。ず~っとここにいたいくらい気持ちいいひとときをもらったのでした。

マルゲリータとマヨコーンのピザとポテトとチキンナゲットを注文。どれも大満足の美味しさ
酪農ミルクと伊勢の抹茶を贅沢に使った伊勢抹茶のジェラート
イタリアンソーダなど色鮮やかなドリンクも楽しめる

子供が主役のクルマの街

続いては子供が主役のクルマの街へ

 さて、お腹が満たされて元気回復した娘とともに、今度はコチラのプッチタウンへ向かいます。ここは子供が主役のクルマの街になっていて、乗り物で走るだけで交通ルールが学べたり、問題をクリアしたり、いろんな「できた!」が詰まったアトラクションが揃っています。

 まずトライするのは「コチラドライビングスクール」。2人乗りのクルマに乗り、小さな教習所のようなコースを走ります。交通ルールを守ったり、思いやりのある運転をすることでポイントをゲット。合計ポイントによって「普通免許証」「ゴールド免許証」「プラチナ免許証」がもらえるので、娘も大張り切りで乗り込みます。私も一緒に乗ろうかと思いましたが、5歳以上は1人で乗れるということで、今回は初めて娘だけで行かせてみることに。4月からは小学生なので、交通ルールをしっかり守れるか、試してみたい気持ちもあったのです。

 外から見ていると、ゆっくりと1つひとつクリアしているようですが、一時停止で止まりすぎて後ろに追いつかれてしまったり、まだちょっとおぼつかないところもある様子。それでも無事にゴールし、普通免許証のポイントをゲット。「またやりたい!」と楽しんだようでした。

 ちなみに免許証やライセンスの発行は、とっても可愛い建物の「メンキョセンター」で行ないます。発行料300円で写真入りの本格的な免許証がもらえて、娘も大喜びでした。

「コチラドライビングスクール」では交通ルールを守ったり、思いやりのある運転をするとポイントがもらえ、そのポイントによって3種類の免許の中から1つもらえる仕組み。今回は普通免許証をゲット

 そして続いては、自分でできるアトラクションの電車版「チクタクトレイン」へ。赤やグリーンの可愛い電車の運転手になって、時間通りに駅まで運転するというチャレンジができます。4名まで乗れるので、家族みんなで楽しめるのがいいですね。案内のアナウンスに従って、発車オーライ! トコトコとのんびり、線路の上を進みます。

 大人は窓から景色を見ながらしばし休憩タイムですが、鉄橋ありトンネルありのコースに娘は加速とブレーキを操作したり、警笛を鳴らしたりと大忙し。決められた時間通りに進めるのもまだ時計が読めない娘には難しく、ちょっと遅刻してしまいました。駅に到着すると、こちらも「またやりたい!」と気に入った模様。なかなか電車を操縦できる乗り物は他の遊園地でも少ないので、これは嬉しいですね。

電車の運転手になって時間通りに駅まで運転するという自分でできるアトラクションの電車版「チクタクトレイン」

バイクの基本をマンツーマンで教えてくれる「キッズバイクトレーニング」

 さて、最後は初めての子供からバイクにトライできる、「ピピラのモトフィールド」へ。最初は3歳~小学生までで補助輪なしで自転車に乗れる子供がトライできる、「キッズバイクトレーニング」に挑戦です。スタッフが装備品の装着から、バイクの基本をマンツーマンで教えてくれるアトラクションで、最高速度約5km/hの小さなバイクを使って、まずは停車したままライディングの基本をマスター。アクセル、ブレーキを確実に操作し、バランスをとって走れるまで練習コースで何度も練習します。転んでも大丈夫なクッション素材でできた練習コースなので、もし転んでもまたすぐに起き上がって、練習する子供たちの姿がありました。

 娘は最初はちょっと緊張気味でしたが、フレンドリーなスタッフにいろいろと教わり、だんだんと「よし、やるぞ」という顔つきに変わります。バイクにまたがる姿もまだぜんぜんサマになってないけれど、走り出すとフラフラしつつ、なんとかバランスをとっている様子。親は外側からの見学で、ハラハラしながらもここは見守るのみ。だんだんと小さなオーバルを描けるようになっていく娘に、心の中で「頑張れ~」と応援です。

お姉さんにしっかりアドバイスをもらいながらトライ。練習コースは転んでも大丈夫なクッション素材でできているので転倒しても安心

 少し慣れてきたところで、今度は本コースへ移動。小さいながらもタイトコーナーがあるコースを、1人でバイクを操ってクリアしていきます。娘はアクセルを一定の速度に保つのがまだ苦手なようで、フル加速したかと思ったらすぐに失速したり、なかなかスムーズに走れなかったのですが、最後の方はゆっくりと安定してコースをまわり、転倒することなくチャレンジ終了。「A級ライセンスカード」をもらってかなり嬉しそうでした。スタッフがマンツーマンでついてくれて、「ここがうまくできたね、ここはもう少し頑張ろうね」と言葉をくれるところがいいですね。

 この「キッズバイクトレーニング」でA級ライセンスを取得すると、となりにある鈴鹿初のオフロードコース「アクロバイク」にトライできます。全長約190mで高低差のある立体的なコースで、凸凹道や一本橋などの難関セクションがあり、大人でも楽しめるオリジナルのモトクロスバイクでチャレンジ。

「キッズバイクトレーニング」では最高速度約5km/hの小さなバイクが使われる

 他の子供たちが走っているのを見て、やりたそうな顔をしていた娘でしたが、もう少し練習してからトライしようねと、次回への楽しみにとっておくことにしました。

お土産も忘れずに

 そうこうしているうちに、そろそろ帰りの時間が近づいてきた私たちはお土産を探しに「Putti Town Store」を目指します。園内にいくつかあるお土産ショップの中でも、ここはコチラファミリーやでんでん・ぶんぶんのグッズがたくさん揃っていて、まるで可愛い雑貨屋さんのような雰囲気。娘だけでなく、私も思わず「可愛い~~」と吸い込まれてしまいました。お菓子や文房具、キーホルダーやぬいぐるみなど、もう娘はあちこち目移りして大変です! 何度も店内を行ったり来たりしながら、この春登場した「ポタジェンヌ」をモチーフに、野菜やフルーツの仮装をしたコチラファミリーのぬいぐるみと、スタンプセットをチョイス。私は4月から通う小学校で使える給食ナフキンと、バァバへのお土産でかわいい和風フキンを購入し、ここでも大満足です。

 いや~、朝から体を動かしたり、いろんなチャレンジをしつつ、美味しいものと絶景、お買い物まで楽しんで、鈴鹿サーキットを丸ごと家族みんなで堪能したというこの充足感! ほかの遊園地だと、小さな子供と大人がここまで一緒に楽しめるアトラクションは少ないので、やっぱりファミリーで来るなら鈴鹿サーキットは最強だとあらためて感じました。

 また、そう思う理由には、乳幼児連れでも便利で安心なサポート体制が整っているからというのも大きいのです。離乳食専用スペースや授乳室はもちろん、ハイハイスペースやオムツ替えスペースなどが揃う「ベビーセンター」は、気兼ねなく子供のお世話ができて親も子供も快適。園内各所のトイレにも必ず子供用トイレがあるし、ベビーカーレンタルやベビー用品・キッズ用品の取り扱いも豊富で、忘れ物をしたりした時も安心です。それにレースの時には、冷暖房付きのホスピタリティラウンジや、屋根付き6~8名用プライベートスペース「R-BOX」など、追加料金はかかりますが安全に快適にレースを楽しめるところも嬉しいですね。

気兼ねなく子供のお世話ができる「ベビーセンター」
鈴鹿サーキットには乳児用の食事スペース(左)やハイハイコーナー(中)、兄弟スペース(右)などさまざまなスペースが用意されるので、乳幼児や子供連れでも安心

 そして今度のSUPER GTでは、なんと観戦チケットに土日の遊園地モートピアパスポートが付いてくるんだとか! 今季も盛り上がり必至のSUPER GTが見られる上に、家族で遊園地が満喫できるなんて、夢のような企画。これは絶対にお得です!

 帰り道はすっかり寝落ちしていた娘ですが、腕にはしっかりチララのぬいぐるみを抱きしめて、どんなに楽しい2日間だったかが伝わってくるようでした。また今度、少し成長した娘とともに鈴鹿サーキットに行く日が私も楽しみ。子供と一緒にお出かけするなら、かなりオススメです!

5月29日~30日に開催される「2021 AUTOBACS SUPER GT Round 3 SUZUKA GT 300km RACE」の各種チケットは、4月4日10時から一般販売を開始。各種観戦チケットは土曜・日曜の2日間を通して、ゆうえんち「モートピア」のアトラクションを利用できるモートピアパスポート2日券付き。例えばA/C/D/E/R/S席の価格は大人6000円/小学生3300円で、この値段でレースとアトラクション乗り放題が楽しめる。レース観戦が初めての家族を連れて鈴鹿サーキットを満喫してみてはいかがだろうか