トピック

レーシングドライバー大津弘樹選手×トレイルランナー星野由香理さん、ホンダ「ZR-V」純正アクセサリー装着車で日本百名山の「那須岳」へ

Drive to the Mountain ~登山とモータースポーツには意外な共通点があった~

ホンダのSUV「ZR-V」純正アクセサリー装着車で那須岳を訪れたトレイルランナーの星野由香理さん(左)と、レーシングドライバーの大津弘樹選手(右)

初心者でも登りやすい360度大展望が広がる那須岳

 レーシングドライバーの大津弘樹選手とトレイルランナーの星野由香理さん。2人のトップアスリートが、ホンダのSUV「ZR-V」純正アクセサリー装着車に乗って日本百名山の那須岳へ。大津選手が登山をトレーニングに取り入れたきっかけや、モータースポーツとの意外な共通点とは? アスリートならではの話で盛り上がった2人の登山に密着してみた。

 那須岳(茶臼岳)は、栃木県と福島県との県境から南北に連なる那須火山群の中央に位置する山。今なお火山活動が活発で、噴気孔は主に西斜面側にあり、周辺には硫黄の結晶が見られる。山頂にはロープウェイで9合目まで行き、そこから約40分ほど歩けば到達するので、初心者でも登りやすいのが特徴的。もちろん、ロープウェイを使わない登山ルートも存在する。標高1915mの山頂は360度の大展望で、時刻や気象状況によっては雲海も眺められる。

那須岳は、福島、栃木、群馬の3県にまたがる日光国立公園に属する
初心者でも登りやすいとはいえ、足下は岩場のため安全面を含めて登山靴はマストアイテム
レーシングドライバー大津弘樹選手

 レーシングドライバーの大津弘樹(おおつ ひろき)選手は、埼玉県出身の日本のトップカテゴリーであるSUPER GTに参戦するレーシングドライバー。2018年からSUPER GTのGT300クラスに参戦し、2020年にGT500クラスにステップアップ。2021年スーパーフォーミュラで初優勝するなどの実績を持つ。2023年はARTAからSUPER GT GT500クラスに参戦。第4戦で3位、第5戦で優勝し、年間ランキング4位のポジション(9月末時点)。2019年からホンダアクセスのブランドアンバサダーを務めているほか、最近トレーナーから薦められて登山をトレーニングに取り入れたという。

トレイルランナー星野由香理さん

 今回、その大津選手をガイドする星野由香理(ほしの ゆかり)さんは、東京都出身の日本を代表するトレイルランナー。国内外のトレイルランニング(通称:トレラン)大会で数々の優勝を飾るほか、現在は栃木県日光市でアウトドアショップ「天地(Ametsuchi)」を夫婦で経営するかたわら、トレラン大会の運営に携わったり、アスリートから一般の方までのトレーニングをサポートするフィジカルトレーナーとして活動。トレランの練習会なども開催している。

那須岳は標高が1915mもありながら那須ロープウェイで9合目まで行けるので比較的登りやすい

星野さん:登山が趣味だと聞いたのですが、始めたのはいつですか?

大津選手:今年の3月、レース開幕前のトレーニングキャンプを宮崎で行なったんです。その時に韓国岳に登って、落差が300mもあるカルデラ(火山噴火でできた巨大な凹地)から下をのぞいた景色が壮大で、それからハマってしまいました。

星野さん:なぜ登山を?

大津選手:トレーナーと話をしていた時に、登山をトレーニングに入れようという話になったんです。先輩ドライバーとトレーナーと、最初は双石(ぼろいし)山でトレランみたいな感じで2回登りました。それから、韓国岳に普通に登山で行って、それが純粋に楽しかったのです。

 4月は奥多摩の大岳山、神奈川の大山、茨城の筑波山とか、毎週登山に行っていました。筑波山は家から1時間ちょっとで行けるので、違うルートで登ったりと何回か行きましたね。どちらかというとトレーニングよりも“好き”のほうが勝っていたようです(笑)

星野さん:山では走っているのですか?

大津選手:平坦なところは走って、登りは自分で限界かなと思うぐらいの速いペースで歩いています。レースに生かすために、心拍数を190ぐらいで高く保ったまま長く持続させたいというのがあるので。

星野さん:レースでは300km/hを超えるような状況の中でも高い心拍数を維持しながら、繊細な操作を行なうなんてすごいですよね。ちょっと信じられない。

大津選手:僕が参戦しているSUPER GTというレースは、GT500クラスとGT300クラスという、エンジンパワーも車体のパフォーマンスも全然違うマシンが一緒に走ります。僕たちは、GT500クラスよりも速度域の低いGT300クラスのマシンを抜きながらバトルをする必要があるので、高い心拍数の中でも冷静な判断ができないと、すぐにぶつかってしまう。

 登山も心臓をバクバクさせながら、足を置く場所を冷静に考えないとケガをするかもしれない。心拍数が上がっている状態で冷静な判断をしないといけないというところはレースに似ていて、山を登ることはレースにも生かされていると思います。

登山当日、天候に恵まれ、眼下には素晴らしい雲海が広がっていた

星野さん:トレーニングで登山をする場合、何か特別なことをしますか?

大津選手:レースでは、ハンドル操作をしながら、アクセルやブレーキなど、足も動かしてマシンを操っています。ハンドルだけに意識を集中させると足下がおぼつかなくなってしまいます。それを山でトレーニングする場合は、歩きながら水風船を両手に持ち、力んで割ってしまわないように手を意識しながら、足を丁寧に置いていきます。僕は不器用なので、1か所に集中すると他がおろそかになってしまうので、両方意識しながら足を動かす、という方法でトレーニングしています。また、レースでは、とっさの判断で危険を回避することがあるので、アジリティ系の敏しょう性を重視したトレーニングも重要です。

星野さん:今のお話を聞いて、確かに山って瞬時の判断に迫られることがたくさんあり、トレランでも次に何が起こるかを予測しながら走っています。今回の那須岳のような小さな岩がたくさんあるガレ場(岩屑がガラガラと積み重なった場所)を下る場合、予測してなくて滑った時は、対処できずに転んでしまいがち。滑るだろうと予測しておくと、少し滑った後でも、すぐに次の一歩を出せたり、対処がしやすい。予測するというところは、もしかすると登山と共通なのかなと思います。

 ところで、レーシングドライバーの中で、登山をする人はいますか?

大津選手:いますね。みんな外に発信していないだけで、山好きの人は結構います。ドライバーもそうですが、チームメカニックにもいます。僕が所属するチーム、ARTAのメカニックはトレイルランナーなんですよ。

小さな岩を敷き詰めたような斜面を登る。足下が不安定なのでトレーニングにも最適

星野さん:普段はどんなトレーニングをしているのですか?

大津選手:ランニングはしています。ただ、ランニングだけだと心拍数が上がらないので、例えば4分走って2分歩く、というようなインターバルトレーニングを取り入れたりしています。

星野さん:そうですよね。そういうインターバル系でないと、心拍数を190にキープできないですよね。普通は190まで上がらない。190まで上げるというのがすごいと思います。

大津選手:年齢や体質もあるらしいですけど、僕の場合は最低心拍数が高いから190まで上げられます。

星野さん:ランナーは心拍数が低くなるので、私は健康診断をすると結構引っかかります。

 トレランは走って練習できますが、モータースポーツは普段は実際にレーシングカーに乗った状態ではトレーニングができないので、いろいろ工夫して他の方法でトレーニングするというのは大変ですよね。

大津選手:こんなに練習ができないスポーツはほかにはないと思います。1日コースを貸し切って走行すると数百万円かかるので、頻繁に練習するというわけにはいきません。レースのインターバルが2か月あると、2か月まったく走れずに、いきなりレースウィークに入る。SUPER GTは2人のドライバーが交代して走行するので、練習時間も半分。事前練習が満足にできないのはかなり厳しいですよね。

星野さん:ほとんど練習できない中でレースウィークを迎えるのは、怖くないですか?

大津選手:慣れているので、全然怖くないですよ。マシンに乗っているときは、めちゃくちゃアドレナリンが出ているので恐怖が消えるんです(笑)

那須岳の山頂に到着。見渡す限りの360度大パノラマを堪能

大津選手:星野さんがトレランを始めたのは、どういうきっかけだったのですか?

星野さん:もともと登山をやっていて、丹沢の麓に住んでいました。当時はパーソナルトレーナーの仕事をしていたのですが、勤めていた会社の休みが週1回しかありませんでした。丹沢に蛭ヶ岳という山があって、どうしても行きたかったのですが、通常だと1泊2日の行程なんです。どうやって行けばいいか考えていたら、「あ! 山を走って登ればいんだ!」と思いついたのです(笑)。それで走ってみたら1日で行けて、時間がなくても走れば行きたい山に行けるんだと分かり、それからトレランにハマりましたね。

大津選手:もともと長距離ランナーだったのですか?

星野さん:いえ。昔はバレーボールをやっていたのですが、走るのは好きじゃなかったんです。でも登山は好きで、テントを背負って南アルプスとかに行っていたので、長く歩くのは嫌いではありませんでした。

大津選手:登山はいつから始めたんですか?

星野さん:13年前かな。それから何だかんだ続けていますね。大津さんはトレランの大会に興味はありますか?

大津選手:ケガをするといけないので(笑)。登山する時は右足を捻挫するとアクセルが踏めなくなるので気をつけています。

星野さん:そうですよね。トレーニングだけでなく、これからも登山を楽しんでくださいね。

大津選手:日本各地でレースがあるので、レースが終わった後に各地の山に登ってみたいと思っています。

星野さん:今日は一緒に山に登れてよかったです。

大津選手:こちらこそ、ありがとうござました。

登山にどっぷりハマっている大津選手。登山で鍛えた身体でSUPER GT 2023シリーズ年間チャンピオンを目指す

登山やアウトドアアクティビティにぴったりなホンダの新型SUV「ZR-V」

SUVながら走りには定評があるZR-V。登山口に向かう山のワインディングロードでも真価を発揮。カーブの多い山道でもストレスのないドライビングが楽しめる

 2023年4月に発売したホンダのSUVの「ZR-V」。ハイブリッドモデルとガソリンモデルがあり、それぞれ「X」「Z」の2グレードと2WD(FF)と4WDを設定。ハイブリッドモデルが329万8900円~411万9500円、ガソリンモデルが294万9100円~376万8600円。ボディカラーは全7色。ミドルサイズの優れたパッケージと、スポーツカーのようなハンドリングが、登山やアウトドアアクティビティをもっと楽しくしてくれる。

星野さんは普段ホンダの「CR-V」に乗っていることもあり「ZR-V」に興味津々

 この日乗ったのは、ホンダのハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載するZR-V e:HEV Xタイプで、ボディカラーはプレミアムクリスタルガーネット・メタリック(6万500円高)。さらに、ホンダアクセスの純正アクセサリーを装着したコーディネートスタイル「Premium Style」だ。

 大津選手によるZR-Vの走行インプレッションは、「登りが続く山道でもパワフルに走れて、アクセルのレスポンスがいい」と、e:HEVのモーター走行ならではの低速域からの力強い加速と、レスポンスのいい乗り味に大満足。また、普段はホンダのCR-Vに乗っていて、山道を走る機会の多い星野さんも、ZR-Vの小気味いい走りに感心していた。

GPSを内蔵するスマホは登山の必須アイテム。移動中にしっかり充電できるワイヤレス充電器(Zタイプは車両標準装備)はありがたい。Qi(チー)規格で15Wの急速充電に対応している(3万800円)
スポーティさを引き立ててくれるテールゲートスポイラーは、大津選手もお気に入りアイテムの1つ!(4万1800円)
外周に縁がありシートバックまでカバーしてくれるラゲッジソフトトレー。濡れたギアや汚れたアイテムを置くのに最適。登山やアウトドアの必須アイテムだ(1万9800円)
ZR-Vのリアシートはセンタータンクでシートがダイブダウンするからフラットな空間を生み出すことが可能。マットを敷けば快適な車中泊もできると、大津選手も納得の広さ

 大型で見やすい11.4センチの大型液晶を備えたHonda CONNECT対応純正ナビゲーションは、ハイグレードスピーカーシステムと組み合わせることで、より質の良い音を楽しむことができる。また、ZR-Vの車室特性を踏まえつつ、各スピーカーの音をさらに周波数ごとに細分化して、立体的に音が届くようにタイミングや音量にチューニングを施した「tuned by DIATONE SOUND」を設定することが可能になる。

 ドライバーが運転席に着座した際の耳の位置付近にマイクを設置し、実際の音の聴こえ方を検証したデータをもとに、シート材質やスピーカーによる車体の振動まで考慮したセッティングを実施。さらに、ホンダアクセスとDIATONEの技術者が試聴と調整を繰り返すことで、理想の音響チューニングを実現させつつ、DIATONEの音響技術を結集したパーツ選択と銅箔パターン設計を行なうことで、解像度が高く、滑らかで、広大な音場とともに立体感のあるサウンドを実現している。

 tuned by DIATONE SOUNDを聴いた大津選手と星野さんは、「クルマの中とは思えないほどの重厚なサウンドで、車内にいながらライブ会場で聴くような、圧巻の臨場感がありますね!」と感動。

11.4インチの大型液晶を備えたHonda CONNECT対応純正ナビゲーション(31万200円)は、ハイグレードスピーカーシステム(6万3800円)と組み合わせることで、車種ごとに音響チューニングを施した「tuned by DIATONE SOUND」の設定が可能となる
ライブ会場にいるかのような圧倒的な臨場感に2人とも感動していた

ホンダアクセスが提案するZR-Vのエクステリアコーディネート「Premium Style」

 ZR-Vをよりスポーティで精悍なスタイルに生まれ変わらせたのが、ホンダ純正アクセサリーの「Premium Style」だ。サイドとリアのロアーガーニッシュ、リアライセンスガーニッシュ、テールゲートスポイラー、19インチアルミホイールなどを装着することで、プレミアムかつ個性的な外観に仕上げられている。

ZR-V純正アクセサリー装着車「Premium Style」
フロントロアースカート(5万9400円)
LEDフォグライト・クリア(6万500円)
サイドロアーガーニッシュ/左右セット(4万4000円)
リアロアーガーニッシュ(4万9500円)
リアライセンスガーニッシュ(1万9800円)
テールゲートスポイラー(4万1800円)
ドアミラーカバー/左右セット(9900円)
19インチアルミホイール「MG-030」/19×7.5J(5万8300円/1本)
ブラックエンブレムはHマーク2個と車名エンブレムのセット(1万1550円)

 大きすぎず取りまわしのよいボディサイズに、高級感があって落ち着いた雰囲気のインテリアのZR-Vは、街乗りだけでなくアクティビティにも最適なモデル。すでにアクティビティな趣味にはまっている人も、これからアクティビティやアウトドア遊びを始めてみようかなと考えている人は、ぜひ1度ZR-Vを試乗していただきたい。

Photo:逢坂 聡