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「ヤナセ ブランドスクエア浦安」がリニューアルオープン その特徴、魅力を代表取締役社長 藤田吉宣氏に聞く

2023年12月1日にリニューアルオープンした中古車展示場「ヤナセ ブランドスクエア浦安」

より快適で落ち着いた空間でクルマ選びができる

「ヤナセ」と聞けば、「メルセデス・ベンツをはじめとする輸入車の販売を行なっている会社」だと、すぐにイメージが湧く人も多いはずだ。いっぽうで、「ヤナセ ブランドスクエア」はご存じだろうか? ヤナセ ブランドスクエアとは、ヤナセの厳しい基準をクリアした高品質な中古車を取り揃える、ヤナセの中古車専門展示場だ。もちろん、単に中古車が見られるだけではなく、ヤナセらしい丁寧なサービスや心地いい空間を提供するという。

 ヤナセ ブランドスクエアは2003年に横浜にオープンしたのが始まりで、現在は浦安、名古屋、神戸、福岡にも拠点を置く。「お客さまにより快適で落ち着いた空間でクルマ選びを楽しんでいただきたい」との思いから、新しいコーポレート・アイデンティティ(CI)を採用しながら、各店舗のリニューアルを進めているそうだ。

 その中でも、2023年12月1日にリニューアルオープンしたばかりの店舗が「ヤナセ ブランドスクエア浦安」。どのような店舗に生まれ変わったのか見学するとともに、ヤナセ ブランドスクエアの代表取締役社長 藤田吉宣氏と、支店長である石井啓一氏にもお話を伺った。

ヤナセ ブランドスクエア浦安は、東京・千葉の両方面からアクセスしやすい首都高速道路 湾岸線浦安インターチェンジからほど近い国道357号線(湾岸道路)沿いにある。メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、ボルボといったハイエンドプレミアムモデルを中心に最大95台の中古車を展示するが、近年は国産車も取り扱う

 ヤナセ ブランドスクエア浦安は、首都高速湾岸線の浦安インターチェンジからほど近い、千葉県浦安市にある。そのため千葉県内だけではなく、都心から訪れる顧客も多いという。

 ヤナセ ブランドスクエア浦安に到着すると、広々とした展示スペースに加えて、グレーや黒を基調としたおしゃれな外観にまず目を奪われた。店内に入ると、ウッド調のインテリアが多く、ヤナセらしい格式を感じながらも、どこかホッとする落ち着いた空間になっている。

 今回のリニューアルにあわせて、このように新しいCIを採用して店舗の雰囲気を一新しただけではなく、屋根付きの環境でじっくりとクルマを見ることのできる「デパーチャーロビー」「リザーブカーポート」なども新設したそうだ。また、最近ではヤナセでも電気自動車の取り扱いが増えたことから、普通充電設備も2基設置されている。クルマのコーティングスペースも常設されており、専門のスタッフも常駐しているため、安心してコーティングを任せることもできる。

 さらに、店内にはカフェのコーヒーを楽しむことができたり、子供も遊べるキッズスペースや落ち着いて商談のできる個室などもあり、顧客のニーズに合わせて、細やかな対応がなされていると感じた。

展示スペースには炎天下や雨天を避けてクルマを見たり、納車できたりする屋根付きの「デパーチャーロビー」「リザーブカーポート」を新設。また、来場者駐車場の1台あたりのスペースを広くして駐車・乗降をしやすくしたのもありがたい工夫
コーティングスペースは専門のスタッフが常駐
アーバンリゾートをイメージした高級感あるレセプションには、ゆったりとした個室スペースも用意。キッズコーナーがあるので子供連れでも安心して利用できる

「クルマの質やサービスに関しても高いクオリティをお約束します」

ヤナセブランドスクエア株式会社 代表取締役社長 藤田吉宣氏

 藤田社長に、まずはヤナセ ブランドスクエアについてお話を伺ったところ、「ヤナセ ブランドスクエアは2003年からスタートしました。当時は、輸入車の展示会はあったのですが、その規模の台数を一挙に見られる大型展示場はなかったのです。そこで『お客さまにたくさんのクルマを見て選ぶ楽しみを味わってもらいたい』という思いから、最初のブランドスクエア横浜をオープンしました。当時は斬新な展示場でしたが、そこから約20年が経過したこともあって、『もっと現在のニーズに合わせて、お客さまがクルマを選ぶ際に過ごしやすい空間を作ろう』ということで、新CIに基づきつつ、リニューアルを行なうことにしました」と語る。

 ブランドスクエア浦安では前述のとおり、カーポートやデパーチャーロビーを新設したことで、雨の日でもゆっくりとクルマが見られたり、納車の特別感を味わえたりすることもあって、これまでの顧客にも「素敵なお店になったね」と喜んでいただいているという。

 石井支店長に、ブランドスクエア浦安のこだわりについて伺ってみると、「お客さまにリラックスしていただけるような、くつろげる空間を作ることに注力しました」とのこと。

「これまでのショールームとは演出の仕方を変えて、高級カフェのようなイメージで1つずつ丁寧に店舗を仕上げてきました。椅子1つとってもこだわって選んでいます。実際にさまざまな椅子に座って確かめながら『これだ』というものを取り入れました。ここにはサービス工場がありませんので、お客さまはクルマを見るためだけにいらっしゃいます。そこで、店内でお待ちいただく間にも楽しんでいただけるよう、コーヒーが飲めるおもてなしのスペースを設置したり、クルマの廃材を利用したオブジェなども壁面に飾ったりと、さまざまな趣向を凝らしたつもりです」。

ヤナセブランドスクエア株式会社 ブランドスクエア浦安 支店長の石井啓一氏
レセプションまわりにはクルマの廃材を利用したオブジェも飾られる

 藤田社長は、ブランドスクエア浦安は特にリピート率の高い店舗だと語ってくれた。浦安は立地がよく、千葉だけではなく都内からも人が集まり、マンションなども多いという理由もあるが、それよりもヤナセならではの丁寧な接客に対しての満足度が高いことが大きいのだろう。石井支店長は「セールスは常にお客さまの聞き取りをきちんと行なっていますし、お困りごとにすぐ対応するということを徹底しています」と語る。

 また、最近ではブランドスクエアのラインアップに、メルセデス・ベンツ以外の輸入車や、さらに国産車の台数も増やしているという。

「実は2003年のオープン当時にも国産車を扱っていたのです。ただ、その時には『ヤナセ=輸入車』というイメージが強く、お客さまにあまり受け入れられませんでした。しかし、最近は新車の納車が遅れていることもあり、ご家族用のセカンドカーとして『国産車はないの?』という要望も増えてきました。これまで下取りとして預かった国産車も、とても程度の良いものが多かったこともあり、『良いクルマがあるなら、国内外のメーカー問わずお客さまに提供しよう』ということで、最近ではラインアップを増やしています。社名である『スクエア』には、元々『広場』という意味があります。その原点に立ち返って、『さまざまなクルマが集まる広場』として、お客さまにより楽しんでいただければと考えているのです」と、藤田社長。これからもブランドスクエア自体も成長させながら、クオリティの高い商品やサービスを提供していくことは変わらないという。

 石井支店長もリニューアル後の店舗にぜひ来ていただきたいと意気込む。「2023年はほとんど改装工事をしていましたので、まずは新しく生まれ変わったブランドスクエア浦安を、たくさんのお客さまに見ていただきたいですね。先ほど社長からもありましたが、国内外問わず、さまざまなモデルをラインアップする予定ですし、もちろんクルマ自体の質やサービスに関しては高いクオリティをお約束します。お客さまにはクルマを選ぶ楽しさを純粋に味わっていただけたら嬉しいですね。美味しいコーヒーも淹れていますので、ぜひ気軽に足を運んでいただければと思います」。

 最近では中古車業界への不安も広がっているが、ヤナセは100年以上輸入車の販売を続けてきた実績があり、その質の高さは誰もが知るところだ。ブランドスクエアでは、中古車も厳しい審査をクリアしたクルマのみがラインアップされており、その後のアフターサービスももちろん抜かりはない。ブランドスクエア浦安では、それらの根本的なサービスの質の高さに加えて、さらにどんな顧客でも訪れやすいような心地良い環境づくりにも力を入れている。私自身、ブランドスクエア浦安を訪れてみて、美しいクルマの数々や、その心地いい雰囲気を味わい、お2人の話を伺うにつれて「またゆっくりクルマを見に来てみたいな」と自然に思わせてくれる店舗だと感じた。

Photo:高橋 学