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都内初、ヤナセ初となるメルセデス・ベンツのEV専用ショールーム「メルセデスEQ青山」開所式
2023年10月6日 16:38
- 2023年10月7日 オープン
ヤナセは10月6日、「メルセデスEQ青山」(東京都港区北青山)の開所式を開催した。同ショールームは10月7日にオープンする。
メルセデスEQ青山は外苑前駅から徒歩2分の青山通り沿いにある、最新のCI(コーポレート・アイデンティティ)に則った店舗で、都内初、ヤナセとしても初めてメルセデス・ベンツのEV(電気自動車)を取り扱う専用ショールームとなる。EVの試乗車が用意されるとともに2口の急速充電器1基と普通充電器1基を備え、EVの専門知識を持った「EQエキスパート」がさまざまなニーズに応える。
メルセデス・ベンツのEVは、2019年の「EQC」導入を皮切りに、2021年に都市型SUV「EQA」、2022年7月には「EQB」、2022年9月にフラグシップモデル「EQS」とミドルサイズセダン「EQE」が続き、2023年には「EQS」「EQE」のSUVモデルが導入され、計7車種12モデル(2023年9月末時点)にラインアップを拡充している。ヤナセとしても、これまで培ってきた輸入車販売・整備の知識と技術によって、これから迎えるEV時代にも適応できるよう経営改革を進めていくという。
輸入車EVの普及スピードはものすごく早まっている
開所式にはヤナセ 代表取締役社長執行役員 吉田多孝氏、メルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏とともに、メルセデスEQ青山がある伊藤忠ガーデンを展開する伊藤忠商事から代表取締役副社長執行役員 CAO 小林文彦氏、ヤナセ 東京千葉営業本部 本部長 伊藤彰洋氏らも登壇してあいさつを行なった。
はじめに登壇したヤナセ 吉田社長は、メルセデスEQ青山を開設した目的について「お客さまにメルセデス・ベンツの電気自動車を直に触って見ていただいて、充電や航続距離などの不安を取り除いて、そして安心してメルセデスの電気自動車をお買い上げいただくというところにあります」と語るとともに、「今年に入って国内メーカーを含めた乗用車販売全ての中で電気自動車の占める販売シェアは2%にも満たない状況ですが、輸入車の販売における電気自動車の販売シェアは8%と、普及のスピードがものすごく早まっているように感じております。また、国内メーカーは電気自動車ついては実用性だとかあるいは経済性を謳っていますが、輸入車の場合は先進性だとかラグジュアリー性を前面に出し、それで皆さまから支持を得ています。メルセデス・ベンツの電気自動車にとりましては、この使用環境が従来の内燃エンジン車に加えて新しいクルマの拡販ができる、そういう市場環境にあるのではないかと日頃から感じております」とコメント。
また、今後の電気自動車の販売については、「国内メーカーと既存の輸入車メーカーとの間での競合が激化するのか、あるいはひょっとしてこの間に中国製の電気自動車も入ってくるのか、どのような競争になるのか、今のところなんとも申し上げられません。ただ、その一方で2035年にはハイブリッドを含む電動車、この販売を100%に目指すという日本政府のガイドラインがあることは間違いありません。そういうガイドラインを考えますと、私どもヤナセといたしましても当社の持つ経営資源を最高、最適な形にトランスフォームしなければならないと、そのように感じておりまして、この電気自動車専用のショールームの開設はその一環であります」と述べ、「このように100年に1度と言われる自動車ビジネス激動の時代がますますこれから加速化していきますが、一方で変えてはならないものもございます。それは、私どもヤナセが生業とする自動車販売業というのは、お客さまから選ばれ、そしてお客さまから支持されて初めて成り立つ仕事だということになります。従いまして、この青山ショールームの所長以下11名の皆さんには今日の初心を忘れることなく、新たに日々の仕事にまい進していただきたいと思います。そして当社の企業理念にも乗っ取り、夢と感動あふれるクルマのある人生を作るということをしっかりとお客さまに届けていただきたいと思います。そして確実に電気自動車の販売を積み上げていただき、1日も早くこのショールームの収益が安定するように、それを目指していただきたいなと思っています」として締めくくった。
また、メルセデス・ベンツ日本の上野社長は、青山通りという名だたるブランドが出店するエリアにメルセデスEQ青山を作ったことに感謝を述べるとともに、電気自動車の動向について「日本については先ほどもあったとおり2%ほどの販売シェアとなりますが、ヨーロッパ、ドイツでは17%を超えているというのが実情です。その中でも昨年はメルセデス・ベンツとしては約2000台を年間で販売できました。本年はその倍近くの台数も見込めるということで、実に9月においてはメルセデス・ベンツの電気自動車は輸入車の中ではトップに肉薄、もしかしたら抜いたのかもしれないぐらい頑張っております」と、販売が好調であることを報告。
そして「なぜこんなに電動化を進めているのか。これは私どもメルセデス・ベンツというブランドは2030年にはエレクトリックオンリーにするということで仕事をしております。もちろん内燃機関も大変大事で約9割を超えるのが実情でございますが、この100年に1度の転換期において徐々に電気自動車を加速していくためには、やはりこのように売る方がしっかりと電動化の意味、意義をお客さまにお伝えできる。また、使い勝手においてもしっかりと、ただクルマを売るのではなく、総合的に電気自動車がまだ分からないというお客さまが大変多くいらっしゃいます。今話題の神宮の森に電動専用のショールームができるということは、私どもにとっては大変大きな意義がございます」とメルセデスEQ青山の重要性を説くとともに、「まだまだ電気自動車の伸びしろはあると私は信じておりますし、逆に私たち世代というよりこれからの世代の方々のために電動化というのは絶対に必要になってきます。この気候変動の中で私どもが内燃機関でいいよと言っているのでは若い世代には大変失礼なことなので、しっかりと私どもが自動車を販売する責任の中で電動化を進めていかないといけないと思っております」とコメントしている。