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メルセデス・ベンツ、世界初のメルセデス EQ専売拠点「メルセデス EQ 横浜」オープン 日本未導入の「EQS SUV」がお目見え
2022年12月6日 19:42
- 2022年12月6日 オープン
メルセデス・ベンツの正規販売店を運営するシュテルン世田谷は12月6日、世界初となるメルセデス EQ専売拠点「Mercedes-EQ Yokohama(メルセデス EQ 横浜)」をオープンした。
メルセデス EQ 横浜は、メルセデス・ベンツのBEV(バッテリ電気自動車)「メルセデス EQ」シリーズを専門に取り扱う世界初の販売拠点。在籍する7人の販売スタッフ全員がBEVに精通する「EQ エキスパート」の認定を受けているほか、ショールームの2階にはV2H(Vehicle to Home)機器を用意して、移動する以外にも家庭用蓄電池として機能するBEVの利便性を紹介。来客用の駐車場にも急速充電器を1基(充電口は2口)設置し、同時に5台まで作業を行なえるサービスベイを備えるなど、BEVの販売に本格的に対応する店舗となっている。
メルセデス EQ 横浜
所在地:神奈川県横浜市神奈川区神奈川2-15-5
営業時間:10時~18時
定休日:水曜日
敷地面積:1220.93m 2
新車展示台数:7台
充電器設置数:3基(急速充電器1基[充電口:2口]、普通充電器1基、V2H機器1基)
サービスベイ:5ベイ
抽象的な不安を具体的な説明で拭うことが最大のポイント
12月6日に行なわれたオープニングセレモニーでは最初に、主催者を代表してシュテルン世田谷 代表取締役社長 板東徹行氏があいさつ。
シュテルン世田谷はメルセデス・ベンツの正規販売店として約30年の歴史を持ち、新たに誕生したメルセデス EQ 横浜を加えることで15店舗体制になると板東氏は紹介。自動車業界は「100年に一度の大変革」のまっただ中に置かれているが、この変化を実感しているユーザーはまだまだ少ないのではないかとの見解を述べ、大切なお客さまが安心してこの変革を迎えられるよう、まず自分たちがいち早く変わらなければならず、なにより「変化は顕在化したときにはもう終わっている」との持論を紹介。メルセデス・ベンツで初めてのビッグプロジェクトに挑戦することを決断したと語った。
業界が大変革期を迎えている一方で、「お客さまに最高のサービスを提供する」という自分たちに課せられた使命は決して変わることがなく、井上店長を筆頭にスタッフが一丸となり、この地で愛される店作りを進めていきたいとの意気込みを口にして板東氏はあいさつを締めくくった。
板東氏のあいさつに続き、メルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長 兼 CEO 上野金太郎氏も登壇してあいさつを実施。メルセデス・ベンツが推進しているBEV戦略について解説した。
「カーボンニュートラルの実現、世界中がこの課題と向き合っているなか、われわれメルセデス・ベンツは2016年にいわゆる『CASE戦略』を発表させていただきました。2019年には新車、バリューチェーン全体のカーボンニュートラルを目指す『Ambition 2039』を掲げました。このロードマップにおいて2030年までに『エレクトリックオンリー』、すなわち市場の状況が許す限り完全EV化への準備を整えることといたしました。こちらの店名にもありますメルセデス EQとは、この実現に向けた重要な手段として生まれた電気自動車ブランドであります」。
「日本では2019年に『EQC』を投入させていただき、その後の2021年には都市型SUV『EQA』、本年7月には多様なライフスタイルにフィットする『EQB』、そして9月にフラグシップモデル『EQS』とミドルサイズセダン『EQE』が加わり、現在は国内最多となる5車種の電気自動車をそろえております。来年はさらに2車種、EQSとEQEのSUVモデルを日本に導入する予定でございます。本日はこちらに、特別に『EQS SUV』を参考展示として特別にお持ちいたしました。EQS SUVがこのメルセデス EQ 横浜で実際に6車種目の電気自動車として展示される日もそう遠くはありません。皆さまどうぞご期待ください」。
「そして日本におけるメルセデス EQの販売も、新型モデルの導入で堅調に推移しております。全体としてはまだまだ需要に供給が追いつかない状況ではあるものの、このまま順調にいけば前年に対して約2倍の台数に迫る勢いでございます。しかしながら、われわれは決してこの状況に満足しておりません。日本の電気自動車市場にはグローバルと比べてまだまだ大きな可能性があると私は信じております。『電気自動車こそ最適な選択だとお客さまに納得していただく』、メルセデス EQ 横浜はまさにこれを実現するための場所であると考えております」
「私の経験からも、日本のお客さまは非常に情報感度が高く、電気自動車に対する興味、関心、そして知識についても多く持っていらっしゃいます。インフラ面でもまだまだ伸びしろはあるものの、税制のサポートに加え、航続距離や充電、メンテナンスなど、すでに『買う理由』はそろってきております。あとはお客さまが持っている抽象的な不安を具体的な説明で拭うことが、お客さまにEVライフを始めていただく最大のポイントだと私は考えています」。
「メルセデス EQ 横浜が持つ最大の特長は、ここで働く人です。現在、メルセデス・ベンツ正規販売店では、メルセデス EQはもちろん、電気自動車に関する情報に精通したいわゆる『EQ エキスパート』と呼ぶスタッフを少なくとも各店舗ごとに1人配属していますが、このメルセデス EQ 横浜で接客を行なうスタッフは全員がEQ エキスパートであり、お客さま疑問や不安について気軽にご相談いただけます。そして当然のことながら、メルセデス EQ全車種の展示車、試乗車をきちんと用意しております。また、電気自動車は短時間の試乗だけではなかなか実際の利用シーンについてイメージしきれないことを踏まえ、レンタカーサービスである『メルセデス・ベンツ レント』も導入していただきました。自宅周辺の充電設備状況などを実際に乗りながらお試しいただければと考えています」。
「さらに24時間利用可能な普通充電、急速充電はもちろん、V2H機器も設置しております。V2Hは車両に蓄えた電力を家庭用の電源としても利用できるため、その利便性や経済性、経済的なメリットなどをご紹介することで、お客さまにより具体的なEVライフとEVがもたらすサステイナブルな生活を提案可能となります。今後、この店舗でも実際に太陽光パネルを設置して、使用する電力をV2Hを通じて自然エネルギーからまかなうことで、さらにサステイナブルな運用を開始していただく考えもございます」。
「このように、メルセデス EQ 横浜はソフトとしての人、ハードとしての店舗、そしてサービスと商品のすべてを兼ね備えた、メルセデス・ベンツとして世界初の電気自動車専売拠点となっております。日本におけるメルセデス・ベンツの歴史を共に作ってきたシュテルン世田谷さまに運営をお願いできることを、私も大変心強く思っております」とコメントしている。