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ちょっと写真で見る メルセデス・ベンツ EQA 250/EQC 400 4MATIC(2021年4月商品改良)

2022年11月25日 実施

「2022年JAIA輸入電動車試乗会」にて撮影したメルセデス・ベンツ EQA 250

 11月25日、都内にて「2022年JAIA(日本自動車輸入組合)輸入電動車試乗会」が開催された。今回はそのなかからメルセデス・ベンツの新型EV(電気自動車)である「EQA 250」と「EQC 400 4MATIC」を写真で紹介する。

 まずはEQA 250。このクルマはEQCに続く、メルセデス・ベンツのEV第2弾として2021年4月26日に発売されたモデル。コンセプトは「ちょうどいいサイズで使い勝手にすぐれる本格的な純電気自動車」で、ボディサイズは4465×1835×1625mm(全長×全幅×全高)と、日本の道路環境においても扱いやすいサイズが特徴。

 搭載するバッテリは66.5kWhのリチウムイオンバッテリで、航続距離は410km(WLTCモード)と発表されている。ラインアップはEQA 250のワングレードで、右ハンドルのみ。価格は2022年モデルが733万、2023年モデルが782万円。

メルセデス・ベンツ EQA 250
ボディサイズは4465×1835×1625mm(全長×全幅×全高)
EQA 250のリアエンドはメルセデスEQ独自のデザイン

 EQA 250の購入に関してはさまざまな特典がある。まずは保険料、税金、メンテナンス費用をまとめて月々定額にできる「メルセデス・スタイル」があり、さらに新車購入から5年間、もしくは10万kmのいずれか早い方まで、一般保証修理、定期整備(点検整備の作業工賃、交換部品)、24時間ツーリングサポートが無償で提供される保証プログラムの「EQケア」が適用される。

 バッテリまわりについては8年間、または16万km以内の範囲内でバッテリ残容量が70%に満たないと診断された場合(サービス工場の診断器での計測値)の保証が付帯する。さらに納車時に車載される専用の充電カードをかざすだけで、全国で約2万1000基ある充電サービスが1年間無料で利用できる特典も付帯する。

リアコンビネーションランプは中央に向けて次第に細くなる形状。ランプはLEDだ
テールゲートに付くエンブレムはテールゲート開閉ノブになっているほか、リアカメラも収納される。リバースに入れた際は画像のように開いて映像を撮る
ラゲッジスペース。リアシートは4:2:4分割式
充電ポートは右側にある。6.0kWhまでの交流普通充電と100kWhまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応
20インチのアルミホイールに235/45R20T XL(最大荷重指数が高い規格)のタイヤをあわせる

 インテリアはEQ独自のデザイン要素が採用される。標準仕様のシートは中央部がローズゴールドのファブリックで、その他の部分はチタニウムグレーのレザーとなる。なお、ファブリックはPETボトルからのリサイクル原料で作られるなどサスティナビリティにも配慮している。

EQA 250のリアシート
EQA 250のフロントシート

 インパネデザインもEQならではもの。特徴的なのはエアコンのエアアウトレットで、ここはジェットエンジンのタービンを思わせるデザインになっている。助手席側のインパネはスパイラル調(バックライト付き)のインテリアトリムとなる。夜間にはアンビエントライトの設定により64色の照明色から照明の色を選ぶことが可能だ。

 安全運転支援システムのインテリジェントドライブも進化。高度化されたステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーにより、周囲の交通状況をより的確に把握できるようになっているほか、それにより追尾機能付きオートクルーズであるアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックに自動再発進機能が付いた。また、アクティブステアリングアシストは、車線のカーブと先行車、斜線が不明瞭なときはガードレールなどを認識して、車間を維持しながらステアリング操作をアシストしてくれる。

インパネまわりもEQシリーズならではもの
特徴的なデザインのエアコン送風口
ステアリングまわり
助手席側スイッチ類
運転席側スイッチ類
液晶ディスプレイのメーターデザインは切替ができる
オーバーヘッドコンソールにあるスイッチ類
センターのモニターがナビゲーションのほかに車両の設定画面などが表示される
センターコンソールのスイッチ類
前方にはドリンクホルダーや小物入れがある
ふた付きの小物入れもある。内部にはUSB-Cの充電端子を2つ配備
安全運転支援システムのインテリジェントドライブも進化した

メルセデス・ベンツ「EQC 400 MATIC」もちょっとだけ写真で見る

 続いて2019年7月に日本へ導入されたメルセデス・ベンツ「EQC 400 4MATIC」。このクルマは日本におけるメルセデス・ベンツ初のEVであるが、すでに3年が経ち仕様変更も実施されている。EQシリーズは着々と市場に浸透していて、私見だがEVがまだどこか「特別なクルマ」と思っていると時代においていかれる感じがする。

メルセデス・ベンツ EQC 400 4MATIC
リアビュー

 EQC 400 4MATICは前後アクスルそれぞれに1つずつモーターを搭載。この2つのモーターの総合最高出力は300kW(408PS)、最大トルクは765Nmとなっている。搭載するバッテリは80kWhの高電圧リチウムイオンバッテリで、WLTCモードでは400kmの航続距離となる。充電環境は6.4kWhまでの交流普通充電と、50kWhまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。車体サイズは4770×1885×1625mm(全長×全幅×全高)で乗車定員は5名。右ハンドルのみ。2023年モデルの価格は991万円となっている。

 また、EQC 400 4MATICも新車購入から5年間、もしくは10万kmのいずれか早い方まで、一般保証修理、定期整備(点検整備の作業工賃、交換部品)、24時間ツーリングサポートが無償で提供される保証プログラムの「EQケア」が適用されるほか、バッテリは8年間、または16万km以内の範囲内で残容量が70%に満たないと診断された場合(サービス工場の診断器出の計測値)の保証が付帯している。

2021年に仕様変更を受け、エクステリアデザインも変更を受けた

 2021年の変更では、これまで標準装備だった「クライメートコントロール(前席左右・後席独立調整)」と「エナジャイジングパッケージ」を、レザーエクスクルーシブパッケージに変更。同じく標準装備していた「ステンレスランニングボード」「プライバシーガラス」「ヘッドアップディスプレイ」をAMGラインにそれぞれオプション装備として追加。加えてガラススライディングルーフは単独オプションとして設定している。

タイヤサイズはフロントが235/50R20、リアが255/45R20
給電ポートは右側。6.4kWhまでの交流普通充電と、50kWhまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応
サイドステップは足をかけられる構造・デザインとして、乗降時の実用性を兼ね備えている
EQC 400 4MATICのシート
EQC 400 4MATICのインパネまわり
EQC 400 4MATICのステアリングまわり
EQC 400 4MATICのメーター表示。これはスポーティモード
クラシックモード
プログレッシブモード
EQC 400 4MATICのラゲッジスペース。VDA方式で容量は500~1460Lとなっている