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メルセデス・ベンツ、日本初導入のEV「EQC」。ツインモーター採用の4WDで航続距離は400km

55台限定販売の「EQC Edition 1886」オンラインストアで商談予約開始

2019年7月4日 発表

EQC 400 4MATIC:1080万円

EQC Edition 1886:1200万円

メルセデス・ベンツ EQC Edition 1886(写真は欧州仕様)

 メルセデス・ベンツ日本は7月4日、日本におけるメルセデス・ベンツ初のEV(電気自動車)「EQC」を発表した。価格は「EQC 400 4MATIC」が1080万円、55台限定販売の発表記念特別仕様車「EQC Edition 1886」が1200万円。

 EQCは、SUVのスタイルを採用したEVで、前後アクスルにそれぞれ1つずつモーターを搭載する4WDシステムを採用。2つのモーター総合で最大出力300kW(408PS)、最大トルク765Nmを発生する。

メルセデス・ベンツ EQC Edition 1886(写真は欧州仕様)

 低中負荷領域では、効率を高めるためフロントのモーターのみで走行。走行状況に応じてリアのモーターを稼働して、その前後のトルクを可変的に調整することで4WDによる優れたドライビング特性を実現させる。また、前後両方のモーターをオルタネーターとして使用することで回生ブレーキによる減速効果を最大限に高める。

 WLTCモードでの航続距離は400km。容量80kWhのリチウムイオンバッテリーを前後アクスル間のフロア部に搭載し、6.0kWまでの交流普通充電と50kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応する。

メルセデス・ベンツ EQC 400 4MATIC(写真は欧州仕様)

 また、EQCの導入に合わせて、残価差額の清算が不要なクローズエンドリースや充実したバッテリー保証など、初めてEVを保有するユーザーの不安に合わせた各種プログラムを用意。先進性の表現だけでなく、これまでのメルセデス・ベンツの特長である安全性、操縦安定性、快適性、利便性、品質などを高いレベルで実現させたとしている。

 具体的には5年間、10万kmまでの一般保証と無償のメンテナンスプログラム「EQ ケア」を全車標準設定。高電圧バッテリーは8年または16万km以内で、サービス工場の診断機により高電圧バッテリー残容量が70%に満たないと診断された場合の保証を付帯する。

 全国約2万1000基での充電利用料や月額基本料を1年間無料とするほか、6.0kW(30A)対応の交流普通充電器本体を無償提供。設置にかかる費用負担を軽減するため10万円のサポートを実施する。

 リース契約満了時に残価の差額清算が不要なクローズエンドリースのほか、ローンやクレジットカード一括払いなどにも対応する。

 なお、EQC Edition 1886については「Mercedes-Benz Online Store(メルセデス・ベンツ オンラインストア)」において、7月18日11時から先着順でWeb商談予約を開始。納車はEQC Edition 1886は10月以降、EQC 400 4MATICは2020年春を予定している。