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メルセデス・ベンツ、新型EV「EQC」を年央、新型燃料電池車「GLC F-CELL」を年内発表

MBUX搭載の新型モデル、新型「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」などニューモデル続々

2019年1月25日 開催

東京 六本木のMercedes me Tokyoで年頭記者懇談会を開催

 メルセデス・ベンツ日本は1月25日、都内で年頭記者懇談会を開催し、メルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏が2018年を振り返るとともに、2019年に導入するモデルなどについて紹介を行なった。

会場には写真の「S 560 e」や新型Gクラス、ミッキーマウスとコラボしたスマートの期間限定特別仕様車「スマート フォーツー エディション/ミッキー ザ トゥルー オリジナル」など、最新モデルが展示されていた

2018年の新車販売台数は6万7531台

メルセデス・ベンツ日本株式会社 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏がプレゼンテーションを行なった

 発表によれば、2018年の新車販売台数は対前年比で1.0%減の6万7531台となったものの、国内で販売されている純輸入車として4年連続で首位を、6年連続でプレミアムブランドNo.1を獲得。スマートは対前年比で46.8%減の2465台という結果となった。スマートが大幅減となった理由について、上野社長は「これは本国からの供給に一部問題があり、モデルサイクルの切り替わりのタイミングだった影響。供給の問題が解消した9月以降は通常の販売計画で推移しています」と説明。

2018年の販売状況について

 一方でメルセデス・ベンツブランドの2018年の結果については“好調”と捉えており、その要因として「多数の新型車の導入」「安定した販売ネットワーク」「積極的なマーケティング活動」「日本独自の新しいお客さまサービス」の4点を挙げ、新型車としては主力モデルの「Cクラス」、ミドルサイズSUV「GLC」、さらに対話型インフォテイメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」を搭載した「Aクラス」といったモデルが販売をけん引したとのこと。中でもAクラスは「私どもにしては珍しく、(2018年)12月単月で単一モデルで3200台を販売することができまして、年末の商戦に大きく貢献いたしました。(3200台のうち)半数以上が新規のお客さまで、多くの国産車からのお乗り換えをしていただき、これは大変喜ばしいことだと思っています」と振り返る。

 また、ハイパフォーマンスモデル「メルセデスAMG」シリーズについても、2018年に「53」シリーズを追加したこともあって販売台数に貢献したという。現在、このメルセデスAMGシリーズ、スマートを含めたメルセデス・ベンツで展開するモデルは32車種161モデル(2019年1月25日現在)に上り、「多様なお客さまのニーズに応えるべく、ラインアップの展開をしております」と上野社長は自信をのぞかせる。

 なお、グローバルでの販売状況についてはメルセデス・ベンツは対前年比0.9%増の231万185台となり、8年連続で過去最高記録を更新。スマートは4.6%減の12万8802台という結果となっている。

2018年の販売が好調だった主な要因
メルセデス・ベンツで展開するモデルは32車種161モデル(2019年1月25日現在)

2019年はMBUX搭載の新型モデルをはじめ、新型EV「EQC」など続々発表

 この後、上野社長は日本で展開するマーケティング活動などについて解説を行なうとともに、2019年の目標や新たに導入するモデルについても言及。具体的な目標販売台数については触れなかったものの、「前年度を超えるべく販売店と協力して取り組んでいく」と述べるとともに、2019年に10車種以上のモデルを導入することを明らかにした。

 一例としては、MBUXを搭載したコンパクトモデルが複数あるとしており、上野社長は「コンパクトモデルやMBUXの訴求を通じて、主に新規のお客さまにメルセデス・ベンツを選んでいただくきっかけになればと考えています」とコメント。

MBUXを搭載したコンパクトモデルを複数導入

 また、メルセデス・ベンツの販売構成比率で約20%を占めるというSUVモデルでは「今後さらにSUV人気、シェアが上がっていく見込みです。2019年はSUVモデルのモデルチェンジや大幅な改良を迎える年です。よって“2nd SUVイヤー”と言える年になりそうです(同社は現行GLCなどを導入した2016年をSUVイヤーと銘打っていた)。早ければ第1四半期にMBUXを搭載した新型モデルをお披露目したい」と意欲を見せた。メルセデスAMGについても、2018年のジュネーブショーで公開された「GT 4ドアクーペ」の2月発表を明らかにした。

2019年はSUVモデルのモデルチェンジや大幅な改良を迎える年とのこと
「GT 4ドアクーペ」は2月発表

 加えて、独ダイムラーが2018年9月に発表した新型EV(電気自動車)「EQC」についても触れ、「ダイムラーは今後、2022年までにEVを10モデル以上発表するとしていますが、その第1弾としてダイムラーにおけるモビリティの新時代の幕開けを象徴するモデルとして発表されました。日本においても本年発表することが可能になりました。現在準備を進めていますが、年央には日本のお客さまにご紹介できると考えています」。

「また、輸入車として初めてとなる水素燃料電池車『GLC F-CELL』を年内に発表する予定です。そしてMercedes me Tokyo(東京 六本木)の隣の敷地にEQブランドおよびCASE(Connected、Autonomous、Shared & Service、Electric)戦略を体感いただける施設の建築を進めています。本年は“EQ元年”といたしまして新ブランドの立ち上げに注力していますので、ぜひご期待ください」とアピールした。

EVのEQCは年央に日本で発表
水素燃料電池車のGLC F-CELLは年内発表