ニュース
メルセデス・ベンツ、直6エンジン+ISGなど採用の新モデル「メルセデスAMG 53シリーズ」
可変トルク配分を行なう新4輪駆動システム「AMG 4MATIC+」搭載
2018年9月6日 14:11
- 2018年9月6日 発売
- メルセデスAMG E 53 4MATIC+:1202万円~1268万円
- メルセデスAMG CLS 53 4MATIC+:1274万円
メルセデス・ベンツ日本は9月6日、新モデルとなる「メルセデスAMG 53シリーズ」を発表。「メルセデスAMG E 53 4MATIC+」「メルセデスAMG CLS 53 4MATIC+」を発売した。価格はメルセデスAMG E 53 4MATIC+が1202万円~1268万円、メルセデスAMG CLS 53 4MATIC+が1274万円。
メルセデスAMG E 53 4MATIC+はセダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレが用意され、納車はセダンとステーションワゴンは9月、クーペとカブリオレは11月を予定。メルセデスAMG CLS 53 4MATIC+の納車は10月を予定している。
モデル | エンジン | 駆動方式 | ステアリング位置 | 価格 |
---|---|---|---|---|
メルセデスAMG E 53 4MATIC+ | 直列6気筒 3.0リッター直噴ターボ | 4WD | 左/右 | 12,020,000円 |
メルセデスAMG E 53 4MATIC+ ステーションワゴン | 右 | 12,390,000円 | ||
メルセデスAMG E 53 4MATIC+ クーペ | 左/右 | 12,130,000円 | ||
メルセデスAMG E 53 4MATIC+ カブリオレ | 右 | 12,680,000円 | ||
メルセデスAMG CLS 53 4MATIC+ | 左/右 | 12,740,000円 |
メルセデスAMG 53シリーズは直列6気筒3.0リッター「M256」型エンジンに大型のターボを組み合わせ、S 450に搭載される同型エンジンに比べて最高出力が50kW(68PS)、最大トルクが20Nmそれぞれアップした最高出力320kW(435PS)、最大トルク520Nmを発生。エンジンとトランスミッションの間には、オルタネーターとスターターの機能も兼ねる電気モーターの「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」を配置。最高出力16kW、最大トルク250Nmを発生するISGと48V電気システムで回生ブレーキによる発電を行ない、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電。エンジンの回転数が低いときにはその電力を利用して過給を行なう「電動スーパーチャージャー」によりターボラグを解消し、あらゆる回転域で俊敏なエンジンレスポンスを実現した。
足まわりでは、スポーティなスプリング/ダンパーの設定に加え、連続可変ダンパーの「ADS+(アダプティブダンピングシステム)」を採用したエアサスペンション「AMG RIDE CONTROL+」を搭載。「コンフォート」「スポーツ」「スポーツプラス」の3モードがあり、ボタンを押すことで車高を上げることもできる。コーナリング時やブレーキング時などはスプリングレートを高めることでロールを効果的に抑制し、各輪の減衰力をその時点の走行状況と路面状態に合わせて自動で調整を行ない、ドライビングダイナミクスと快適性を両立した。
さらに、メルセデスAMGが開発した新しい4輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を搭載。前後トルクをフロント50:リア50~フロント0:リア100の範囲で最適に配分することで、発進時や高速走行、ハイスピードのコーナリングやコーナーの立ち上がり加速などで安定性を高め、思いのままのドライビングを楽しむことができるとした。
エクステリアでは、モデルによってフロントグリルのデザインが異なり、Eクラスのセダンとステーションワゴンはダイヤモンドグリル、Eクラスのクーペとカブリオレ、CLSはシルバークロームのツインブレードフロントグリルを採用。フロントスポイラーにはシルバークロームのフロントスプリッターを備えるほか、左右エアインテーク部にはシルバークロームの水平フィンを2本ずつあしらい、その外側にブラックのフリックを設定。CLSでは、さらにサイドエアカーテンを装備してCd値を低減させた。また、ボンネットフードにはスポーティな印象を与えるパワードームを配置した。
サイドビューでは、EクラスとCLSでデザインの異なる20インチのハイグロスブラックとシルバーのツートーン5ツインスポークアルミホイールを装着し、引き締まったスタイリッシュな印象を付与。AMG専用のサイドスカートはダイナミックな印象の大型のものを採用した。
リアは、Eクラスのステーションワゴンを除くモデルに、ボディ同色のトランクリッドスポイラーリップを装着。専用デザインの大型リアディフューザーとクローム仕上げのデュアルエグゾーストエンドにより、スポーティでダイナミックなデザインとした。
インテリアでは、メルセデスAMG 63 シリーズにも採用されている「AMG パフォーマンスステアリングホイール」を装備。ステアリングから手を放さずに、ナビゲーション操作や車両の設定などが行なえる「タッチコントロールボタン」や、「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)」を操作するスイッチを設定して操作性の向上にも寄与している。
ドライバーの視野に直接入るさまざまな情報を表示する大型ディスプレイと、センターコンソール上方のセンターディスプレイの2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを1枚のガラスカバーで覆ったコクピットディスプレイで、インテリアデザインの水平方向の流れを強調。また、インストルメントクラスターに表示することができるAMG メニューでは、エンジンオイル温度、トランスミッションオイル温度、前後および横方向の加速度、エンジンの出力およびトルク、過給圧、タイヤ温度および空気圧、車両設定状況などを表示可能とした。
なお、安全運転支援システムはメルセデスAMG 53シリーズで共通となり、「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発信機能付)」「アクティブステアリングアシスト」「アクティブレーンチェンジングアシスト」「アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し検知機能付)」などの機能に加え、「アクティブパーキングアシスト」「マルチビームLED(ウルトラハイビーム付)」といったシステムを採用。テレマティクスサービス「Mercedes me connect」にも対応した。