ニュース

メルセデス・ベンツ、2018年の年頭記者懇談会で新型「Eクラス カブリオレ」公開

「メルセデス・マイバッハ G 650 ランドレー」も特別展示

2018年1月19日 開催

2018年の年頭記者懇談会で公開された新型「Eクラス カブリオレ」の前に立つメルセデス・ベンツ日本株式会社 代表取締役社長兼CEO 上野金太郎氏

 メルセデス・ベンツ日本は1月19日、東京 六本木にあるブランド発信拠点「メルセデス ミー 東京」で2017年の総括や、2018年の事業方針などについて説明する年頭記者懇談会を開催。この席で同日に受注を開始した新型アッパー・ミドルクラスのオープンカー「Eクラス カブリオレ」を公開し、車両概要についてのプレゼンテーションを実施した。

 新しいEクラス カブリオレは、2016年7月から順次発売されたアッパー・ミドルセダン「Eクラス」をベースとする派生車種。価格は735万円~1113万円で、納車は3月ごろを予定。このほかの詳細は、関連記事の「メルセデス・ベンツ、“完全自動運転に近づく”新型『Eクラス カブリオレ』」を参照していただきたい。

 本稿では、年頭記者懇談会で車両展示された「E 400 4MATIC カブリオレ スポーツ」「E 200 カブリオレ スポーツ」などを写真でご紹介する。

E 400 4MATIC カブリオレ スポーツ

E 400 4MATIC カブリオレ スポーツ
ボディサイズは4853×1860×1429mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2873mm。価格は1113万円
3層構造のアウターとウレタンフォームのインナーを組み合わせることでに高い遮音性、耐久性を備える「アコースティックソフトトップ」を採用。ソフトトップカラーは写真のブラックのほか、ブラウン、ダークブルー、ダークレッドの4色が用意される
ソフトトップのクローズアクション。走行中でも約50km/hまで作動し、所要時間は約20秒
V型6気筒 3.0リッター直噴ツインターボ「M276」型は最高出力245kW(333PS)/5250-6000rpm、最大トルク480Nm(48.9kgm)/1600-4000rpmを発生
タイヤサイズはフロントが245/40 R19、リアが275/35 R19。全車でランフラットタイヤを採用する
マルチビームLEDヘッドライトを標準装備。ウインカーやポジショニングランプなどもLEDとなる
フロントグリルのレーダーセンサーやフロントウィンドウのステレオマルチパーパスカメラなどによって周辺状況をチェックし、各種先進安全機能を働かせる「レーダーセーフティパッケージ」を全車標準装備
リアバンパーにマフラーエンドを内蔵するインテグレーテッドタイプを全車で採用
LEDリアコンビネーションランプには、ほかのEクラス各モデルと同じく“満天の星空の輝きを想起させる”という「クリスタルルック」を採用
トランク内にソフトトップの収納スペースがあり、トランク容量はソフトトップの展開時は385L、格納時は310Lとなる
トランク内の両サイドに、後席シートバックのロック解除ボタンを設定。トランクスルーによって長い荷物にも対応
E 400 4MATIC カブリオレ スポーツのインテリア
2つの12.3インチ高精細ワイドディスプレイを1枚のガラスカバーで融合させた「コックピットディスプレイ」。センターコンソールのエアコン吹き出し口は“タービンエンジンをイメージした”というデザイン
本革ステアリングを全車標準装備。左右のスポークにあるピアノブラックの部分はタッチコントロールボタンとなっており、スマートフォンのような操作感覚を実現している
「コックピットディスプレイ」でメーターパネルもフルデジタル表示。「スポーティ」「クラシック」「プログレッシブ」の3種類から表示を選択できる
センター側にはカーナビの地図表示のほか、「Apple CarPlay」「Android Auto」でスマホ連携が可能
タッチパッドやダイヤルを備える「COMANDコントローラー」を採用しているが、エアコンの温度調節機能は専用のボタンを用意する
COMANDコントローラーの後方に、ソフトトップの開閉スイッチのほか、キャビンへの風の巻き込みを抑制する「エアキャップ」のスイッチをレイアウト
リアシートがセパレートタイプになり、乗車定員は4人。ボディサイズの拡大を受けて後席の居住空間が拡大しており、後席レッグスペースは先代比44mm、後席ショルダースペースは先代比14mmの拡大となっている
ナッパレザーの本革シートやシートベンチレーターはE 400 4MATIC カブリオレ スポーツの専用装備。シートカラーは写真のクラシックレッド/ブラックのほか、全4種類を用意する
フロントシートの電動調節スイッチをドアトリムに設定。13スピーカーで構成される「Burmesterサラウンドサウンドシステム」は全車にオプション設定
ヘッドレストに内蔵する小型セラミックヒーターで温風を作り出し、乗員の首元を暖めて寒い季節でもオープンエアドライブを楽しめるようにする「エアスカーフ」。E 400 4MATIC カブリオレ スポーツは標準装備となり、そのほかのグレードでもオプション装着が可能
Aピラー上部がポップアップして風の流れを制御し、走行中に外気がキャビン内に侵入しにくいようにするエアキャップもE 400 4MATIC カブリオレ スポーツで標準装備、そのほかのグレードがオプション設定となる

E 200 カブリオレ スポーツ

E 200 カブリオレ スポーツ
E 200 カブリオレ スポーツとE 200 カブリオレは右ハンドル仕様となる。

メルセデス・マイバッハ G 650 ランドレー

メルセデス・マイバッハ G 650 ランドレー

 今回の年頭記者懇談会に合わせ、メルセデス・マイバッハブランド初のSUVとして2017年のジュネーブショーで公開され、すでに完売となっている「メルセデス・マイバッハ G 650 ランドレー」が特別展示された。

ホイールベースが延長されて後席空間が広くなったほか、後方のルーフを取り払ってソフトトップに変更している
カーボン製のワイドフェンダーを装着してトレッド幅を拡大し、走破性を向上させた
リアシートはセパレートタイプ
22インチのピレリ製マッド&スノータイヤを装着
V型12気筒のツインターボエンジンを搭載することを示すバッヂなどを装着

スマート フォーツー カブリオ

 このほか、展示スペースに置かれたスマート フォーツー カブリオでは、2018年から本格稼働を予定している「デジタルセールス・プロジェクト」のデモを実施。AI(人工知能)を活用するこの新プロジェクトでは、インパネに設置されたディスプレイの表示などを使い、スマートが持つ魅力がAIによって解説されていた。

スマート フォーツー カブリオ
今回の年頭記者懇談会では、車両自体の紹介ではなく、車内に設置された「デジタルセールス・プロジェクト」について体験できるデモが用意された
デジタルセールス・プロジェクトでは、車両に搭載されているAI(人工知能)と対話するスタイルでスマートが持つ魅力などを解説。また、ディスプレイに備えたカメラで記念撮影して、AIが写真を登録したメールアドレス宛に送るデモも行なわれていた