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メルセデス・ベンツ、“究極のエクスクルーシブ性”を追及した新型「メルセデス・マイバッハ Sクラス」発表会

9月26日に発表予定の「Eクラス ALL-Terrain」も参考展示

2017年9月8日 開催

2253万円~2761万円

グランド ハイアット 東京(東京港区六本木)で新型「メルセデス・マイバッハ Sクラス」をメルセデス・ベンツ日本株式会社 代表取締役社長兼CEO 上野金太郎氏が発表

 メルセデス・ベンツ日本は9月8日、「Sクラス」のロングモデルよりさらに200mm長いホイールベースを備え、その延長分を全て後席乗員の快適性向上のために使った新型「メルセデス・マイバッハ Sクラス」をグランド ハイアット 東京(東京港区六本木)で発表した。

ボディサイズは5462×1899×1498mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは3365mm。メルセデス・マイバッハ S 560 4MATICの車両重量は2330kg(ファーストクラスパッケージ装着時は2360kg)
光ファイバーによる3本ラインが特徴的なヘッドライトを採用。フロントグリルには「MAYBACH」のロゴを新たに配し、フロントとリアのバンパーにはエレガントなクロームパーツがふんだんに取り入れられた
超ロングなボディを彩るボディカラーは10種類が用意されている
メルセデス・マイバッハ S 560 4MATIC のフロントフェンダーには「4MATIC」、Cピラーには三角形の中に2つのMがあしらわれた「Maybach Manufaktur(マイバッハ・マヌファクトゥーア)」のエンブレム
満天の星空の輝きを想起させる「クリスタルルック」を採用したLEDリアコンビネーションランプ。状況によって発光量を調整することで眩惑を防ぎ、安全性にも寄与している
タイヤサイズは前輪が245/40 R20、後輪が275/35 R20。メルセデス・マイバッハ専用20インチマルチスポークホイール(鍛造)に装着される
「タッチコントロールボタン」付きのマルチファンクションステアリングを採用。マルチカラーアニメーションを搭載したアンビエントライト(64色)も装備する
リアシートには、座面の下からせり上がるレッグレストを備える。バックレストはスイッチ操作で43.5度までリクライニングが可能な「エグゼクティブシート」を採用。後席は「量産車として世界最高の静粛性を実現した」という
ホットストーン式リラクゼーション機能を含む6種類のマッサージプログラム、ドアやセンターコンソールのアームレストなど手に触れる部分を快適な温度に温める各種ヒーター類を持ち、フロントシート背面には10インチ大画面モニターとワイヤレスヘッドホンによるリアエンターテインメントシステムが備わる
ファーストクラスパッケージを選択すると、ドイツの歴史ある高級銀食器メーカーのROBBE&BERKINGがマイバッハ専用に製作したシャンパングラスとサーモスタット制御のクーリングボックスが装備される
Sクラス同様、広く確保されたトランク。センターの四角いボックスは後席に備わったクーリングボックスの背面
メルセデス・マイバッハ S 560には新型のV型8気筒4.0リッター直噴ツインターボエンジンを搭載。最高出力は345kW(469PS)/5250-5500rpm、最大トルクは700Nm/2000-4000rpm。メルセデス・マイバッハ S 650には新しいV型12気筒6.0リッターツインターボエンジン(最高出力463kW[630PS]/5000rpm、最大トルク1000Nm/2300-4200rpm)が搭載される

「メルセデス・マイバッハ Sクラス」は、Sクラスのロングモデルをさらに200mm延長したホイールベースを備え、その延長分を全て後席乗員の快適性向上のために使う事で、ゆったりとそして余裕のある後席の区間を実現した。

 エクステリアのデザインは、光ファイバーによる3本のラインが特徴的なヘッドライトを採用。フロントグリルに「MAYBACH」のロゴが新たに装着され、フロントとリアのバンパーにクロームパーツをふんだんにあしらうことでエレガントに仕上げられた。インテリアでは最高の素材が最上のクラフトマンシップで仕上げられ、センターコンソールのウッドトリムは“MAYBACH”のレタリング、フロントセンターアームレストとリアアームレストは“Maybach Manufaktur”(マイバッハ・マヌファクトゥーア)のエンブレムで飾られる。

 リアシートは左右ともにオットマンを備え、43.5度までリクライニングが可能なエグゼクティブシートを採用。優れたエアロダイナミクスによる風切り音の低減と、後席を大きく囲む遮音材、特殊なシーリング技術などにより、量販車として世界最高の後席の静粛性を実現した。

 また、ホットストーン式リラクゼーション機能を含む6種類のマッサージプログラム、センターコンソールのアームレストなど手に触れる部分を快適な温度に温める各種ヒーター類、冷たい飲み物は保冷し、温かい飲み物は保温する温冷切り替え機能を備えたドリンクホルダーを装備。さらにエアアウトレットから室内いっぱいに香りを放つパフュームアトマイザー機能とイオン放出による空気清浄機能などを追加した「エアバランスパッケージ」には、マイバッハ専用の芳醇な香り「AGARWOOD」を採用。左右のフロントシート背面に10インチ大画面モニターとワイヤレスヘッドホンを備え、移動中でも映画やTV番組を楽しめるリアエンターテインメントシステムを装備する。

 ファーストクラスパッケージを選択すると、リアシートのアームレスト後端にサーモスタット制御のクーリングボックスが装備され、ドイツの歴史ある高級銀食器メーカー「ROBBE&BERKING」がマイバッハ専用に製作したシャンパングラスが付属。片手で簡単に出し入れ可能な左右リアシート用格納式テーブルも備えられる。

 飛躍的に進化した「レーダーセーフティパッケージ」も標準で装備。ステレオマルチパーパスカメラとミリ波レーダー、センサーによるクルマの全方位に渡る精度の高い視野と、そこから得られた情報を元にさまざまな状況に的確に反応する高度な知能を備え、ドライバーのアクセル、ブレーキ、ステアリング操作をサポートして部分自動運転を実現する。

 テレマティクスサービス「Mercedes me connect」は、車両が通信することで世界中のどこにいてもスマートフォンの操作1つでキーのロック・アンロック操作が可能。24時間コンセルジュサービスや24時間緊急通報サービス、24時間故障通報サービスなど、便利な機能が数多く搭載される。S 560は狭い場所で駐車するときに車外からスマホによる遠隔操作で自動駐車を実現するリモートパーキングアシストの利用が可能。

 メルセデス・マイバッハ Sクラスのラインアップは3モデル。新型の4.0リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジンを搭載するメルセデス・マイバッハ S 560の右ハンドル仕様(後輪駆動モデル)は2253万円。同S 560で左ハンドル仕様の4MATIC(4WD)モデルは2253万円。新型6.0リッターV型12気筒ツインターボエンジンを搭載するメルセデス・マイバッハ S 650は2761万円となっている。

ステレオマルチパーパスカメラとミリ波レーダーセンサーにより飛躍的に進化した「レーダーセーフティパッケージ」は、クルマの全方位に亘る制度の高い視野と、そこから得られた情報を元にさまざまな状況に的確に反応する高度な知能を備えている
テレマティクスサービスMercedes me connectは、世界中のどこにいても、スマートフォンの操作1つで、ロック・アンロックをする機能や、24時間コンセルジュサービス。スマートフォンによる遠隔操作で、自動駐車を実現するリモートパーキングアシストなど、便利な機能が数多く搭載された
マジックボディコントロール(ダイナミックカーブ機能付)は、前方最大15mの路面の詳細な凹凸をステレオマルチパーパスカメラで捉え、路面状況に応じて瞬時にサスペンションのダンピングを制御し、フラットで極上の乗り心地を実現する
肩や旨にかかる衝撃を軽減するSRSベルトバッグ&クッションエアバッグ

「これからもお客様に究極のラグジュアリーをお届けして参ります」と上野金太郎氏

メルセデス・ベンツ日本株式会社 代表取締役社長兼CEO 上野金太郎氏

 発表会では、メルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏がマイバッハの歴史について解説したあと「2002年に当時のダイムラー・クライスラー社は、お客様からの“Sクラスを超える、より個性あるプレミアムカー”というご要望に応えるべくマイバッハブランドを復活し、『マイバッハ 57』や『マイバッハ 62』を発表させていただきました。『メルセデス・マイバッハ Sクラス』は、Sクラスのロングモデルよりさらに200mm長いホイールベースを備え、しかもその延長部を全て後席乗員の快適性向上のためにあてることで、ゆったりと、そして余裕のある後席を実現をいたしました」。

「伝統と革新を体現するメルセデス・マイバッハ Sクラスのラインアップは、こちらの3モデルとなっております。新型のV型8気筒 ツインターボエンジンを搭載する『メルセデス・マイバッハ S 560』には、右ハンドル仕様の後輪駆動モデル、左ハンドル仕様の4MATICモデル。そして、新しいV型12気筒ツインターボエンジンがもたらす、きわめて滑らかで静粛性の高い乗り心地の『メルセデス・マイバッハ S 650』でございます。メルセデス・マイバッハ SS560 4MATICは今月より納車が可能でございます。そして、そのほかの2モデルは12月ごろの納車を予定しております」と紹介した。

2002年に当時のダイムラー・クライスラーがマイバッハブランドを復活して製作された「マイバッハ 57」と「マイバッハ 62」
2016年の9月に完全受注生産モデルとして発表された「メルセデス・マイバッハ S 600 プルマン」は、全長を6.5mまで伸ばし、後席を対面4座仕様にしたモデル
1月に発表された「メルセデス・マイバッハ S 650 カブリオレ」は、「メルセデス AMG S650 カブリオレ」をベースに、クラシカルなデザインと専用装備を取り入れた世界で300台、日本では4台の限定モデル
3月のジュネーブショーで発表された「メルセデス・マイバッハ G 650 ランドレー」は、ブランド初のSUVモデル。ランドレーの名のとおり後席部分のみをオープンにして、悪路でもオープンエアドライブが楽しめる
2016年8月にぺブルビーチで開催されたクラシックカーの祭典「コンクール・デレガンス」で発表された「ビジョン メルセデス・マイバッハ 6」。全長5.7mの2シータークーペで、各ホイールをモーターで駆動するという、電動化と最先端技術を融合させたEV(電気自動車)のコンセプトカー
今年のぺブルビーチ コンクール・デレガンスでは「ビジョン メルセデス・マイバッハ 6 カブリオレ」が発表となった

9月26日に発表予定の「Eクラス ALL-Terrain」も参考展示

会場では9月26日に発表予定のメルセデス初となるクロスオーバーモデル「Eクラス ALL-Terrain」も参考展示された
Eクラス ALL-Terrainの詳細は9月26日に発表