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トヨタ車は購入後にも進化する!? 「トヨタアップグレードファクトリー」の内容とその魅力を知る
- 提供:
- 株式会社KINTO
2026年5月19日 00:00
トヨタ自動車では2022年1月から「KINTO FACTORY(キントファクトリー)」というサービスを展開している。これは新車注文時でなければ選べなかった装備や用品、システムを“後付け”できるもので、2025年12月にサービス名称を「TOYOTA UPGRADE FACTORY」「LEXUS UPGRADE FACTORY」に変更した。
サービス開始当初は「プリウス」「アクア」など一部車種を対象としたものだったが、新車生産が終了した車種の取り扱いも徐々に増やし、2026年3月時点ではトヨタ車は「カローラ」「シエンタ」「ハイエースバン」「MIRAI」「ハリアー」など33車種、GRモデルは「GRヤリス」「トヨタ86」の2車種、レクサス車は「RX」「RZ」「NX」「UX」「LS」など12車種まで対象を拡大。多くの人が利用できるサービスへと進化している。
サービス内容は以下の3つ。まずは内装や外装をリフレッシュ、そして再生をする「リフォーム」の分野。そしてクルマの基本性能を向上させる「アップグレード」。これは新車購入時にしか選べなかったオプションの後付けや、運転支援などのシステムを最新にアップデートするものである。次に「パーソナライズ」というもの。これはドライバーの嗜好に合わせてクルマの機能を進化させるもので、ドライバーごとに合わせたソフトウェアのカスタマイズなどが計画されている。
今回はトヨタ車向けの「トヨタアップグレードファクトリー」の対象車種の中から一部を選び、具体的な対応の内容を紹介していこう。
カローラクロス(2021年~)/雪道走行性能を向上させるアップグレード
手ごろなサイズ感とSUVならではの走破性を備え、幅広いユーザーから支持されているカローラクロス。オールシーズン活躍するモデルだが、E-Fourモデルはウィンタースポーツユーザーや積雪地域のドライバーにとって頼れる存在となっている。
現行モデルではE-Fourのドライブモードに、雪道走行の安定性を高める「SNOW EXTRAモード」が設定された。これにより雪道での走行安定性がさらに高まっている。
従来であればこうした新機能は新車でしか利用できなかったが、トヨタアップグレードファクトリーを利用すれば既販車にも「SNOW EXTRAモード」を追加できる(2023年10月~2025年4月生産のZグレード・E-Fourが対象)。なお、このアップグレードにもメーカー保証が付帯される。
また、スマートフォンの充電などに使用するUSB端子をUSB Type-AからType-Cへ変更するメニューも用意されているほか、後方から接近する車両をドアミラー内のインジケーターで知らせる「ブラインドスポットモニター」の追加も可能だ。この装備を追加すると、駐車場から後退する際に左右後方から接近する車両をレーダーで検知してブレーキを作動させる「パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)」も同時に装備される。
さらにトヨタの「リモートスタート(アプリ)」に対応するスターターキットの追加も可能。スマートフォンのアプリ操作で乗車前にエアコンを起動できるため、乗り込む前から車内を快適な温度にしておくことができる。
なお、これらのアップグレードはカローラクロス以外に多くの車種でも提供されているサービスとなるが、車種ごとに対象年式やグレードがそれぞれ決まっている。自分の車両が対象かどうかはアップグレードファクトリーのWebページで確認可能だ。ページ内の車台番号入力欄に車検証の車台番号を入力すれば施工可否を確認できる。
ノア・ヴォクシー(2022年~)/車内の静粛性を高めるアップグレード
ノア・ヴォクシーはファミリー層から高い人気を集めるミニバンだ。ドライバーには見通しのよい視界と扱いやすい運転ポジションで、シートやステアリング、シフトレバーの配置も運転のしやすさを追求したものとなっている。家族を乗せたドライブを安心して楽しめるクルマであり、車内には広くゆったりとした空間が広がる。さらに、高度運転支援システム「トヨタ チームメイト」や次世代予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」などを装備し、乗る人すべての満足度が高い仕上がりとなっている。
そんなノア・ヴォクシーをさらに魅力的にするアップグレードとして用意されているのが「静粛性向上パッケージ」だ。このパッケージでは車両全体の音響解析を行ない、静粛性向上に最も効果の高い部分を特定。その部分に専用防音材を追加する。
解析の結果、ノア・ヴォクシーでは主にリア周辺への施工が効果的とされており、リア部分への繊維系防音材の追加や窓枠周辺への防音シール施工などが行なわれる。
この作業によって車内の静粛性はワンランク上のレベルへと向上。トヨタの社内テストでは「2015年~2023年式アルファード・ヴェルファイア」より高い静粛性を実現したという(2列目シート、100km/h時)。特に2列目以降で効果が高く、車内での会話がしやすい快適な空間となる。
この静粛性向上パッケージは2022年以降の7人乗り全グレードが対象(福祉車両を除く)。作業自体は半日から1日程度で完了するものの、申し込み後に部品の手配や施工場所の調整に3か月程度かかる場合もあるそうなので、長期連休などでロングドライブの予定があるのなら、早めに申し込むのがいいだろう。
アルファード/ヴェルファイア(2023年~)・ランドクルーザー300(2021年~)・ランドクルーザー250(2025年~)/盗難への対策を強化するアップグレード
アルファード/ヴェルファイア、ランドクルーザーシリーズは盗難の被害が多い車種でもある。そのためオーナー自身が独自の盗難対策を行なっているケースも少なくない。そこで登場したのがトヨタ純正セキュリティシステム「スマートアップグレードスイッチ セキュリティシステム」だ。
セキュリティシステムは何より信頼性が重要だが、トヨタ純正であればその点でも安心感が高い。対象車のオーナーにとっては、まさに待ち望んでいた装備と言えるだろう。
このシステムはスマートフォン専用アプリと車両側のセキュリティ機能を連動させ、車両に対する不正な攻撃への対策を行なうもの。主な機能は3つある。
1つ目は「エンジン始動ロック」。純正のスマートキーに加え、スマートフォンアプリでの認証がそろった場合のみエンジン始動を許可する仕組みだ。これにより外部機器を使った盗難手口から愛車を守ることができる。また、設定を「警戒ON」にしておくと、スマートフォンとの通信がなくても車両から離れたあとに自動でロックが作動する。常時警戒モードのほか、夜間のみ警戒するといった設定も可能だ。
2つ目は「乗車検知時のスマホプッシュ通知」。警戒中にドア解錠やエンジン始動操作を検知すると、Bluetooth通信圏内であればスマートフォンに通知が送られる。圏外だった場合でも次回接続時にログを確認でき、発生時間を含めて状況を把握できる。
そして3つ目が「音声威嚇」。警戒中の不正乗車を検知すると専用スピーカーから日本語と英語の威嚇音声が流れ、不正行為を抑止する。
気になる価格は7万1720円~7万7220円(部品代・取り付け費・保証を含む)。保証期間は3年または6万kmとなる。さらに、必要に応じて新しい機能に更新できるOTA(Over The Air:無線アップデート)にも対応している。
自分のクルマが対象かどうかはアップグレードファクトリーの商品ページ内にある検索システムで確認できる。申し込みから部品手配や施工調整まで約3か月かかる場合もある。その後入庫し、作業自体は半日から1日程度で完了する予定だ。
クラウン(クロスオーバー)(2022年~)/先進機能の拡張と内外装アップグレード
クラウン(クロスオーバー)には多くのアップグレードメニューが用意されている。その中から、トヨタアップグレードファクトリーならではのメニューを紹介しよう。
まずは予防安全機能を進化させる「後付けToyota Safety Sense機能拡張」。対象は2024年4月に一部改良したクラウン(クロスオーバー)Gグレードで、アップグレードの内容はRS/Zグレードに標準装備されているトヨタ チームメイトの機能に「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」が追加されるものである。
この機能は自動車専用道路の渋滞時(0~約40km/h)に作動し、レーダークルーズコントロールとレーントレーシングアシスト作動中にドライバーが前方を向いているなど一定条件を満たすとシステムが起動。車両が周囲状況を認知・判断・操作支援を行なうことで、ドライバーの疲労軽減をサポートするものとなっている。
「Toyota Safety Sense」の機能としては「緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)」も追加される。これは歩行者や車両、自動二輪などとの衝突の可能性が高まった際、車線内に回避スペースがある場合にシステムが弱いブレーキをかけながら操舵支援を行ない、衝突回避をサポートするものだ。
このほか、前方交差車両の接近をディスプレイ表示で知らせる「フロントクロストラフィックアラート」や、高速道路などでウインカー操作を合図に車線変更を支援する「レーンチェンジアシスト」も追加される。
このほかにも「本革シートパッケージへの交換(ステアリングヒーター・フロントシートヒーター付き)」も用意されている。
これは2024年4月に一部改良したクラウン(クロスオーバー)のGグレードを対象としたもので、標準シートをシートヒーターやシートベンチレーション付きの本革シートへ交換するもの。運転席には2名分のステアリングホイール、シート、ドアミラーのポジションを記録できるメモリー機能が追加される。助手席は4ウェイパワーシートとなり、さらにステアリングヒーターも装備される。クラウン(クロスオーバー)の上質さと快適さを向上させるメニューである。
クラウン(クロスオーバー)向けアップグレードメニューは、申し込みから入庫まで約3か月かかる場合もある。入庫後の作業は内容が複雑なため、施工期間は1.5日~2日程度が目安となる。またモデリスタやTRD、GRパーツ装着車の場合、装着状況によって施工できない場合もあるため事前確認が必要だ。
愛車に長く乗り続けられるトヨタアップグレードファクトリー
今回はいくつかの車種を例にトヨタアップグレードファクトリーのサービスを紹介した。紹介した車種以外にもさまざまなアップグレードメニューが用意されているため、興味がある人はトヨタアップグレードファクトリーのWebサイトを確認してほしい。
新車だけでなく中古車を含めた「すでに販売されたクルマ」を対象とするトヨタアップグレードファクトリーは、長く一緒に過ごしてきた愛車だけでなく、購入を検討している中古車にも適合すれば利用できるサービスだ。利用することで快適性や安全性の向上だけでなく、アップグレードによるさらなる満足感を得ることができる。
それだけに現在トヨタ車を所有している人はもちろん、これからクルマ選びを考えている人にとっても覚えておきたいサービスと言えるだろう。


























