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KINTO FACTORYのクラウン クロスオーバー用「内装加飾パッケージ」とは? 実車をチェックしてみた
2023年12月25日 08:05
トヨタ自動車はユーザー層やニーズに合った新車を開発、製造、販売を続けることで、同社がいう「もっといいクルマ」をユーザーに提供しているわけだが、クルマを販売していれば当然、現在乗っているユーザーもいる。そうしたユーザーに対しては整備や点検で安心を提供しているが、トヨタではそれだけに留まらないサービスができないかと考えた。
そして見えてきたのが以下の点。現在はクルマに搭載される技術の進化が早いため、同車種であっても安全機能や便利機能が新しくなることもあるし、クルマの購入時に選ばなかったオプションがあとからほしくなることもある。そこで2022年1月よりトヨタ、レクサス、GRのクルマを対象とした「KINTO FACTORY」というサービスを立ち上げた。
このサービスはすでにユーザーが利用しているクルマを対象とし(対象車は限定されている)、経年劣化が気になるパーツを新品に交換するといったものから、新車注文時にしか選べなかった装備や純正オプションをあとから取り付けたり、搭載する電子制御のソフトウエアをアップデートしたりなど、メーカーだからできるサービスによってユーザーが所有するクルマの価値を高めることを実施している。
なお、KINTO FACTORYという名称からサブスクリプションサービスの「KINTO」利用者に限定したサービスのようにも思えるがそうではない。従来の現金、クレジットなどといった販売方法で購入したトヨタ、レクサス、GRのモデル(KINTO FACTORY対象車)でもこのサービスは利用できるのである。
そんなKINTO FACTORYでは「クラウン クロスオーバー」を対象とした「内装加飾パッケージ」というアップグレードサービスを開始した。内容は内装パーツのうちシフトパネル、ドアスイッチベース、カップホルダー、インサイドドアハンドル、コンソールエンドの5点を「クラウンスポーツ」に採用されたものへ交換するもので、価格は5万9400円(部品代、取り付け費、保証込み)。
ちなみに内装アップグレードとなれば他にもシートなどやりようがあると思うところだが、今回はユーザーが普段から触れるところの変更に絞り、これを企画のスタートケースにするという意味合いがあるそうだ。そしてユーザーの声を聞きつつ今後の展開につなげていくという。
内装加飾パッケージの対象になるのは、クラウン クロスオーバーのグレードのうちCROSSOVER RS“Advanced”とCROSSOVER RSを除くグレードだが、これがかなり好評で、KINTO FACTORYアップグレード商品の中でも上位に位置するオーダー数という。そして前記のRS系グレードについては2023年12月以降に対象に追加予定とのことなので、今後も需要は伸びそうだ。
KINTO FACTORYのサービスはどうやって利用する?
KINTO FACTORYが扱うサービスの購入の検討や購入は、KINTO FACTORYのWebサイトを参照することで内容、価格、適合などが確認できる。
このうち適合(ほしいアイテムが自分のクルマに付くか)については、KINTO FACTORYのページにて車検証に記載されている車体番号を入力することで適合が確認できるので、クルマに詳しくない人でも不安なく購入できるだろう。
そして気に入って購入となった際はページ内のカートに商品を入れて決済。購入した商品の取り付けは全国にあるKINTO FACTORY施工受付販売店(トヨタアップグレードセレクション/レクサスアップグレードセレクション/GRアップグレードセレクション)にて対応するもので、こちらもサイト内のメニューでお店の所在地などの確認と申し込みができる。
購入した部品は選択した施工受付販売店へ送られるので、あとは予約した日程でクルマを持ち込むという段取りだ。なお、クラウン クロスオーバー用の内装加飾パッケージはWebで注文後、10日前後で施工受付販売店へ入荷するとのこと。
クラウン クロスオーバー用の内装加飾パッケージの価格は5万9400円だが、他の純正アクセサリーとは違い価格には部品代のほか、取り付け工賃も含まれている。また、正規販売店での取り付けなので施工後は保証の条件に合い、なおかつ保証期間内であれば無料でメーカー保証が受けられる。