新品と使い込み品で「WINTER MAXX 02」の効きもち性能検証!
●前編はこちら
効きもち! ロングライフ! 氷にギュッ! の「モチ・ロン・ギュ」でおなじみダンロップのスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 02」。
まずそれぞれ説明しますと、「モチ」は約4年後でも氷上ブレーキ性能がより良好に持続する特性を表しています。液状ファルネセンゴム採用の新配合ゴムなので、硬くなりにくく、その分、性能が持続するというわけです。
それから「ロン」。空洞や混入物が少ない「高密度ゴム」を採用しているので、摩耗しにくいロングライフなタイヤです。具体的には、ナンと、4年も使えちゃいます!
そして「ギュ」は氷の上でもギュッと止まる氷上性能。液状ファルネセンゴム配合の「超密着ナノフィットゴム」を採用したことで、驚きの氷上性能を獲得しています。
とまあ、凄そうな性能のスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 02」。筆者も実際に使っていますが、氷結路も雪道もウェット路面もドライ路面も安心感を持って走れて、非常に安心&快適なタイヤですよ〜♪
WINTER MAXX 02の性能を評価すべく、北の大地 北海道までやってきました! しかも今回は新品と3シーズン目のWINTER MAXX 02を乗り比べちゃいます♪
さて、「WINTER MAXX 02」の大きな魅力は、スタッドレスタイヤとして優れていることに加えて、ロングライフであること。4年も使える! 氷上ブレーキ性能が4年先でも良好に発揮される! えぇ〜っ4年も〜!? 凄い!
……とは思うんですけど、ソレってホントに? 「冬タイヤは摩耗しやすい」というイメージがある筆者としては、いやでもタイヤが摩耗してきたら性能も落ちるでしょ〜? 氷上ブレーキ性能もゴムも4年のライフとか、ホントかなぁ〜? などと、やや眉唾になってしまうのでした。
そこで今回は、実際にある程度使い込んだ「WINTER MAXX 02」と新品の「WINTER MAXX 02」で走り比べ。使い込んだ「WINTER MAXX 02」は3シーズン目突入の1万8000km以上走ったもの。新品と3シーズン・1万8000km品なら、やっぱり差が出ちゃうんじゃないのかな〜、みたいな。
北海道の氷結路面で「WINTER MAXX 02」の実力を再認識
4年使える「WINTER MAXX 02」。ソレってホント? これを試すべく、北海道にやって来ましたが、およよよよ!? なんか、いつもの北海道とちょっと違う?
というのは、この冬は暖冬傾向。北海道に来てみたら、ちょうど雪が降り始めの時期で、降ったり止んだり、雪が溶けたり、溶けた雪がまた凍ったり。ビミョーな降り加減。いつもの北海道の雪のイメージって、たっぷりの雪と圧雪路面と、そこに積もるパウダースノーって印象なんですが、今回はアイスバーンの上に湿った雪、みたいな感じ。
これ、スタッドレスタイヤで走行するにおいて、かな〜り悪条件だと思いました。何しろ、路面を歩いてみると、も〜滑る滑る! 滑りにくいアウトドア用のシューズでも、気を抜くとすぐにツルリ! バランス崩して転ぶことも!
とくに、太陽が出たりするとヤバい。アイスバーンの上に少し積もった雪が溶け始めて、超〜絶滑るんですっ! 走っているクルマを見ると、ズリリッ、ガガガッと、タイヤが滑る音やABSが介入しちゃってる音なんかがけっこー聞こえたりします。
そんな光景を横目に見つつ、たまに歩いてツルっと滑りつつ、目的地に到着。到着後は新品「WINTER MAXX 02」を装着したクルマで走行です。一応、1000km程度のタイヤ慣らし走行済み。
前述のとおり北海道においてはけっこー最悪レベルの路面コンディションですし。新品「WINTER MAXX 02」と言えども、油断ならない状況。
さておき、新品「WINTER MAXX 02」の実力を再検証ということで、走り始めました。滑るかな? と恐る恐る走り出すと、うわっ! ビックリした筆者なのでした。
てのは、も〜「WINTER MAXX 02」の滑らないこと滑らないこと。歩くと速攻で転びそうになる濡れ気味アイスバーンなのに、力強く走り出し、スムーズに加速し、安定して曲がり、ギュッと止まる。他人様のMT車で、まだ慣れてなくて急発進・急ブレーキもアリガチなんですけど、それでも全然滑らない!
え、こんな凄かったっけ「WINTER MAXX 02」? 久々に激ヤバなアイスバーンを走ったこともあり、「WINTER MAXX 02」の実力に改めてビックリしてしまいました。
いや〜しかし、どう運転しても滑らない。じつは、新品「WINTER MAXX 02」で走っているのは、前述よりさらに路面状況が悪化したような道だったりします。交通量多めで、昼間で少し日が射して、表面の雪が溶け始めたソロバン路面のアイスバーンの、しかも交差点多々の街中、みたいな。
でも滑らないナ〜イ! 全然滑る気がしナ〜イ! やっぱり「WINTER MAXX 02」スゴ〜イ! とても安心。なので全然疲れない。雪道ドライブ(←ていうか北海道らしからぬアイスバーンですけど)が楽しい〜♪
という感じで、改めて「WINTER MAXX 02」の実力をガツンと思い知った筆者。路面状況がヤバいほど、その性能の高さが実感できますね〜。先進的な性能です。
1万8000km以上・3シーズン目の「WINTER MAXX 02」の実力は?
新品「WINTER MAXX 02」の実力を改めて知ってビックリしたり楽しくなったりした筆者ですが、次はいよいよ使い込んだ「WINTER MAXX 02」で走る。タイヤ性能を検証する走行ですネ♪
検証に使ったのは2016年製造の「WINTER MAXX 02」。2016年は「WINTER MAXX 02」登場年ですが、そのときから、この検証のために春夏秋冬通してずーっと現在まで使い続けています。製造から2年経過して3シーズン目を迎えた「WINTER MAXX 02」というわけ。この「WINTER MAXX 02」で走った距離は1万8823kmです。
さっそく、この使い込んだ「WINTER MAXX 02」で冬の北海道を走行。氷結路、圧雪路、新雪にシャーベット路面にウェット路面、それからドライ路面も走ってみました。
フツーの感覚では、「もう2万km近く走っている」「夏でもかまわず使い続けてきた」「2年経過して3シーズン目に入っている」というスタッドレスタイヤだと、ゴムも性能もけっこう劣化していそう。新品ほどの性能はなさそう。摩耗もけっこうありそう。
と、思いますよね? 筆者も思っていました。
写真左が新品WINTER MAXX 02、写真右が1万8000km以上走った3シーズン目のWINTER MAXX 02。交差点の手前でしかも橋の上というわりと最悪な状況でも比較してみました
しかし、実際には、それがイロイロ違ったんでした。かな〜り違っていた。
ザックリと正直な印象を書きますと、まず新品「WINTER MAXX 02」と使い込み「WINTER MAXX 02」では、ほとんど性能差がナイ。ていうか性能差を感じ取れない。街中を無理なく走るといった範囲では、「まったく違いがわからない」という感じなんです。
え? あれ? いや、なんか本日のオレってオカシイの? 鈍いの? とか思って、このクルマのオーナーであり2万km近く「WINTER MAXX 02」で走ってきた編集部瀬戸氏に「ねえねえ新品と古いので違いわかった?」とコッソリ訊いてみました。すると、ちょっと首をすくめ、小声で「いや〜じつはボクも全然わかんないんですよぉ(笑)」との答えが返ってきたのでした。
新品と使い込み品で性能差が出てこないとは! 「WINTER MAXX 02」……おそろしい子!
と~っても注意深く運転してみると……
新品と使い込み品の違いがわからない筆者。そして編集部瀬戸氏。ツイデに同行していた他スタッフも含めて「違いワカンナイ組」の一員となりました。
ですよね〜おんなじって感じですよね〜、わかんないですよね〜新品も1万8000km以上・3シーズン目も! でも差がナイってことは無いハズ! 絶対に差があるハズ!
ぐぬっ! 新旧で乗り比べてみても違いがわからないとは……
というわけで、とっても注意深く神経を研ぎ澄まして走ってみると、磨かれたアイスバーン状態の路面での停止の際に、クルマが止まる直前で、ごく僅かに新品タイヤの方がよく止まるような……そうでないような……。そこで、このブレーキ停止直前に注目して走ってみると、やっぱり「新品タイヤのほうが少しだけ最後の踏ん張りが利く」という傾向があるように思えました。なので、やっぱり「WINTER MAXX 02」とは言っても、全く劣化しないわけではないみたいです。
ゴムも性能も減りにくい「WINTER MAXX 02」でキマリ!
新品でも1万8000km以上・3シーズン目でも、同等と言える性能を発揮してしまう「WINTER MAXX 02」。ところで、 ゴムの減りは? 摩耗の度合いはどうなのか? 実際に新品と使い込み品の「WINTER MAXX 02」のロングライフ性能を比較してみました。
見比べると、新品のほうはタイヤ表面にあるブロックの角が鋭い感じ。使い込んだほうは、角が少し丸く摩耗しています。見れば「どちらが新品か?」がわかります。
次いで計測。冬タイヤとしての使用限界を示すプラットフォームまでのミゾの深さを測ってみました。すると、ローテーションしながら1万8823km走ったという、使い込んだ「WINTER MAXX 02」のミゾの深さは3.56mm。一方、慣らし走行1000kmの「WINTER MAXX 02」は4.54mm。その差は約1mm。
プラットフォームまでの深さを測定してみた。1万8000km以上走ってその差は1mm弱。なので1万kmで0.5mmちょっと摩耗した計算
使い込んだほうの「WINTER MAXX 02」は1万8823km走っていますので、1万kmの走行で0.5mmくらいタイヤが摩耗する計算。その程度しか減らないのか! という筆者的印象は置いといて、いろいろ驚けるタイヤですね〜。
ちなみに、この検証に使ったクルマはマツダのアテンザ。タイヤ外径が19インチでけっこう大きめ。その分、タイヤが減りにくいということを加味しても、「WINTER MAXX 02」は十二分にロングライフなスタッドレスタイヤと言えますね♪ 余裕で4年くらい使えるケースが非常に多いと思います。
そんな減りにくさに加え、液状ファルネセンゴムの採用でゴム内の油分が抜けにくくなってもいます。タイヤって内部の油分が抜けると劣化して硬くなったりヒビが入ったり。そしてタイヤ本来の性能も落ちたり。そういう点でも「WINTER MAXX 02」は耐久性・性能持続性の高いスタッドレスタイヤと言えましょう。
たとえば「モチ」=「効きもち!」。氷上でのブレーキ性能が永く保つということですが、前述のとおり「新品と使い込み品をジックリ比べても違いが全然わからない!」くらい、性能が長期間保たれています。正直、かなり驚異的。この「効きもち!」はガチのホンモノと思って良さそうですね〜。
それと「ロン」=「ロングライフ!」。4年先まで使える耐久性は前述のとおり。実際に1万8000km以上・3シーズン目に入っているのに、摩耗が非常に少ないのも、これまた驚異的です。
そして「ギュ」=「氷にギュ!」。歩くと滑って転んじゃうほどの最悪路面でも、「WINTER MAXX 02」なら安定的に走れるし、しっかり止まれる。使い込んだ「WINTER MAXX 02」でも! です。凄いスタッドレスタイヤですね〜。
もはや「WINTER MAXX 02」を選ばない理由を発見不能な筆者。考えてみると、こういう性能って、とりわけ雪上・氷上での走行距離が長くなりがちな北海道など雪国では「オイシイ」と思うんですよね。
もちろん雪がそれほど多くない地域でも「ドライ路面にもウェット路面にも強い」し「4年くらい使えちゃうロングライフ」という点は非常に有り難いです。冬期でも場所を問わず安全・安心に走れるから。
一方、雪国では毎日のように雪や氷を走るわけで、スタッドレスタイヤは生活必需品。「WINTER MAXX 02」はスタッドレスタイヤとして超がつくレベルで高性能ですし、驚けるレベルでロングライフ。高性能な必需品が長モチするわけですから、雪国の人もやはり「WINTER MAXX 02」を選ぶのが吉ですよマジで。
ともあれ、摩耗しにくい「WINTER MAXX 02」は、ゴム自体が劣化しにくく減りにくいので性能もしっかり長持ち。今回の検証で、多くのユーザーが「4年くらいフツーに使えちゃうネ♪」と喜べるスタッドレスタイヤであることを実感した次第です。マジで性能高いですし、ロングライフとなれば結局おサイフにもやさしいわけですから、スタッドレスタイヤを選ぶなら、まずは「WINTER MAXX 02」をチェックしてみてください。
筆者はこれからも「WINTER MAXX 02」です! この冬も安全・安心・快適でしかも高コスパな「WINTER MAXX 02」でキマリだぜ! よぉ〜し今度は「WINTER MAXX 02」で冬の北海道ドライブ行こうっと♪