ジュネーブショー 2017
【ジュネーブショー 2017】出力&空力向上、軽量化でニュル北コース最速を記録したランボルギーニ「ウラカン・ペルフォルマンテ」
出力30HP/40Nmアップや40kgの軽量化などで最高速は325km/h、0-100km/h加速は2.9秒
2017年3月9日 06:55
- 2017年3月7日(現地時間)公開
伊ランボルギーニは、予告通りジュネーブショーで「ウラカン・ペルフォルマンテ」を世界初公開した。
カンファレンスでは社長兼CEOのステファノ・ドメニカリ氏がウラカン・ペルフォルマンテについて紹介を行ない、ニュルブルクリンク ノルトシュライフェ(北コース)で量産車として世界最速となる6分52秒01のラップタイムを記録したことを報告。従来のウラカン クーペ(4WD)からエンジンの出力向上を図るとともに、40kgの軽量化、独自の空力システムを投入したことがポイントとなる。
パワートレーンでは、ウラカン クーペ同様にV型10気筒 5.2リッター自然吸気エンジンを搭載するが、ウラカン クーペが最高出力449kW(610HP)/8250rpm、最大トルク560Nm/6500rpmなのに対し、ウラカン・ペルフォルマンテではエアインテークシステムの最適化、チタン製バルブの採用、エグゾーストシステムの再設計などによって470kW(640HP)/8000rpm、600Nm/6500rpmまで引き上げられた。エグゾーストシステムについては排気パイプをより高く、中央寄りにレイアウトし、ハイパフォーマンス時のエンジン音はベースモデルからさらに攻撃性が高まっているという。
軽量化については、ランボルギーニの特許素材であるフォージドコンポジットをフロント&リアスポイラー、エンジンボンネット、リアバンパー、ディフューザーなどに使用し、総重量を40kg削減することに成功。
また、空力性能では専用に開発したアクティブ・エアロダイナミクス・システム「エアロダイナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ(ALA)」を採用した。これはフロントスポイラーやリアボンネットのエアダクトまわりからリアウィング付近などにアクティブフラップが付き、電動モーターで作動をON/OFFさせることで走行状況に応じた最適な空力性能を生み出すというもの。
例えばALAをONにすると、フロントまわりではフラップが開いてフロントスポイラーの空圧を削減するとともに、インナーチャンネルを通じて特殊形状の車体底部へと空気の流れを導く。また、OFFにするとフロントスポイラー内のフラップが閉じ、高速でのコーナリングおよびフルブレーキング時に必要な高ダウンフォースを発生させるという。
そのほかデザインに関しては、フロントのエアインテークやスプリッターは獲物に飛びかかろうとするヘビの牙をイメージしたものになるとともに、グリルを廃したフロントバンパーで高性能さやスポーティさを強調。20インチホイールのカラーは専用のブロンズカラーになっている。
また、サスペンションシステムの改良も行なわれ、スプリングおよびバーを改良したことでウラカン クーペ比で垂直剛性が10%、ロール剛性が15%アップ。タイヤも専用開発されたピレリ「P ZERO CORSA」を装備するが、要望に応じて公道走行認証を受けたサーキット用タイヤとなるピレリ「トロフェオR」も選択できる。