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写真で見る ランボルギーニ「ウラカン LP610-4」

 2014年に国内発表されたランボルギーニ「ウラカン(HURACAN)」。ランボルギーニのラインアップの中でもV10エンジンを搭載し、ドアも跳ね上げ式でないなど、「ガヤルド」の後継として登場したモデル。上位モデルの「アヴェンタドール」よりもコンパクトなボディー、ひとまわり小さいエンジン、そして高価であることに変わりはないが、アヴェンタドールよりは求めやすい価格となっている。撮影車両はウラカン LP-610-4。その車名のとおり610HPを発生して4輪を駆動する。ベース車両の価格は2970万円だが、オプションを装備しているため撮影車両の価格はもう少し上がる。

 エンジンは自然吸気のV型10気筒5.2リッターで、最高出力610HP/8250rpm、最大トルク560Nm/6500rpm。最高速は325km/h、0-100Km/h加速は3.2秒、0-200km/hは9.9秒のパフォーマンスを発揮する。直噴タイプで、アイドリングストップ機構などを搭載。従来のガヤルドと同じ排気量と気筒数ながら、出力およびトルクを向上させた上で燃費を向上させている。

 トランスミッションはデュアルクラッチの7速DCTで、ランボルギーニでは「ランボルギーニ・ドッピア・フリッツィオーネ(LDF)」と名付けている。そして、完全電子制御の4輪駆動システムによってパワーをすべてのタイヤに伝達する。

 ウラカンはガヤルドに比べてエクステリア、インテリアを一新している。エクステリアは従来の直線的な面で構成されたものから、フロントからリアまで1本の線を描いたものへと変化。ボディーサイズは4459×1924×1165mm(全長×全幅×全高)と従来よりもサイズがわずかに大きくなっている。ホイールベースは2620mmで重量は1422kgとなる。

 ヘッドライトなどをLED化し、より精悍さを強調するほか、インテリアは従来のガヤルドのシンプルでソリッドな雰囲気から、一気に現代的でデザインを強調したものへと変化している。

 そのインテリアは細部に渡って六角形をモチーフとしたものになっているほか、エンジンスタートボタンまわりのエンターテイメント性あふれる仕組みや造形など、ガヤルドとは違った魅力を盛り込んでいる。

 また、メーターパネルは12.3インチのフルカラー液晶によるものとなり、大型のレブカウンターを中心とした表示ができるほか、必要に応じてナビゲーション画面や車両設定をメインの表示にすることも可能。ラップタイムの計測など、さまざまな機能も盛り込んでいる。

ランボルギーニ・ウラカン LP-610-4
ヘッドライトを含めすべてLEDで構成。ターンシグナルランプもLEDによるエッジの立った点滅となる
前後とも20インチホイールを履く
ブレーキはカーボンブレーキを装着
フロントのランボルギーニのエンブレム。獰猛な闘牛を描いている
ドアノブは一度引き出してから操作するタイプ
サイドミラー
LP610-4のエンブレムはリアタイヤの前にある
サイドウインドーの後方に給油口が。六角形の部分を押すと開く
キャップレスの給油口
リアはディフューザーを装備。エキゾーストパイプは4本出し
スポイラーを兼ねた形状だが、可変などはしない構造
テールライトもすべてLEDで構成。バックライトも白色LEDによるすっきりとした光だ
リアミッドにエンジンを搭載するため、ラゲッジスペースはフロントにある
12VのDCソケットを装備
車載工具の中にはランボルギーニのロゴの入った革手袋も用意される
スペアタイアはないのでパンク修理キットを装備
エンジンは後方にある
エンジンフードを開くとV10エンジンを拝める。炭素繊維製のX字のバーはボディー剛性確保のために装着される
ガヤルドのインテリア。随所に六角形があしらわれているデザイン
ステアリングホイールと変速のためのパドルシフト。ウインカレバーとワイパー操作レバーが見当たらない
ステアリングホイールのアップ。ウインカーはステアリングホイール左側の左右のスイッチで操作し、ワイパーも同様に右側のスイッチで操作する
ステアリングホイール下部にある赤いスイッチは走行モードの切替。STRADAは公道モードで、SPORT、CORSAとスポーツ走行度合いを高められる
ウラカンのインテリアの最大の特徴とも言うべきエンジンスタートボタン。赤いフラップを持ち上げて中のボタンを押す仕組み
変速機の切り替えとパーキングブレーキのスイッチ
左右のパワーウインドーをはじめ、各種スイッチがここに並ぶ。ガヤルドに比べてよりデザインされたものになっている
空調やシートヒーターの操作と、カーインフォメーションシステムやオーディオの操作パネル
油圧、油温、電圧の3連メーターは液晶パネルで表現される
助手席のグローブボックス上に六角形の造形のあるトリムが装着される
センターコンソール内にUSBポートがある
ドアの内張り。ここもしっかりと六角形をモチーフとしたデザインが施されている
HURACAN(ウラカン)のプレートが貼られる
サイズは非常に小さいがバイザーとミラーを装備している
シートを前に倒すと手荷物を置くスペースがある。その上にリアウインドーもあるが、エンジン上のルーバーもあり、後方視界はあまりないと思ってよいだろう
液晶パネルによるメーター。レブカウンターをセンターに大きく表示させたところ。スピードメーターは右下に数値で表示している
ナビゲーション画面を半分表示させたところ。視線移動を少なくして見ることができる
オーディオ操作もこのパネルで行える
ナビゲーションをメインに表示させることも可能。スピードメーターや燃料計、水温計も表示している
レブカウンターを表示しながら、オーディオを設定を操作しているところ
設定や操作可能な各項目
車両情報や設定もここで行うことができる。カラー液晶画面で表示されるため、分かりやすく情報量も多い。ラップタイム計測機能もついている
ナビゲーションのほか、オーディオの情報を表示させることも可能だ
右側に電圧計、左側に整備タイミングを表示させることも可能
別の設定をしていても、左右の表示は個別に設定できる

【お詫びと訂正】記事初出時、キャプション内の車名表記に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。

(正田拓也/Photo:安田 剛)