【東京モーターショー2011】 ルノー、コンセプトカーや来年発売モデルなど4台をジャパンプレミア |
ブース中央にコンセプトカー「キャプチャー」を展示 |
ルノー・ジャポンは、東京モーターショーの会場でコンセプトカーの「キャプチャー」、来年に発売を予定している「カングー イマージュ」、「ウインド ゴルディーニ」、「メガーヌ グラスルーフ カブリオレ」の合計4台のモデルを展示し、日本初公開した。
プレスカンファレンスで、同社の大極 司COOは自身のCOO就任後初となる今回の東京モーターショーに向け、「フレンチタッチ」「トレンディ」「スポーツ」という3つのブランドキーワードをブースのコンセプトとして採用。このブランドキーワードは、現在の同社が進めている「FTS戦略」とも重なるもので、日本におけるルノーの強みを最大限に生かすことを目的としていると解説した。
さらに、具体的な“ルノーの強み”は、「すべての乗員に提供される快適性、安心、心地よさ」「新しいテクノロジーや斬新なデザインを通じた新規性と驚き」「創業以来、100年以上続く、モータースポーツに対する情熱が培ってきた技術」の3つであると語り、日本に導入するモデルは必ずこの要素を持っており、事業展開でもこれに沿ったものとして進めることで、統一されたルノーのブランドイメージが打ち出せると明かした。
実際にこのFTS戦略の成果として、2009年にはリーマンショックの影響で1755台まで落ち込んだ売り上げが、2010年には2536台、2011年は3000台を超える勢いを見せているという。
大極 司COO | 具体的な数値を出しながら同社のFTS戦略について解説する大極COO |
そんなFTS戦略を具現化しているという展示車について、まずキャプチャーは「ルノーの新しいデザイン戦略を形にしたコンセプトカー」と紹介。流麗さとたくましさを併せ持つスポーツクロスオーバー車として、「2人で世界を旅する」というテーマを持つスタディモデルで、搭載するエナジーdCi160ツインターボコンセプトエンジンは、ドライブの楽しさとパフォーマンス、Co2排出量の削減を両立するパワーソースであるという。
新しいルノー車のスタディモデルであるキャプチャー | ||
キャプチャーのドアは縦方向に跳ね上げるタイプ | ||
ミシュランのロゴも入るトレッドパターン | キャプチャーのドアミラー |
「カングー イマージュ」は、世界で累計290万台が販売され、細かな改良を続けながら人気を維持するカングーをベースに、前後バンパーにカングー ビボップと同じデザインを採用し、インテリアでも専用トリムや3トーン内装を使って明るくポップなイメージを強調したモデルとなっている。
カングー イマージュ | ||
バックドアは観音開き式 | エンジンはカングーと同じ1.6リッター | |
カングー イマージュのインパネ |
小型2シーターのクーペロードスターである「ウインド」に追加される「ウインド ゴルディーニ」は、フレンチレーシングブルーのボディにホワイトのストライプという“ゴルディーニデザイン”を踏襲し、ゴルディーニの世界観を現在に投影する「現代版ゴルディーニ」となっているという。また、3代目モデルをベースとしたメガーヌのグラスルーフ カブリオレも展示され、発売に先駆けたお披露目となった。
ウインド ゴルディーニ |
内外装の要所にブルーをあしらっている |
メガーヌ グラスルーフ カブリオレ |
メガーヌ グラスルーフ カブリオレの室内 |
このほかにブースでは、「メガーヌ ルノー・スポール」などを展示し、FTS戦略のブランドキーワードをアピールした。
メガーヌ ルノー・スポール |
(佐久間 秀)
2011年 11月 30日