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マツダ、「アクセラ」を大幅改良。小飼雅道CEO「クリーンディーゼルのさらなる普及にチャレンジ」

1.5リッター、2.2リッターの2本立てでディーゼル比率5割を目指す

2016年7月14日 発売

アクセラスポーツ/アクセラセダン:176万400円~331万200円

 マツダは7月14日、クリーンディーゼルモデルの拡大など「アクセラ」を大幅改良して発売した。今回の商品改良では「デミオ」「CX-3」などで採用している1.5リッターディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を新たにラインアップに追加。既存の「SKYACTIV-D 2.2」と合わせてディーゼル比率で約5割を目指すという。

 なお、大幅改良後の「アクセラスポーツ」「アクセラセダン」のラインアップや車両価格などについては関連記事を参照していただきたい。

1.5リッターディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」搭載のアクセラスポーツ
1.5リッターディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」
大幅改良した「アクセラスポーツ」
大幅改良した「アクセラセダン」のインテリア
マツダ R&Dセンター横浜で行なわれた発表会
マツダ株式会社 代表取締役社長兼CEO 小飼雅道氏

 同モデルの発表会では、マツダ 代表取締役社長兼CEO 小飼雅道氏が「マツダはクリーンディーゼルを今後も重要な環境技術の1つと考え、国内においてもクリーンディーゼル車の一層の普及に努めてまいります。今回の商品改良では、クリーンディーゼルラインアップを従来のSKYACTIV-D 2.2に加えて、SKYACTIV-D 1.5を新たに採用して選択の幅を拡大して、クリーンディーゼル比率は約5割を見込む」と話した。

 続けて「優れた環境性能と経済性を両立して、さらに高い動力性能で気持ちのいい走りを提供するSKYACTIV-Dにより、日本をはじめグローバルでクリーンディーゼル車のさらなる普及にチャレンジしていきたい」と今後の意気込みを語った。

 今回、アクセラの商品改良では、ディーゼルエンジンのSKYACTIV-D搭載車でエンジントルクの応答性を緻密にコントロールする「DE精密過給制御」、静粛性を向上させる「ナチュラル・サウンド・スムーザー」「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」などを採用して静粛性を高めた。

 また、新世代車両運動制御技術「スカイアクティブ ビークル ダイナミクス(SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS)」の第1弾「G-ベクタリング コントロール(G-Vectoring Control)」を搭載するなど、商品価値を向上させた。

 小飼氏は「今回のアクセラの商品改良では、世界初のG-ベクタリング コントロールなどの運動性能の飛躍的向上や高い安全技術、美しい内外装など、あらゆる面で次世代商品に向けて開発している要素を可能な限り前倒しして採用しております。これらは運転される方だけでなく、同乗される方のことを思ったマツダならではの“おもてなしのものづくり”によるもの。これからも他の既存商品に対しても新技術を迅速に導入してまいります。継続的進化により常に商品価値を高めていくことで、マツダ車の販売数台成長と収益性を両立させ、ブランド価値を向上させてより質の高いステージに進んでいます」と説明した。

アクセラの改良ポイントをマツダ株式会社 商品本部 主査 柏木章宏氏がプレゼンテーション
商品改良のポイントを示したスライド