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SUPER GT 第4戦 SUGO。GT500クラス優勝の佐々木大樹選手「全然ギャンブルではなかった」

GT500、GT300クラス優勝ドライバー会見

2016年7月24日 開催

GT500クラス優勝の24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rのドライバー、柳田真孝選手(左)佐々木大樹選手(右)

 スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡村田町)で7月23日~24日開催されたSUPER GT 第4戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round4 SUGO GT 300km RACE」は、佐々木大樹選手、柳田真孝選手がドライブする24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(YH)のタイヤ無交換作戦が成功。GT500クラスの優勝を果たした。

 一方、GT300クラスは嵯峨宏紀選手と中山雄一選手がドライブする31号車 TOYOTA PRIUS apr GT(BS)が優勝している。決勝レース終了後の記者会見に、佐々木大樹選手、柳田真孝選手、嵯峨宏紀選手、中山雄一選手が出席して、優勝した感想などを話した。

GT300クラス優勝の31号車 TOYOTA PRIUS apr GTをドライブする中山雄一選手(左)、嵯峨宏紀選手(右)

──優勝した感想は?

嵯峨宏紀選手

嵯峨選手:第1戦、第2戦とノーポイントが続いていて、優勝できて素直に嬉しい。最後にクラッシュがあったが山田選手が無事だったのが嬉しい。セーフティカーが入るタイミングで、僕らもピットに入るか入らないかのタイミングだったので、チームとタイヤをどうするかを話していて、雄一(中山選手)にはこのままいくよりか少し硬めのタイヤを履き替えてもらったほうがいいということで、それがきちんとハマった。2位か3位で帰ってくればいいかと思っていたが、優勝させてもらって(中山選手に)ありがとうと言いたい。

中山雄一選手

中山選手:夏の3連戦、菅生、富士と鈴鹿に向けていい流れを作ろうと頑張った。菅生とJAF-GTの相性がよくていい位置からスタートできて、ブリヂストンさんと監督が作戦をねって、僕は少し硬いタイヤで後半をいきました。4輪交換だったので(時間がかかり)、まわりのマシンに前にいかれてしまったが、そのまま4輪を交換したメリットを活かして、どんどん近づいていった。GT500や周回遅れのタイミングを活かすなど、ものすごくいい流れがあって、そういったチャンスを1つひとつをモノにしていくことができた。

柳田真孝選手

柳田選手:僕の周回部分は覚えていないくらい後半は長く感じた。大樹(佐々木選手)はタイヤ無交換というつらい状況で50周走らなければならないので、後半が長かった。もともと、タイヤ無交換作戦をできればやってみたいのはあった。とにかくタイヤをいたわって走るというのはスタート序盤からやらなければならない。でもレースなので前に行かなければならなく、そういった葛藤が10何周あって、ほかのマシンが案の定タレてきて前に行くことができた。タイミングよくセーフティーカーが入った時に、近藤監督から“タイヤ無交換でいこうか?”と聞かれ“タイヤを保たしてあるのいけます”と伝えた。あとは大樹選手に聞いてほしい。

佐々木大樹選手

佐々木選手:とにかく菅生は抜けないコースということもあって、柳田さんも僕もタイヤを保たせながら速く走るのはお互いに得意とするドライバーなので、ドライバー、クルマのセッティング、タイヤ、全部揃って無交換作戦をとれているので、(近藤監督にはいろいろ言ったが)全然ギャンブルではなかった。ちゃんとそこを考えて走ったので、ベストな走りをチームとしてできたので今日は優勝出来たと思っている。

──他車との接触について、柳田選手にお聞きしたい

柳田選手:タイヤが完全に温まらない中で、ブレーキングで横に並ばれて、1台分ターンインすれば当たらないと思ったが、予想以上に近くて当たってしまった。僕もコースアウトしてしまったが、グラベルにはまっていたらここにはいられなかったのでラッキーな要素の1つ。

──佐々木選手にお聞きしたい。最後、後から追い上げがある中で赤旗中断となったが、そのままレースが続いていたらどういう展開になっていた?

佐々木選手:自分のタイヤが厳しいのは分っていた。抜かれるとしても馬の背のストレートか最終コーナー。最終コーナーは速かったし、そこでは抜かれることはないので、残りのコーナーは出口重視にしたりタイミングを変えていった、後を走ってくるクルマもタイミングがずれて走り辛かったろうし、どんどん後方が連なれば後ろも気にしなければならないと思うので、頭を使った作戦通りにいったはず。

──次戦以降に向けて意気込みを

佐々木選手:富士は昨年勝っているコースなので、しっかり富士で結果を残せば、そこから鈴鹿、タイ戦、チャンピオン争いに食い込めると思う。もう2週間後なので富士戦は浮かれないで頑張りたい。

柳田選手:昨年はタイで勝ってから1カ月あいだがあって、何回も祝勝会をやって浮かれすぎたので。今年は2週間後なのでしっかり準備をして、シーズン後半にチャンピオン争いをできるように頑張っていきたい。

中山選手:第1戦、第2戦とノーポイントときて、ここで優勝出来たので予想以上の結果。また新たな気持で頑張りたい。GT300は点数が割れていてシリーズランキングの行方は分からないので、次の富士、鈴鹿1000kmが重要なポイントになると思うので頑張りたい。

嵯峨選手:富士、鈴鹿と大きなポイントをとってランキング上位を維持しておいて、最終戦の2連戦がキモだと思っているので、そこに向けて今年1年間やっていくのが今のテーマ。チームと一緒に頑張っていきたい。