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テスラ、自動運転機能を200点以上改善した「アップデート 8.0」10月初旬配信

子供やペットへの安全対策「オーバーヒート プロテクション」実装

2016年10月初旬 配信開始

 テスラモーターズ ジャパンは、同社のEV(電気自動車)セダン「モデル S」、EV SUV「モデル X」向けに、インターネット経由で無料で機能を追加・更新する「ソフトウェア アップデート8.0」の配信を10月初旬から開始する。

 アップデート8.0では自動運転機能に対して200点以上の改善が行なわれるほか、モデル Sの発売以降で最大となる「テスラ タッチスクリーン」のユーザーインターフェース変更が実施される。

 自動運転機能の改善では、カーブに差し掛かるとディスプレイ上に“傾斜した車両”を表示して、オートステアリングが有効になっていることを表す「オートステアリング インジケーター」を見やすいようアップデート。

 このほかに大きな変更点として「渋滞時でも反応よく、スムーズになるよう自動運転機能を調整」「安全警告が無視されると走行中にオートステアリングが解除される安全機能の追加」「自動運転インジケーターのデザイン変更」「自動運転システムが前を走るクルマ2台分までを見通せるようになり、急ブレーキを必要とする事象へのリアクションタイムが短縮」「車線ギリギリを走る車両を追い越す際にレーン補正」を挙げている。

 テスラ タッチスクリーンのユーザーインターフェース変更では、一新した地図をタッチスクリーン全体に表示し、重要な情報のほぼすべてを表示できるように変更。コントロールバーは地図表示をじゃましないよう、必要なときだけ自動的に表示されるようになる。このほか、シングルタッチや音声コマンドで目的地が検索できるようになり、ナビゲーションボタンを下方向にスワイプすることで自宅や職場までのルート案内を開始。必要な情報を表示するため場所に応じて自動的にズームを調整する。

 また、新機能として「キャビン オーバーヒート プロテクション」を追加。「子供やペットに焦点を当てた安全対策」というこの新機能を使うことで、車両がOFFの状態でも車内を安全な温度に保てるようになる。

 これ以外にも、音声コントロールはシングルタップで起動するようになり、入力されたコマンドが視覚的に分かりやすいよう、計器パネルに入力コマンドのフィードバックを表示。メディアプレーヤーはデザインが新しくなり、ドライバーのお気に入りのコンテンツがセンターに表示されるようパーソナライズ。検索機能がアクセスしやすく強力に進化して、ストリーミングラジオ、ライブステーション、ポッドキャスト、接続されているUSBデバイスなどから探している内容が検索される。