ニュース

ポルシェワークスドライバーのマーク・ウェバー選手が今季で現役引退

「今はただ残るレースのすべての瞬間を心からエンジョイしたい」

2016年10月14日(現地時間)発表

マーク・ウェバー選手は今季のWEC最終戦となるバーレーン6時間で現役を引退

 ポルシェAGは10月14日(現地時間)、同社のワークスドライバーを務めるマーク・ウェバー選手が現役引退し、ポルシェの特別アドバイザーに就任すると発表した。

 今年で40歳を迎えたマーク・ウェバー選手が、今季のFIA世界耐久選手権(WEC)最終戦となるバーレーン6時間をもって現役生活にピリオドを打つ。引退後は国際モータースポーツイベントにおけるコンサルタントや、将来のプロフェッショナルドライバーの発掘などに注力していくという。

 この発表について、ポルシェAGのオリバー・ブルーメ社長は「マーク・ウェバーはスポーツマンシップ、耐久力、率直さ、成功へ向けての集中力などポルシェを代表するに相応しいものをすべて兼ね備えています。彼は常に人の話に耳を傾けて熟考する成熟した大人です。マークのWECにおける素晴らしいパフォーマンスに感謝すると同時に、ポルシェが彼との密接な関係を今後も続けられることを嬉しく思います」とコメント。

 また、マーク・ウェバー選手は「私は本当のハイスピードやダウンフォース、そしてバトルの世界から離れることを寂しく思いますが、衰える前に現役を去るつもりでいましたし、次に控えている新しい任務を楽しみにしています」「F1からLMP1への挑戦はまったく新しい経験でしたが、それは私にとってちょうどよいタイミングでもありました。ティモやブレンドンと1台のマシンをシェアすることによって特別なものが生まれるプロセスは忘れがたいものです。バーレーンで最後に919ハイブリッドに乗り込むときには複雑な感情になるかもしれませんが、今はただ残るレースのすべての瞬間を心からエンジョイしようと考えています」と述べている。

マーク・ウェバー選手のデータ

誕生日:1976年8月27日
出身地:クエアンベヤン(オーストラリア)
国籍:オーストラリア
居住地:バッキンガムシャー(イギリス)
身長/体重:183cm/76kg
婚姻区分:既婚(アン夫人)
趣味:スポーツ全般、マウンテンバイク、ヘリコプター操縦