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【SUPER GT 第7戦タイ】シリーズ唯一の海外ラウンド、タイ戦が開幕
2017年の残り2戦、半減するウェイトハンデを活かせるか
2017年10月6日 17:57
- 2017年10月7日~8日 開催
10月7日、8日の2日間に渡り、タイのチャン・インターナショナル・サーキットで「2017 AUTOBACS SUPER GT Round7 Chang SUPER GT RACE」が開催される。10月6日、現地では参戦マシンの車検が始まり、トラック上では現地のサポートレースも行なわれている。
シリーズでは唯一の海外ラウンドとなるこの第7戦、涼しくなってきた日本と違い、気温30度を超える暑さのなかを走ることもあって、タイヤマネージメントがやはり重要。しかしそれ以上に注目したいのが、ウェイトハンデが軽減されることだ。
これまでの第2〜6戦は、各車獲得ポイント×2kg、上限重量はGT500クラスが100kg(+燃料リストリクターの制限)、GT300クラスが同100kgというウェイトハンデが課されていた。ところがシーズン残り2戦となるこのタイミングでは、獲得ポイント×1kgで計算される。さらに次の最終第8戦はハンデなしのガチンコバトルだ。
第6戦の鈴鹿1000km終了時点でのポイントランキングは、23号車MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)が59ポイントでトップ。2位、3位の37号車KeePer TOM'S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ組、BS)と、6号車WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組、BS)が48ポイントでそれに続く。
したがってウェイトハンデは、23号車が59kg、37号車と6号車は48kgとなり、大幅に軽減されることになる。特にシーズン序盤で快走しながらも、ウェイトハンデが増えてきた中盤から苦戦が続いているGT500のLEXUS勢にとっては、序盤の勢いを再び取り戻せるチャンスとなる可能性もある。
とはいえ、第6戦鈴鹿1000kmで今季初優勝を果たした64号車Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組、DL)や、3位に入った100号車RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/伊沢拓也組、BS)が、ここタイでも好調を維持し、上位のNISMO、LEXUS勢に割って入ることも期待される。
タイでは10月が雨季の終わりにあたり、予選が開催される7日(土曜日)、決勝レースの8日(日曜日)ともに、現地の天気予報では一時的に雷雨が見込まれている。天候の急変があれば、各チームの戦略やレース展開に大きく影響を与えることは間違いない。上位陣が今シーズンこれまで通りの強さを見せるか、ウェイトハンデや天候の影響で波乱の展開となるか、注目したい。