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トヨタ、高級・進化・新規が開発テーマの新型「ハリアー」

3代目ハリアーは“日本ジャストフィットSUV”

Hybrid PREMIUM
2013年12月2日ガソリン車発売、2014年1月15日ハイブリッド車発売

ガソリン車:272万円〜378万9000円

ハイブリッド車:361万円〜447万円

 トヨタ自動車は、新型SUV「ハリアー」を発表。ガソリンエンジンモデルを12月2日、ハイブリッドモデルを2014年1月15日にそれぞれ発売する。価格はガソリンエンジンモデルが272万円〜378万9000円、ハイブリッドモデルが361万円〜447万円。

ハリアー

モデル エンジン 変速機 駆動方式 価格
GRAND 直列4気筒DOHC 2.0リッター CVT 2WD(FF) 2,720,000円
4WD 2,909,000円
ELEGANCE 2WD(FF) 2,800,000円
4WD 2,989,000円
PREMIUM 2WD(FF) 3,050,000円
4WD 3,239,000円
PREMIUM “Advanced Package” 2WD(FF) 3,600,000円
4WD 3,789,000円

ハリアー ハイブリッド

モデル ハイブリッドシステム・駆動方式 価格
GRAND 直列4気筒DOHC 2.5リッター「2AR-FXE」+THS II+E-Four(電気式4輪駆動) 3,610,000円
ELEGANCE 3,670,000円
PREMIUM 3,920,000円
PREMIUM “Advanced Package” 4,470,000円
PREMIUM “Advanced Package”
PREMIUM
ハイブリッドモデルのELEGANCE
ボディーカラーは新規開発の4色を含む7種類

 初代ハリアーは1997年に独創的なラグジュアリーSUVとしてデビュー。北米市場などでは「レクサス RX」として発売するラグジュアリーテイストとSUVの走破性を併せ持つ個性的なキャラクターで新しい市場の開拓に成功した。2003年に発売された2代目では登場2年目の2005年にハイブリッドモデルをラインアップに加えたことでも話題になった。また、この2代目は日本市場でもレクサスブランドの展開が始まり、2009年1月にレクサス RXがデビューしたあとも2012年まで継続販売され、しばらくの休止期間を経て今回の3代目発売となった。

 新型ハリアーは「高級・進化・新規」をキーワードに開発を実施。これまでに構築してきた「革新」「先進」「高級」「ハイコストパフォーマンス」というブランド価値を受け継ぎつつ、ハリアーをさらなる次元に進化させ、若者のクルマに対するこだわりを呼び起こす次の時代に向けた指標となる1台を目指している。

 エクステリアデザインは「Elegant Velocity」をテーマに、歴代ハリアーに共通する水平基調の流麗な躍動感を取り込みつつ、スリークな疾走感や新しいダイナミズムを表現。フロントのオーバーハングを長くとって流麗さを強調し、リアはショートオーバーハングとして軽快感を高めている。また、ヘッドランプを全車LEDロービームとして、さらにランプユニット内側に配置する3本ライン発光のLEDクリアランスランプを使うことで先進性をアピールする。このほかに外観では、トヨタ車の定番となっている「エアロスタビライジングフィン」をドアミラーとリアコンビランプ側面に設置するほか、フロア下のフロアアンダーカバーにもエアロスタビライジングフィンを採用。フロア下にはエンジンアンダーカバーやロアアームカバー、前後スパッツなどを取り付けて空力性能の向上を図っており、走行性能と燃費の向上、風切り音の低減を実現している。

エアロスタビライジングフィンの採用に加え、シャークフィンアンテナ、リアルーフスポイラー、リアコンビランプのレンズ形状などで空力性能を追求
ボディーのフロア下でも空気をスムーズに後方に送るためさまざまなカバー類を設置している
センターピラーやルーフサイドレールといったボディー骨格に高張力鋼板を採用して剛性の強化と軽量化を実現。空力性能の向上と合わせて高級車らしいゆったり感のある乗り心地を実現している

 パワートレーンでは、ハイブリッドモデルのエンジンを2GR-FXEから2AR-FXEに変更。排気量が3.3リッターから2.5リッターに大幅ダウンサイジングされ、モーター出力も、リアは不変ながらフロントが123kW(167PS)から105kW(143PS)にダウン。しかし、車両重量を大幅に引き下げたことでJC08モード燃費は20km/Lを上まわり、エントリーグレードのGRANDで21.8km/L、それ以外のハイブリッドモデルで21.4km/Lを達成している。2AR-FXEエンジンは最高出力112kW(152PS)/5700rpm、最大トルク206Nm(21.0kgm)/4700rpmで、システム最高出力は145kW(197PS)となっている。

 また、ガソリンエンジンモデルでは直列4気筒DOHC 2.0リッターの「3ZR-FAE」を搭載。最高出力111kW(151PS)/最大トルク193Nm(19.7kgm)を発生するこのエンジンと、ドライバーの運転状況から最適な制御内容を選択する新開発CVTと組み合わせ、力強くリニアな加速フィーリングと16.0km/LのJC08モード燃費を実現している。

新型ハリアーに投入されるハイブリッドシステムの技術イメージ
ハイブリッドシステムの動作モードイメージ

 このほかに車両制御技術では、ガソリンエンジンモデルの4WDに「ダイナミックトルクコントロール4WD」を採用。電子制御カップリングでFF状態と4WD状態を自動的に電子制御するこのシステムでは、4WD車に求められる滑りやすい路面での安定したトラクション性能に加え、旋回時にはステアリングの操舵量からドライバーの思い描く走行ラインを算出し、後輪に対するトルク配分を増減させて走行ラインを修正。この走行ラインから車両が外側に膨らむ場合にはイン側のタイヤにブレーキを効かせる協調制御で安定した旋回性能を発揮する。さらに全車に標準装備されているS-VSC(ステアリング協調車両安定性制御システム)とも協調制御が可能で、滑りやすい路面状況からドライ路面まで優れた車両安定性を確保する。

 ハイブリッドモデルは従来から使用するE-Four(電気式4WDシステム)を備えて路面状況に応じた前後トルク配分による操縦安定性を確保するほか、新たにモーター制御で乗り心地を向上させる「ばね上制振制御」を採用。路面の凹凸による車体の前後挙動をリアルタイム制御するこの機能では、凸路面で車両前方が持ち上がる場合は加速方向にモータートルク制御を行って前傾姿勢のアンピッチモーションを発生。逆に凹路面で車両前方が沈み込むときは制動方向にモータートルク制御を行ってノーズを持ち上げるようなアンピッチモーションを発生させる。これにより、なめらかでフラットな乗り心地が実現されるという。

 先進安全技術では、トヨタ車として初めて「レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付)」をPREMIUM “Advanced Package”/PREMIUMに標準装備。フロントウインドー上部のカメラが道路上の白線などの車線を認識し、ウインカーが操作されないまま車両が車線に近づくと電動パワーステアリングを制御して車線内に戻るようアシスト。さらに車線に近づいた場合はブザー音とディスプレイ表示を行って注意喚起する装備となっている。このほか、フロントグリル内に設置したミリ波レーダーを使う「プリクラッシュセーフティシステム」や「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)」、発進や後退での誤操作を抑制する「インテリジェントクリアランスソナー」や「ドライブスタートコントロール」などを用意している。

「レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付)」の作動イメージ
ステアリングに装備されるレーンディパーチャーアラートの操作スイッチ
「プリクラッシュセーフティシステム」「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)」はPREMIUM “Advanced Package”に標準装備。GRAND以外にオプション設定する
「インテリジェントクリアランスソナー」はPREMIUM “Advanced Package”に標準装備。GRAND以外にオプション設定。「ドライブスタートコントロール」は全車標準装備

 インテリアは高級感を漂わせるゆったり感と装備品の数々による先進性を調和させて「こだわりのある大人の遊び心」を追求。シャープなブラック、暖かみのあるアイボリー、深みのあるディープボルドーの3種類を内装色に設定している。このほか、居住性を向上させるために静粛性に磨きをかけ、インパネ内部での吸音材の最適配置と発泡ウレタンの投入。リアホイールハウスのインシュレーター。吸音材設置。フロアとダッシュパネルの制振材配置などにより、走行中でも会話や音楽が楽しめる室内空間を作り上げている。

ブラック内装
アイボリー内装
ディープボルドー内装
リアシートのシートバックはリクライニング機構付きの6:4分割可倒式
PREMIUM “Advanced Package”のセンターコンソールに「おくだけ充電」の機能を標準装備。ほかのグレードでもオプション装着が可能
ラゲッジ容量は定員乗車状態で456L。リアシートのシートバックを両方前に倒すと992Lまで拡大。さらにデッキボードの下にも大型収納スペースを設定している
ハイブリッドモデルのメーターパネル。2眼式で左側はハイブリッドシステムインジケーターとなる
ガソリンエンジンモデルのメーターパネル。全車オプティトロンメーターを採用
2眼式メーターの間に「TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ」を設置。「トリップインフォメーション」「ナビゲーション表示」「アイドリングストップ時間表示」「電話着信画面」などさまざまな情報を表示できる
SDナビゲーションシステムを全車にオプション設定。PREMIUM “Advanced Package”にオプションで追加できるパノラミックビューモニターはトヨタ初の「左右確認サポート」を備えている

【お詫びと訂正】記事初出時、3ZR-FAEエンジンの出力に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。

(編集部:佐久間 秀)