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アストンマーティン、「V8 Vantage」「DB9」のスペシャルエディション発売

発表会場には世界に1台だけの「DBS クーペ ザガート センテニアル」も展示

「V8 Vantage」のスペシャルエディション「V8 Vantage N430」
2014年7月24日発売

1599万5000円~1807万9399円(V8 Vantage N430)

2349万5000円~2543万9000円(DB9 Carbon Black/White)

アストン・マーティン・ラゴンダ・リミテッド アジアパシフィック アジア地域オペレーションマネージャーの寺嶋正一氏が車両概要を紹介

 アストンマーティンアジアパシフィックは7月24日、「V8 Vantage」「DB9」のスペシャルエディションである「V8 Vantage N430」「DB9 Carbon Black/Carbon White」を発売した。

 V8 Vantage N430はクーペとロードスターを設定し、それぞれに6速MTとクロスレシオの「7速スポーツシフトII」搭載車を用意。価格は1599万5000円~1807万9399円。DB9 Carbon Black/Whiteはクーペとヴォランテ(コンバーチブル)を設定し、トランスミッションは6速AT(タッチトロニックII)。価格は2349万5000円~2543万9000円。

 同日、都内で記者発表会を行い、アストン・マーティン・ラゴンダ・リミテッド アジアパシフィック アジア地域オペレーションマネージャーの寺嶋正一氏が車両概要を紹介した。

モデルボディータイプエンジン変速機駆動方式価格
V8 Vantage N430クーペV型8気筒DOHC 4.7リッター6速MT2WD(FR)15,995,000円
7速スポーツシフトII16,567,399円
ロードスター6速MT17,506,999円
7速スポーツシフトII18,079,399円
DB9 Carbon Black/WhiteクーペV型12気筒DOHC 6.0リッター6速AT(タッチトロニックII)2WD(FR)23,495,000円
ヴォランテ25,439,000円
アッローロ・グリーンカラーのV8 Vantage N430(クーペ)。フロントグリルまわりやドアミラー、ピラーまわりなどに大胆なアクセントカラーが与えられている

 V8 Vantage N430は、「純粋なドライビング・プレジャーを追求したモデル」としてベースのV8 Vantageからスペックが10PS/20Nm高められ、最高出力321kW(436PS)/7300rpm、最大トルク490Nm/5000rpmを発生するドライサンプ式のオールアルミ製V型8気筒DOHC 4.7リッターエンジンをフロントミッドシップに搭載。ボディーサイズは4385×2022(ドアミラー含む)×1260(ロードスターは1270)mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2600mm。重量はクーペが1610kg、ロードスターが1690kg。

 エクステリアではグラファイトの10スポーク鍛造19インチホイールに加え、フロントグリル、ヘッドランプ・ベゼル、テールパイプ・フィニッシャーなどをブラックで統一。ボディーカラーはアッローロ・グリーン、ジェット・ブラック、スカイフォール・シルバー、マリアナ・ブルー、スピードウェイ・ホワイトの5色を用意する。

 インテリアでは「N430」のロゴが入ったシートを装備するほか、ブラック・マグネシウム・シフトパドル(オプション)、ブラック・アルマイト仕上げのロータリースイッチ、ピアノブラック・インテリアトリム、ブラック・アルマイト仕上げのキッキングプレートなどが装着されている。

 このV8 Vantage N430について、寺嶋氏は「他のアストンマーティンモデルと同様、アストンマーティンのDNAであるVHプラットフォームを採用し、非常に高いボディー剛性を確保してスポーツ走行においても安定した走行を実現する。また、レースカーにインスパイアされたカーボンファイバー/ケブラー・スポーツシートも装備しており、グラファイトの19インチホイールと合わせてV8 Vantageと比べて20kgの軽量化に成功している」と述べるなど、V8 Vantage N430がハイパフォーマンスカーであることをアピールした。

V8 Vantage N430(クーペ)のボディーサイズは4385×2022(ドアミラー含む)×1260mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2600mm。重量は1610kg。グラファイト鍛造19インチホイールのサイズはフロント8.5J×19、リア10J×19で、ブリヂストン「ポテンザ RE050」(フロント245/40 ZR19、リア285/35 ZR19)を組み合わせる
オールアルミ製V型8気筒DOHC 4.7リッターエンジンは最高出力321kW(436PS)/7300rpm、最大トルク490Nm/5000rpmを発生。エンジン前方には「Vantage N430」のバッヂが付いている
インテリアではピアノブラック・インテリアトリム、ブラック・アルマイト仕上げのキックプレート、ブラック・ペダルなどが標準装備されるほか、レースカーにインスパイアされたカーボンファイバー/ケブラー・スポーツシートを装備

 クーペまたはヴォランテから選択可能なDB9のスペシャルエディションについては、DB9 Carbon Blackはボディーカラーにカーボン・ブラックIIを採用し、専用デザインの軽量カーボンファイバー・コンポーネントなど内外装のディティールにダークカラーを採用したモデル。一方のDB9 Cabon Whiteは、ストレイタス・ホワイトのボディーカラーにダークカラーのディテールが施される。

 パワートレーンは共通で、最高出力517PS/6500rpm、最大トルク620Nm/5500rpmを発生するV型12気筒DOHC 6.0リッターエンジンに6速AT(タッチトロニックII)を組み合わせ、0-100km/h加速4.6秒、最高速295km/hを誇る。ボディーサイズは4720×2061(ドアミラー含む)×1282mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2470mm。重量は1785kg。

 寺嶋氏は「DB9は今年で10周年を迎えるが、時代を超えた美しいデザインでアストンマーティンのアイコンとして君臨している。今回のDB9 Carbon Black/Carbon Whiteはモノクロデザインを特徴とし、DB9の本質を楽しんでいただこうというコンセプトのモデル」と解説するとともに、昨年に同社が100周年を迎えたことを記念して造られた世界に1台だけの「DBS クーペ ザガート センテニアル」の紹介も行った。

DB9 Carbon Black
DB9 Carbon Blackのボディーサイズは4720×2061(ドアミラー含む)×1282mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2470mm。ボディーカラーにカーボン・ブラックIIを採用するほか、20インチの鍛造10スポークアルミホイール(フロント8.5J×20、リア11J×20)にピレリ「P ZERO」(フロント245/35 ZR20、リア295/30 ZR20)を組み合わせて存在感を高めている。V型12気筒DOHC 6.0リッターエンジンは最高出力517PS/6500rpm、最大トルク620Nm/5500rpmを発生
カーボン・ファイバー製のフェイシアトリム、ドアノブ、シルプレート(Carbon Blackのロゴ付き)、ピアノブラックのセンターコンソールなど、ブラックで統一したインテリアを採用する
こちらは世界に1台だけの「DBS クーペ ザガート センテニアル」
DBS クーペ ザガート センテニアルのボディーサイズは4830×2067(ミラー部含む)×1280mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2738.6mm。搭載エンジンはオールアルミ製のV型12気筒6.0リッターで、最高出力380kW(517PS)/6500rpm、最大トルク570Nm/5750rpmを発生

(編集部:小林 隆)